宇陀市 新こども園建設計画 見直し求めた住民の請願を市議会が採択
宇陀市が建設を進める新しいこども園を含めた施設をめぐり、計画の見直しなどを求めた地元住民らの請願が、3月21日の市議会本会議で採択されました。 宇陀市では、3つの幼稚園や保育園を統合したこども園と、こども家庭センターを集約した施設の建設を近鉄榛原駅の南側の地区で進めており、2026年4月のオープンを目指しています。 しかし、建設地のすぐ横には宇陀川が流れ、市のハザードマップでは、上流で9時間に380ミリの雨が降った場合、浸水が想定されるエリアに入っているほか、洪水の際に護岸などが削られ、建物が倒壊する危険があるとされます。 地元の住民らは、こどもや地域の人たちの安全面への懸念のほか、十分な説明がないまま計画が進められたことなどを挙げ、3月に開かれた市議会に計画や設計の見直しなどを求める請願書を提出しました。 21日に開かれた本会議では賛成・反対それぞれの立場から議員が討論を行い、採決の結果、賛成多数で請願は採択されました。法的な拘束力はありませんが、請願書を提出した住民の代表は…。 松本 正樹さん 「進め方がおかしかった、前提が間違っていたということは、(議員の)皆さんが分かっておられることですから。それはやっぱり市が受け止めて、これからの対応を考えていってほしいです。こども園自体は必要なんですから、どういう形で作っていくかということを市民と話し合う、そういう場をきっちり設ける。そういうことをしてほしいなというふうに思います。」 一方、金剛市長は…。 金剛市長 「住民の皆さんに丁寧に説明をする中で、根本的なところは(変更)できないということになると思いますけれども、少し工夫をするといったことで、できることもあるのかなというふうに考えています。保護者の方から期待されている施設ということもございますので、安全に工事は進めていきたいというふうに考えています。」
奈良テレビ放送