愚者の睡眠 賢者の睡眠

睡眠名言集②(水木しげる)

2017.01.17 14:50

「睡眠を削って頑張るのを良しとする風潮が日本中を覆っている。実に嘆かわしい。」


過酷なイメージがともなう職業の漫画家。

「ゲゲゲの鬼太郎」などで知られる漫画家の水木しげる先生。 

数々の功績を残し、93歳の長寿を全う。

その背景には、食や睡眠を大切にしたことだったそうです。


水木さんはインタビューではこう話しています。

” 週刊誌(の連載)は、大変ですよ。やっぱり週刊誌をやっていると、命が縮まるんじゃないですか。手塚さんにしても石ノ森さんにしても、週刊誌を一生懸命やっていたから、早死にしたんじゃないですかね。 石ノ森さんは、どこかで会うと、 必ずこうやって(2本指を立てる仕草)、見せるんです。 何の事かというと『2日間、徹夜した』というのが自慢なわけですよ。眠りを軽蔑したり、いじめたりするのは、いかんです。私は子供の頃から、眠るのが好きだったから。 だから良かったんです。 ”


展覧会「手塚治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから」へ特別寄稿された2ページ漫画

「睡眠のチカラ」

この中に、徹夜続きの手塚・石ノ森両氏に対し水木さんが

「自分はどんなに忙しくても十時間は寝ています」

「睡眠をバカにしちゃあいけませんョ」

「眠っている時間分だけ長生きするんです 幸せなんかも“睡眠力”から湧いてくる」

と伝えています。


生き方はひとそれぞれですが、大きな足跡を残された

手塚治虫さんと石ノ森章太郎さん

ふたりとも60歳の若さで他界しています。

睡眠を削ることはまさに命を削るにもなるのかもしれません。