『浸水想定区域』の認定こども園 建設停止の請願書が採択 「市民と話し合う場を」 奈良・宇陀市
読売テレビ
浸水想定エリアでのこども園建設をめぐり、建設の停止を求める請願書が21日、議会で採択されました。 宇陀市議会の議長 「賛成の方の起立を求めます。請願第1号は採択と決しました」 こども園の安全性をめぐり、建設工事の停止を求めた近隣住民の要望が議会で採択されました。事の発端は、奈良県宇陀市が進める新しい認定こども園の建設計画です。 約6800平方メートルの敷地に、市内3つの幼稚園と保育園を統合した認定こども園。来年4月の開設を目指し、建設が進められていますが、その建物が建つ場所について、近隣住民から「不安」が噴出していました。 建設地の向かいには「宇陀川」が流れていて、市のハザードマップなどによりますと、川沿い一帯が「浸水想定区域」に指定されています。9時間に380ミリの雨が降った場合、建設地の川沿いでは1メートル65センチ程度の浸水が想定されています。 これまで市は住民へ説明を行ってきましたが… 住民男性 「あの場所がいかに危険なところか、もう一度考えていただきたい」 住民女性 「今回の決定後の説明について、私は大変残念に思っております」 こども園の安全を求める声に対し、市は… 宇陀市 こども未来課・山本裕平 課長 「建設予定地については全く(過去に)越水したという記録は残っていない。浸水想定区域ではあるが、ハード対策もしていく」 建物の基礎や園庭を1メートルかさ上げし、そこへ、さらに1メートルの壁を作ることで、 浸水のリスクを減らせると強調しました。 一方、近隣住民は、計画の見直しと、見直しが行われるまでの工事の停止などを求める請願書を議会に提出。 宇陀市議会の議長 「賛成の方の起立を求めます」 21日、その請願書が本会議で諮られ、住民側の請願書は採択されました。 請願書を提出した松本正樹さん 「本当にうれしいですね。どれだけ市が強引に計画を進めていたかということを議会の皆様もわかってくれた。ちゃんと工事を止めたうえで、フェアに市民と話し合う場を作ってくれたら」 宇陀市・金剛一智 市長 「早いうちからオープンにして説明してきたつもりです。ただ、議会のご指摘ということは真摯に受け止めて、工事はこども園の保護者の方から期待もされている施設ということもございますので、安全に工事を進めていきたいと考えています」 請願書に法的な拘束力はなく、今後、近隣住民とどのように和解していくのかが焦点となります。