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400×400×400mmの高速造形——生産用途に適したFFF方式3Dプリンター「Thinker X400」NEW

生産用途に適したFFF方式3Dプリンター「Thinker X400」がKickstarterに登場し、目標額の調達に成功している。

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Thinker X400は、プロ向けもしくはプロダクション用途を想定して開発したFFF方式3Dプリンターだ。最大造形サイズは400×400×400mm、最高造形速度は毎秒500mmで、大型モデルの高速造形に対応する。丈夫な構造なため2段に重ねて設置でき、複数台を同時管理するプリントファームにも対応する。

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本体構造はメタルフレームとCoreXY方式を採用し、振動を抑えることで精度0.1~0.3mmの高品質な造形ができる。また、造形エリアは完全密閉型なため、安定した温度管理かつ安全な運用が可能。スペースの広い造形エリアには大型プロトタイプや機能性パーツ、複雑な形状のモデルなどを造形でき、エンジニアや教育向けニーズに応える。

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最高加速度1万mm/s2で即座にトップスピードに到達し、最高35mm3/sのフィラメントの押し出し流量により、高品質を維持しての高速造形に対応する。デュアルギアダイレクトドライブエクストルーダーを搭載し、0.4mmの標準ノズルに加え、0.6/0.8/1.0mmのサイズを用意する。ノズルの最高温度は300℃、ヒートベッドの最高温度は120℃で、PLA、PETG、ABS、ASA、TPU、各種カーボン強化系フィラメントに対応する。

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他にも、オートレベリング、自動Z軸オフセット、フィラメント切れ/エラー検知、AIカメラによるリアルタイムモニタリング機能、5インチタッチスクリーンなどを搭載する。ファームウェアはオープンソースのKlipperを採用し、複数の3Dプリンターを接続して生産管理できるソフトウェア搭載する。本体サイズは685×634×810mmで重さは58.5kgだ。

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Thinker X400は予定小売価格2499ドル(約37万5000円)のところ、今なら数量限定早割価格1399ドル(約21万円)で入手できる。出荷は2025年4月を予定し、日本への送料はキャンペーン終了後に決定する。2025年4月11日までクラウドファンディングを実施しており、3月27日時点で目標額の5万香港ドル(約96万5000円)を大きく上回る約400万香港ドル(約7535万円)を集めている。

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