アイクは装備をボロボロになりながら酒場の裏口の扉を開く
「ただいま戻りました~誰か近くに来てくださ~い」
アイクはヘトヘトになりながらミアさんから頼まれた薬草等の調味料を鞄一杯につめていた
「んニャ!?アイク?オミャーまたボロボロで帰って来たニャ?」
「アーニャさんこんばんわまたボロボロになって帰って来ました身体を洗う前にミアさんから依頼された物と……」
アイクは自信の鞄から酒のボトルを二つ出す
「はいこれアーニャさんが以前頼んでた猫人族が好きて言うマタタビ酒です1本はミアさんに渡して下さいもう1本はアーニャさんが飲んで良いから」
「いいのニャ!?」
「はい…………姉さんが世話になっているのでお代は大丈夫です」
アーニャはアイクの言葉を聞くと
「そうニャ!リューはとんでもないポンコツエルフニャ!」
アーニャはリューのポンコツ具合をアイクに語り出す
「アーニャが先輩として教えた皿洗いじゃあ5枚洗うたびに1枚皿を割るニャ!野菜の皮むきはとんでもない程雑ニャ!アイクが言った通りポンコツエルフニャ!」
アーニャは事前に聞いていたリューのポンコツ具合を聞いていたがそれ以上のポンコツに驚き嘆いていた
「それにアーニャのありがたい話を聞いた後「それは怒られて当然では?」て言って来たニャ!」
「…………因みその内容は?」
「んニャ?……ミア母ちゃんの料理をつまみ食いしたら怒られた話ニャ」
(………アーニャさんそれ……怒られて当然では?)
「じゃあこれミア母ちゃんに渡して来るニャ」
「お願いしますアーニャさん、私はこれで失礼しますお休みなさいアーニャさん」
「分かったニャ!お休みニャアイク」
アーニャに軽く挨拶をするとアイクは宿に向かい服を脱ぎ捨てベッドに倒れる
「…………まだ……まだだ…まだ……力が足りない……まだ……姉さんを助ける力が足りない……まだ見ぬ英雄の卵を守れる力が足りない……力が……知識が……足りない」
アイクはベッドに倒れながら力を欲していた
「今度こそ…………今度こそ……英雄を………姉さんを……私を救ってくれた……英雄の卵達を………私が守るんだ……!」
それはかつてアイクを救ってくれたアリーぜ達と同じ周囲の人間を笑顔にする英雄が現れると信じ次の休みにダンジョンに潜る事に決めるのであった
ーーーーーーーーーーーー
朝日が昇り太陽の光で目を覚ますと酒場の店員用の朝食を作る為に厨房に向かいエプロンを着ると店員用の簡単な朝食を作ると1人また1人と朝食を食べに集まって来る
「なんニャ?朝はヒューマンかニャ?アイク」
「あぁ凝った料理じゃあ無いからねこっちの方でも作れるからね」
「そうニャ」
アーニャは出された皿の上の料理を食べているとミアが朝食を食べに来るが
「アイクあんたに相談したいて言う神が2人居るんだ悪いが朝から行って来な」
ミアは二通の手紙をアイクに渡す
「昨日あんたが寝た後にニョルズの所とデメテルの所の団員がそれぞれ手紙を持って来たんだよあんたが帰って来ると聞いて相談したいってね」
「アハハ……神様に様付けしないのはミアさん位ですよ」
アイクは2人の神からの手紙を開くと二つとも地図と時間だけ書いてあった
「秘密の相談かな?」
アイクは何の用かなと考えていると
「因みに断ると宿から出ていって貰うからね」
「…………えっ…なっ…何故ですか!?」
「2人からアイクあんたがが来てくれたら安く食材を提供してくれるって言うんだ断る理由が無いだろ?それにあんたはあの2人からのお願いを断るつもりは無いだろ?」
ミアはアイクの性格を知っていふアイクはアストレア様と同じくする善意の神からの依頼を断った事が無い(だだしガネーシャの依頼は断る事がある)よってミアはアイクに行けるように建前を用意した
「分かりましたミアさんでは今から行って来ます」
アイクは最後の調理を終えるとエプロンを脱ぎ畳むと
「んニャ?アイクどっか出かけるニャ?」
「はい少し神様に呼ばれたもので」
「ならミャーも行くニャちょと待ってニャミヤカーちゃんの許可貰って来るニャ」
アーニャはそう言うと直ぐにミアさんの所に行くと拳骨を食らい悲鳴をあげながらもミアさんに食らいついているとシルが2人の会話に入り込む
(シルさん!?何で朝早くからここに居るんですか!?)
朝早くから来ているシルに驚く普段はもう少し後に来るのだが何故こんなにも早く来ているのか少し混乱するが
(まぁ、いいか)
しかしアイクは大人びているがまだ子供成人もしていないそれ言えアイクは自身の目的以外にはあまり考えるのを辞めるクセがついていた
(どうやら話し合いが終わったようですね)
アーニャはアイクに近づくと胸を張りながら
「ミア母ちゃんの許可を貰って来たニャ、一緒に行くニャー♪」
アーニャは元気よくしているとシルがアイクに近づく
「………シルさん何をしたんですか?」
「いえ特に何も……強いて言うとミア母さんにアーニャの春が来るかも知れないのでそれの応援です」
(春の応援?……て何だ?)
アイクはまだ神の言葉を理解していないが
「シルさん……あまり良く分かりませんが良いのですか?」
「何がです?」
シルは頭を傾け疑問に考えていると
「2人も抜けたらこの酒場……回りますか?」
「…………あっ」
シルはアーニャの春を応援する余り2人も抜けると昼の営業が回るのが忙しくなることに気がつく
「………」
「…………」
「アイクさん…………」
「…………はい」
「できる限り急いで帰って来て下さいね……本当にお願いします」
シルは早く帰って来るようにお願いするがアイクはシルからのお願いだがもの凄い闇を感じとり
「あっ……はい分かりましたできる限りの急ぎます」
「お願いしますね」
(シルさん……やっぱり怖い)
まだ小さな身体にはシルからの闇には受け取れなかった
「何してるニャ!アイク!さっさと準備して行くニャ!」
アーニャは既に準備が完了していた
「ちょと待って下さいアーニャさん、一旦部屋に戻りますのでもう少し待って下さい」
アイクは急ぎ部屋に戻り魔法を詠唱する
「【私は求む、私の不完全な肉体よ血が歌い血が叫ぶ、私は全てが不完全去れどその全てが私、去れど今はどうかどうか一つになることを許して欲しい、今は一つの種族に】……【小人】」
アイクは小人になると服に着替えると扉を開ける
「なんニャ?アイク小人になったのかニャ?」
「えぇ神ニョルズ様と神デメテル様の前では小人かヒューマンのどちらかなのですがあいにくと普段着が小人のしか無い物ですので」
「んニャ?アイクもしかしてオミャー休みの日ダンジョンにずっと潜っているのかニャ?」
「えっはい、もしくはフェファイトスファミリアかアスフィさんの所しか行って無いですね……今は新しい武器を見るのと新しい魔道具を見る所です」
「………んニャ」
「?」
「んニャーー!!」
アーニャが突然叫び始める
「それは休みじゃあ無いニャー!!サボりでも無いニャー!只の仕事だニャ!!」
アーニャはアイクのブラック生活に怒り出す
「神様達の話が終わったらまずは服を買いに行くニャ!!」
「アーニャさんでもシルさんが……」
「関係無いニャ!!只の言い訳ニャ!良いから神様の用件が終わったら買いに行くニャー!!」
アーニャの押しに押されアイクは折れた
「わっ……分かりましたからそんなに怒らないで下さいアーニャさん神様の用件が終わったら店に行きます、その代わり一件だけですよシルさんに速く帰って来るように言われているんですから本当に一件だけですよ」
「なら言いニャ♪後でアイクの服はミャーが決めるニャー」
「…………えっそこまで」
「そうと決まればさっさと行くニャ、神様の用件が終わったら買い物ニャ」
「…………」
アイクは何も言わなかったこれ以上言ったらややこしくなると考えているとアーニャはアイクの方を向きと
「ところでどこに行けば良いニャ?」
(不安だ…………)
アイクは1人ミアさんに渡された神様からの手紙を見るのであった