根暗でジメジメした陰気なオタクである。まあまあなコミュ障で、もちろん友達などいない。
そんな私にも友達と呼んで差し支え無いであろう存在ができた。それがタイトルの同僚である。仮にAさんと呼ぶ。
Aさんは私よりすこし歳上の女性社員だ。
Aさんはめちゃくちゃなコミュ強で、いつもLINEの通知が10件以上溜まっている。疲れないんだろうか?私なら疲れる。すごい。
Aさんは誰とでも仲良くなれるし、Aさんと話している人はみんな楽しそうである。かくいう私もその中の1人だ。
Aさんと仲良くなったきっかけは、私が好きなスマホゲームをお勧めしたことだ。
まさか速攻インストールしてくるとは思わなくて、コミュ強の行動力にちょっとビビった。
Aさんはゲームにどっぷりハマってくれて、休憩時間になると一緒にゲームをする仲になった。他人の好きなものを知ろうとする努力というか、そういう事ができるのが本当にすごい。
友達のいない私は、仲良くしてくれるAさんをすぐ好きになった。俗にいう「クソデカ感情」のようなものだ(こうなってしまうのは友達いない人あるあるかもしれない)。
恋愛感情というわけではないが、友情にしては重くてキモい。しかしクソデカ感情というのは含みがありすぎる。
以下、Aさんに対する萌え語りに入る。キモいので十分に気をつけてほしい。
Aさんはかわいい。
まず小柄なのだ。対して私は大柄なので、常時見上げられているような状態だ。
そして笑顔がかわいい。キツネが目を細めて笑っているかわいい写真を思い浮かべてほしいんだけど、かなりそんな感じ。
本人は目が細いとか思って気にしているようだけど、可愛いので気にしなくていいと思う。
私の方を振り返って、にこーっと笑った時は、マジで目の前で向日葵が咲いたのかと思うぐらい眩しくて、胸がギュッとした。
あと、遊びに行って別れる時、姿が見えなくなるまで振り返って手を振ってくれる。
両手広げて大きく手を振る姿がかわいい。
Aさんはよく酒を飲む。Aさんが行くから、私も飲み会に行くし、二次会とかも行くようになった。
泥酔したところは見た事がないが、お酒が入るとなんとなくガードが緩いというか、動作に色っぽさが出てハラハラする。
Aさんはバイらしい。飲み会でサラッと言っていて、今の時代に相応しいオープンさで良いなと思った記憶がある。
酒にかこつけて、頭を撫でた事があるのだが、「やめろー!本気にするだろ!」と言われ、あまりに可愛くて、「しろよ!!」と返したくなった。
別に恋じゃないんだから、そんな無責任なことを言ってはならない。
そもそもAさんにはお付き合いしている男性がいる。別に狙っているわけではないけど、なぜか残念に思った。
Aさんは魅力的すぎる。彼女の気さくで人懐っこい態度が、こちらをマジにさせるのだ。
昔から変な奴に寄り付かれる体質らしいが、これは確かに勘違いするヤツも出てくるかもなと思った。私も変な奴になりかけていてマズい。本当に。
私はAさんと仲のいい友達でいたい。