屋久島珍道中(最終話)〜天命を待ちながら人事を尽くす編〜
こちらの記事の続編です。
屋久島を出る飛行機が二時間以上遅延し、M様は「大変だ!このままだと家に帰れない!薬もないから発作で死んじゃう!」と慌てた。我々の次の便に乗る人たちは、遅延の関係上、我々よりも先に出発した。彼らは「あれ?俺たちよりも先に来た人たちが、俺たちよりも後に出発するだなんて可哀想。俺たちツイてるねぇ〜!!」みたいな顔をして、我々の横を通り過ぎた。だが、彼らの飛行機も、飛び立てたまではよかったが、鹿児島に着陸することができず、種子島に着陸していた。
彼らが種子島に向かっていた間、一名分だけ、伊丹直行の便に空きができたので、M様はそれに乗って飛び立った。これでM様とはお別れである。最後に熱いハグをした。M様は「お前なんかとはいられないと途中で帰られると思っていたから、最後まで一緒にいられてよかったです!!」と言った。俺ってなんて酷い男なんだろうと思った。途中で帰られてしまっても甘んじて受け入れる覚悟で、M様は、私に声をかけてくれていたのだ。
M様を見送り、私の乗る便もいよいよ出発となった。飛行機に乗り、出発をいまかいまかと待っていたが、一時間経っても飛行機が飛ばない。機内アナウンスで「鹿児島の天候が最悪だから様子を見る。お客様は一旦飛行機を降りてください」と言われた。大変だ。最悪の場合は、今日も屋久島に一泊することになる。屋久島の宿や車は高い。全部手配したら一日で五万円くらいかかる。天気予報を見たら、今日の屋久島の最低気温は十九度とあった。この気温なら野宿だなと腹を括った。
結局、五時間遅れで飛行機は飛んだ。機内アナウンスで「最悪の場合は福岡に避難するか屋久島に戻る」と言われた。問題なし。野宿が選択肢にある男は強いのだ。それにしても、屋久島は素晴らしかった。縄文杉のイメージが強かったが、人が良い。地球にこんな場所があったのかと、何度も何度も感動した。屋久島に行くと決めたのはM様で、私はただの同行者に過ぎない。同行者のメリットは「自分では行こうとさえ思わなかった場所に行くことができて、その場所に感動して、まだまだ知らないことがたくさんあると心を躍らせることができること」だと思う。ドラマは人が運んでくる。私一人では、屋久島に行き得なかった。
屋久島は大好きな離島ランキングの相当上位に食い込んだ。屋久杉トレイルは、高所恐怖症の人は要注意。高所恐怖症ではない私でも「こわっ!」と思う橋が何箇所もあった。手すりもなければ、底に穴も空いている。あれは怖い。絶対怖い。怖いから渡れないとギブアップすると、ガイドに置いて行かれるために十時間くらいそこで待たなければならない。そんなおばちゃんが一人いた。悲劇だと思えば悲劇になるし、喜劇だと思えば喜劇になる。俺たちはどこまでも自由だなと思った。最高に楽しい八日間だった。実は昨日、八十四歳のおじいちゃんから「インドネシア料理を食べに行かないか?」と声をかけられ、地獄の高速デスドライブを楽しんだのだが、それはまた別の話。
本当に長い時間ありがとうございました!!!
無事に伊丹に戻って来ました!
予約していた高速バスに絶望的に間に合わない時間でしたが、有り金全部タクシー運転手さんに渡したら気持ち良いくらいあり得ないスピードで街中をぶっ飛ばしてくださり、わたしの財布は一円たりとも残りませんでしたが、バスにも間に合わせてくださり、最高にスリリングな体験ができました!
わたしの数々のご無礼、どうかお許しくださいませ!!!
そして機内モードにしている間に振り込みをしてくれた愛すべき人たちの愛を、坂爪さんにそのまま贈らせていただきました!!!
またまた屋久島に呼ばれてしまった坂爪さんに、素敵な出会いがたくさん訪れますように☆
みんな!困った時は、何を増やすかじゃなくて、何を捨てるか、だ!それを解決するためになにをしたらいいかなじゃなくて、捨てるべき何かが目の前に現れてくれたから、その合図として気分が悪くなったり、自信がなくなったり、落ち込んだりするんだ!捨てよう!捨てれそうなものとか!楽しくなるよ!
— 坂爪圭吾 (@KeigoSakatsume) March 25, 2025
🏝️お島い🏝️
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