罰ゲーム ep1

 中学を卒業してから10年ぶりのクラス会も三次会が終わろうとしていた。カラオケボックス内でかつてクラスメイトであった女子生徒5人と飲んでいた。俺の名は和之(かずゆき)。もともと女子の比率が多い中学だったため、三次会になって人数が減ると、ついに残された男は俺一人だけになっていた。
 そうは言っても残った女子は量粒揃いだった。
 クラス委員だった玲子(れいこ)、陸上部のエースだった歌織(かおり)、男勝りだった里江(さとえ)、図書委員だった優衣(ゆい)、水泳部所属だった牧恵(まきえ)
 学年のマドンナだった五人は二十代半ばになってますます美人になっていた。しかし中学時代は真面目キャラだった玲子や優衣まで、深夜にも及ぶ三次会にやってきたのには驚いた。そんな彼女達の顔には、どこかワクワクしたような色が見えていた。
 すると彼女たちが突然ゲームをやろうと言い出した。カラオケの採点機能で歌合戦をして、最低得点者は罰ゲームを受けてもらうというのだ。
 自慢じゃないが中学時代、俺は成績優秀だった。そんな俺にも苦手な教科があった。それが音楽だった。歌合戦など、俺が負けるに決まっていると反対したが、女性特有の話術で押し切られ、ゲームが始まった。結果は当然俺の負け。俺が罰ゲームを受けることになった。
 その罰ゲームの内容というのが驚きだった。カードを引いて、そこに書いてあった名の女子の屁を嗅ぐというのだ。そのようなものが用意してあったということは、罰ゲームを受けるのは俺で決定していたようだが、それ以上に彼女たちがそのような下品なことを言い出したことに驚きだった。
「じゃあ、カードを引いて♪」
 差し出された6枚のカード。ここにいる女子は5人のはずなのにおかしいなと思いつつ、俺は手を伸ばした。

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