米軍事作戦チャット、アトランティック誌が全記録公開に踏み切る
Nick Wadhams-
フーシ派への攻撃のタイミングや使用される兵器の詳細が記される
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アトランティック誌の報道は「でっち上げ」-ホワイトハウス報道官
米誌アトランティックは米政府高官らがメッセージ通信アプリ「シグナル」を用いて実施したグループチャットの履歴を公開した。イエメンの親イラン武装組織フーシ派に対する攻撃のタイミングや使用される兵器システムの詳細が、チャットで共有されていたことが明らかになった。このチャットには同誌のジェフリー・ゴールドバーグ編集長が誤って招待されていた。
履歴にはヘグセス国防長官がグループ全体に送ったテキストメッセージが含まれており、米軍によるフーシ派への2回にわたる攻撃の正確な時間や、使用予定の兵器システムの詳細も記されていた。このグループチャットにはバンス副大統領やウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)も参加していた。
トランプ大統領やヘグセス氏、ウォルツ氏らが事態を深刻に受け止めていない趣旨の発言を行ったことを受け、アトランティック誌は「チャットの記録を自分の目で確かめて、各自が判断するべきだ」と考えるに至ったと説明。チャットに誤ってゴールドバーグ氏を追加したのはウォルツ氏だったとみられている。チャットには「フーシ派PC少人数グループ」との名前が付けられていた。

ゴールドバーグ氏がグループチャットに追加されていたことを公表した24日の時点では、同誌は一部の詳細を伏せていた。ゴールドバーグ氏はバンス氏やヘグセス氏ら政府高官が攻撃について議論する様子をリアルタイムで目の当たりにし、その通りに攻撃が実施されたことを知った当時を振り返った。
ヘグセス長官はこのチャットで、計画には戦闘機「F18ホーネット」および無人攻撃機「MQ-9リーパー」による攻撃が含まれると説明。
ヘグセス氏からのメッセージには「東部時間12時15分:F18発進(第1攻撃パッケージ)」や、「13時45分:『トリガーベース』でのF18第1攻撃ウィンドウ開始(標的とするテロリストは確認済みの場所にいるため、予定通りに実行されるはずだ。無人攻撃機(MQ-9)も発進」と記されている。
アトランティック誌によると、ホワイトハウスは同誌にこの計画の内容を公開しないよう要請していた。ホワイトハウスのレビット報道官はアトランティックの報道を「でっち上げ」だと一蹴し、同誌が当初「戦争計画」としていたが後に「攻撃計画」と表現を変えたと指摘した。
レビット報道官はソーシャルメディアXに「アトランティック誌は、『戦争計画』ではなかったと認めた」と投稿。「一連の報道もまた、人騒がせな事実歪曲(わいきょく)で知られるトランプ氏嫌いの人物による捏造(ねつぞう)記事だ」と記した。
ゴールドバーグ氏はMSNBCのインタビューで、レビット報道官は「奇妙な言葉遊び」をしていると語った。
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原題:Atlantic Releases Full Signal Text Chain on Houthi Attacks (1)(抜粋)