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配牌「構想」何切る

さっそくですが、何切る?

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打牌理由もなるべく丁寧に説明できるように考えてみてください。

では、解説。

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【ブロック数を数えてみよう】

①11p  ②r56p  ③24s  ④中中

となっていて5ブロック目が揃っていない。

じゃあ1sと北、どちらが5ブロック目を作りやすいか?


3sをツモったときの形で差が出てくる。

3sツモの場合1234sの連続系となり孤立していた1sが、浮いている単独の4sとほぼ同じ価値になって5ブロック目が作りやすくなる。

ということで、言わずもがなを切るのが正解となります。









……という思考に陥っていないだろうか?

ここから北を切る人は配牌の構想力が足りてない可能性が高い。

この配牌の構想力というのはいわゆるアガリへの嗅覚みたいなもので、これをしっかり考えられている人と考えられていない人とではアガリの技術が如実にあらわれてくる。配牌を見たあとの第一打に、アガリへの技術がギュッと詰まっているのだ。強者ほど第一打をめちゃくちゃ丁寧に考えている。



……ということで今回は配牌「構想」何切る、いわゆる序盤の構想力について、話をしていこうと思う。

これが身につけば、どのルールでもアガリの技術が確実にワンステップ向上することを保証する。100回配牌をもらうとして、いままで拾えなかったアガリが10くらい増えるイメージを持ってもらうとわかりやすいと思う。

とくに序盤19字牌の扱いがわからないとかブロック数を数えてさっきの問題を間違えてしまった人にぜひ読んでもらいたいが、じつは祝儀比率の高い東風戦で祝儀負けしている人もここら辺ができてない可能性が高い。序盤の構想力が東風戦で重要な泥臭いアガリに直結すると言っても過言ではないので、最後まで読んでくれると嬉しい。読んで損はないと思います。

じゃあ、まず序盤の構想力ってなんなのかを考えてみよう。

①構想力ってなに?

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まずこの配牌を見た瞬間に考えることって皆さん何でしょうか?

ここで左から順に「1,2,3,4…」っていきなりブロック数え始めた人は

「ブロック数が足りてる時は字牌>19」
「ブロック数が足りてない時は19>字牌」
「でもオタ風はどっちにしろ不要」

といった仕分けをしている気がする。

麻雀はなんでもかんでも5ブロック揃えるゲームではない価値のある手牌をつくっていかにアガりに結びつけるのかというゲームである。いたずらにただブロック数を増やしてもそれは麻雀の本質ではない。

ブロック数を数えること自体は否定しない。だが、このブロック数を数える中級者の人は

配牌からアガリまでのイメージが想像できていない

ことが多い。


「配牌からアガリまでのイメージ」ってなんやねんと思う人もいると思うが、つまりはこういうことだ。


門前でアガるか鳴いてアガるか


である。


この評価をいちばん最初にやらなければならない。ブロック数を数えるのはいいが、ここをおろそかにしては元も子もないのだ。

なぜこの評価を最初にやらなければいけないのか?

それは、門前の手組と副露の手組は似て非なるものだからだ。


今回の手は「門前でアガるか、鳴いてアガるか」どちらだろうか。ちょっと考えてみてほしい。

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もちろん「鳴いてアガる」一択である。

こんなの見た瞬間に「中のトイツがあるんやからポンやろ!」って思った人も多いのではないだろうか。バカにしてんのか、と。

でもそれって常に当てはまるわけじゃなくて。

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例えばこの手を「中のトイツがある=鳴いてアガる手」とか言い始めたらさすがにおいおいってなりますよね?

これは極端な例ですけど「中のトイツがあるから」は理由としてあまりに雑なんですよね。そうではない基準が自分の中でちゃんと構築できているか?という話です。

つまり、あなたは配牌を見たときに、この手はリーチを目指すのか鳴いてアガる手なのか、自分でパッと判断できるでしょうか?と言っているわけです。


この毎回自分で配牌を評価するというのは非常に大事な思考のプロセスで自分で感じとって、磨いていくしかない、肌感覚で身につけるものだ。

たしかにある程度言語化は可能だけれど、「愚形がいくつあるから~」とか「ブロック数がどうのこうのだから~」とかセオリー化して覚えるものじゃないと個人的には思います。

あと、すべての配牌が門前か鳴きで完全に二分化されるわけじゃない。もちろんその中間層もある。だから逆に「これは鳴き!」とか決めつけるのも良くない。


実戦で使えるオススメの基準は「門前で先制リーチを打てるかどうか」だ。

いけそうなら門前の手組にすればいいし、ムリだなって思うんなら、鳴きにシフトすればいいので超シンプルだ。

どうしてもそれがわからなくて無理!って人向けに汎用性の高い基準をつくるなら「配牌でメンツが0のときは門前リーチをあきらめる」というのがあるので参考にするといいかも。



②打点を見る

さて、「配牌からアガリまでのイメージ」第一段階はクリアした。

今回は鳴いてアガる手である。じゃあその配牌をどうやってアガリに結びつけるかを考えないといけない。すなわち中をポンする上での手組を考えることになる。

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ここで大きなテーマとなるのが打点だ。

基本的に麻雀は満貫をつくってアガるゲームである。わからない人は現代麻雀技術論を読んでくれ。今回は説明を省きます。1000点2000点たくさんアガる論者の人はごめんなさい。


ポンをするとリーチという現代麻雀において最強の手役を失うことになる。付随してツモ、一発、裏、ピンフ etc……など少なくとも4役くらい無くなっている。「鳴く=門前を捨てる」と満貫に必要な役の数がガクッと減少するのがわかるはず。

じゃあ、鳴いて満貫をつくるにはどうすればいいか?

ここで鳴いたときの手作りでコスパ最強、超お手軽な二つの役を紹介する。

①ドラ…あればあるほど打点が高くなる。最強。字牌かタンヤオの1役と一緒に使われることが多い。

②ホンイツ…タテは3ハン、鳴いても2ハンというぶっ壊れ性能をもつ。役牌やドラと絡めて高打点の目が狙える。


ということで主にこの二つの材料を使ってアガリに向かうことになる。

ただし基本的に鳴いた手というのは、門前と比べて打点上昇の目が少なく、満貫に届かないことも多い。満貫縛りで麻雀をやっていたらいくら点棒があっても足りない。

そこで、速度と打点を兼ね備えた3900、野球でいうところの二岡みたいな選手が必要になってくるわけだ。最低でも3900から、できれば満貫をつくるとなると、この手はどういった手組にすればよいだろうか?


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いままでの話を見てもらえば、最初とは違ってこの配牌が見れると思う。

5ブロックの話でカンタンに言うと、ドラの8mでもう1ブロック換算してしまってOKだ。なぜならここをターツとして扱わないと2000点の手になってしまう。

そして、その2000点でかわせる手ではない。速度が伴っていない、いわゆる「安くて遠い」手に一直線だ。


じゃあ「高くて遠い、最低でも3900レベルの手を目指そう」とこういう思考になるはずだ。


と、すれば124sの1sがしぼんで小さくなったエンヴィーのように価値が低くなっていることに気づくと思う。

だって3sを引いても打点の種にならないんだから。


問題は北との比較である。

この北、一見1sと同じで不要牌に見えた人もいるかもしれない。でも今までの話を聞いたうえで下の牌姿を見てほしい。

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はじめに持ってきた牌姿で1sを切った後に北をツモってきた牌姿だ。

どうだろう?何を切るのがよいのだろうか?


ここで白や南、8pに手がかかったらご愁傷様である。

この手をもう一度評価してみよう。

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1巡目と比べて評価が大きく変わった部分は果たしてあっただろうか?

北の縦重なりで門前の速度が飛躍的に上がったのだろうか?


否、そんなことはない。

1巡目と同じ評価だ。

ではどうすればよいのか?

・門前は無理
・鳴いてアガる手(しかし遅い)

     ↓

・「遠くて高い手」=満貫、最低でも3900をつくる

     ↓

・①ドラ②ホンイツの2役を活用する

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ということで答えは分かったと思う。ソーズの24sを払ってホンイツに向かう一手である。8mは縦引きはもちろん7m引きで3900の妥協ルートもあるのでまだ残すが、カン3sのターツが唯一打点に絡まない。

リーチを目指すうえで3sの受けは大事だったかもしれないが、配牌での評価をきちんと行えていれば、鳴きの手組をする上で不必要なターツになることが一目瞭然である。


③打牌を比較するときは

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おそらく上の牌姿でソーズの24sが頭に浮かばなかった人は5ブロック打法の弊害を受けていると思う。ブロックを壊すことに抵抗感があって、選択肢に浮かばなかったのではないか。

24sターツ>孤立牌という先入観があるので、ましてや字牌が24sターツよりも優先して残すなんて思考に至らなかったはずだ。

このように孤立したブロック同士で常に打牌を比較していると第三の選択肢に気付きにくい。

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北を切る人は配牌の構想力が足りてないと冒頭で語ったけれど、つまりこういうことが言いたかったわけです。この1sと北が比較できない人も孤立してるブロックだけで打牌を比較している傾向が高い。

麻雀は13枚で構成された手牌からアガるゲームなのに「ターツが足りてないときの124の1は強い!」って無思考でパシパシ字牌打っていないでしょうか?

何を隠そう2年前の自分がそうでした。

その何切るって意味がなくて、すごい視野の狭い比較をしている。

自分が戦術本で学んだセオリーと知識に合致するかどうかだけで打牌を選んでいるから、全然うまくならない。だって自分で考えている部分がゼロでしかない。それでうまくなってるなら、戦術本読んでる人みんな鳳凰卓に行ってます。

ちょっと話がそれたけど、麻雀は基本的に消去法で打牌を選ぶことはない。

これを切ったらあれをロスる!じゃなくて、どちらの牌を引いたときに嬉しい手牌になっているかどうかで打牌選択することがほとんどだ。


つまり手牌全体を見て比較できているかどうかだ。

今回で言えば、1s周りのツモ、特に3sを引いたときの1234sの4sの価値と北を引いた時の北トイツはどちらの方が手牌として優秀か、下の牌姿を頭のなかでイメージして、それを比較できるかどうかだ。

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「よし、この手とこの手なら3sよりも北をツモったほうがいい手牌になるな!」

という感じで1sを切ることになる。


最初この何切るを見たとき「こんなん1sでも北でもどっちでもよくね?」って思った人もいたと思う。

間違いないです。こんだけ長々と説明したけど、こんなん1sでも北でもそんなに瞬間的に成績に影響は出ません。

いわゆるピンフドラ1ダマるのが罪100だとしたら、ここから北切るのは罪1程度。というか罪とまで言わなくてもいいんじゃないかってくらい。

この何切るで北を切ったからと言って超A級ミスになるわけじゃない。次巡に北をツモらないことのほうが圧倒的に多いし、直接成績に与える影響はほとんどないと思う。

ドラの8m使いきる3900ルートならどーせ1s使わねーな、でもいいと思う。

でもここから北を切る人は他の局面で損な分岐をたどっていることが多く、結果的に成績に大きく影響が出る一打だと思っている。どういうことか?

たとえば今回の何切る、こんな分岐になっている人はいないだろうか?

実戦で北を切った人の牌譜から局面をピックアップしてみる。

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北→1sと打って中をポンしたところに3mツモ。

これくらいの手形でメンツゼロだと2000点の手組はかなり渋い。

皆さんは何を切りますか?


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安パイを抱える意識はいいのだが、結局

「3m>一枚切れの白」

という意識に逆らえなかったのか、白を打ち出している。これならまだ8pの方が良い。

そもそも3m周りでターツをつくってもドラの8mが出ていく2000点の安くて遠い手が待っているだけだ。

ならば、白縦やドラの8m周りを引いた3900以上の手のときだけ、戦える姿勢をつくっておいて、それ以外のツモは基本的に却下し、守備に徹するといった方針を立てた方がよい。

そして、この打白は意外と叩かれないかもしれないが結構なミスである。

こんな1sでも北でもどっちでもいいただの微差何切るだが、配牌の構想力がしっかりとある人はここも間違えずにスッと3mを切っているはずだ。

④まとめ

咲の原村和(のどっち)が配牌開くと「失礼します」って言って長考に入ってたけど、あれはあながちバカにできない、理にかなった打ち方だったんじゃないかなと思います(作者の意図的には違うんだけど)。


あと、たまに「フリーのメンバーとか深夜のセットはそんなこと考えてらんない!1sでも北でも好きなの打っとけ!なんならオタ風残していいことなんてほぼないけど、124の1は残していいことたまにあるんだから、無思考で切れ!」って言う人がごくまれにいるんだけど、自分はここめっちゃ訓練しました。もちろん構想段階の何切るなので、方針立てるのが難しい手牌が来ることもありますが、少なくともフリーで長考と呼ばれるほど、テンポ悪くうんうん唸って比較はしてないです。ある程度は慣れでできるようになります。

(てかこういうので仮に北を切ってしまったり、ミスっても次巡にちゃんと手牌の構想ができれば問題ないので、ここの比較雑にやる理由にはなってないです)

そして、いま示したように配牌「構想」何切るができていない人は、ビミョーな鳴きで前進をして、難しい押し引きに引きずり出されたりと損な分岐をたどることが多い


微差の何切るだけどきちんと二つの択には差があって、それを理解してるかしてないかで配牌からの手牌構想力、つまり配牌をどう評価しているか、どのようなアガリを目指しているのかがわかるというお話でした。

いままでこれが意識できていなかった人は

①配牌を見たら「門前でアガるか」「鳴いてアガるか」を毎回評価する。
②「鳴いてアガる」場合はドラホンイツを駆使して打点を見る。     (ただし、速度とのバランスに注意)

この二つを意識するだけで、かなり景色が違って麻雀ができるようになると思う。

今回の話は理解するだけでは意味がなくて、毎回配牌を見て実践しないと効果はうすい。一度いままでの固定観念をぶち壊して、思い切った選択をどんどんしてみてほしい。


さて、今回は配牌の構想力と鳴いた手の打点の作り方について話したが、速度についてはほとんど触れなかったので、また機会があったらそっちも書いてみようと思います。

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