NYTの朝のニュースレター読んでいたら、生成AI関連の最新記事が来ていますね。トランプ政権と関係の深いメタ、グーグル、オープンAIなどのAI企業が、生成AIの学習に著作権を持つ素材も無許可で利用できるよう法制度化を求めるロビー活動が活発になっていると。日本オタク文化への影響大きそうですね…


NYT「トランプ政権に支えられ、AI企業は規制緩和を求めてロビー活動を展開」より 「(政権がAI規制緩和に積極的なことを踏まえ)ここ数週間、メタ、グーグル、オープンAIなどの企業は政権に対し、州のAI規制法を阻止し、著作権のある素材を利用したAI(生成AI)の学習は合法と宣言するよう求めている」続


「この変化(ロビー活動)を可能にしたのはトランプ大統領であり、彼はAIこそが米国の最大の武器であると宣言している。大統領は就任初日に、AIの安全性試験規則を撤廃した(略)シンクタンク戦略国際問題研究所AIセンターのローラ・カロリ氏は、『AI企業は、トランプ政権の追い風に乗っており』」続


「『安全性や責任あるAIという問題は彼らから完全に消え去っている。唯一重要とされるのは米国のAIリーダーシップの確立だ』と述べた(略)グーグル、メタ、マイクロソフトはそれぞれ100万ドルを大統領就任式で寄付した。アルトマン氏とアップルのティム・クック氏も同様の寄付をした」続


「ザッカーバーグ氏は就任パーティを催し、トランプ氏と何度も会っている。マスク氏は大統領の傍らにいる(略)それら多くのAI企業は著作権のある素材を生成AI学習に使うのは合法としており、オープンAI、グーグル、メタは学習の為に書籍、映画、芸術作品などの著作物の利用は合法的アクセスと述べた」続


「公民権団体は、社会的弱者の差別にAIが利用されない為の監査を求めている。アーティストと出版社は、AIが著作権のある素材の使用状況を開示する必要があるとして、生成AIの学習に知的財産を無断で使用することは著作権の範囲であるとするAI企業の主張を退けるように要請している」NYT


上記はNYT記事「Emboldened by Trump, A.I. Companies Lobby for Fewer Rules」より。記事はもっと長くて詳細なのでご一読お勧め。超大雑把に言うと、AI企業と密接な米政権により生成AIの規制が法的に緩和されて、逆に著作権は大幅に縮小する可能性が高いという記事。日本の漫画家さん達にも重大な問題


日本の漫画家さんや絵師さんや小説家さんや映像クリエイターさんや声優さんなどの権利が生成AIから守られるかは、多くは、米国の法律がどうなるかに掛かっている。バイデン政権のAI規制法や州のAI規制法がなくなって、逆に著作物の無断利用がはっきりと法的に合法化される可能性があると。重大な報道。


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