徳洲会で違法な長時間労働 大阪労働局が是正指導を公表

大阪に本部がある医療法人徳洲会が、複数の病院で医師に違法な長時間労働をさせていたとして大阪労働局が是正を図るよう指導したと公表しました。
徳洲会は「指導を真摯(しんし)に受け止め改善していきたい」としています。

大阪労働局によりますと、大阪に本部がある医療法人徳洲会の傘下にある複数の病院で、法定労働時間を超えて医師を働かせていたほか、時間外・休日労働が最長で213時間にのぼるケースがあったということです。
去年(2024年)、立ち入り調査を実施した後も改善がみられないということで大阪労働局は25日、是正を指導し公表しました。
徳洲会によりますと数十人に違法な長時間労働が確認された病院もあったということで、今後、医師の時間外労働の削減などについて大阪労働局に報告するとしています。
徳洲会の広報担当者は「地域医療に貢献するため、救急患者の受け入れを断るわけにはいかず、医師の確保などを進めてきたが十分ではない病院もあった。指導は真摯に受け止め、改善していきたい」と話しています。
厚生労働省は社会的な影響力の大きい大企業の違法な長時間労働について2015年から行政指導した段階で公表していますが医療法人における長時間労働で是正の指導が公表されるのは今回が初めてです。

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