仙台市立病院 CT検査結果で大腸がんの情報共有されず
仙台市立病院でおととし、90代の女性患者がCT検査で大腸がんの疑いを指摘されたにも関わらず、医師の間で情報が共有されずに治療などが遅れたことが分かりました。
これは仙台市立病院が開いた会見で26日に明らかにしました。
病院によりますと、おととし1月、90代の女性が病院でCT検査を受け、放射線科の医師が大腸がんの疑いがあると指摘する報告書を作成していましたが、診療した消化器内科の医師らの間では共有されず、退院したということです。
女性は去年の4月、腸閉塞の疑いで救急搬送され人工肛門を造設する手術が行われた際にCT検査の情報が放置されていたことが分かったということです。
病院は検査結果を事前に把握できていれば早期の治療につなげられたとして女性などに謝罪したということです。
仙台市立病院の渡辺徹雄院長は「患者や家族の方に深くおわび申し上げる。院内で医療情報が共有されなかったことは重要な問題であり、再発防止に取り組んでいく」と話していました。