名古屋工業大学大学院の教授 旅費を不正受給 停職12か月

名古屋工業大学大学院の60代の教授が、出張の事実が無いにもかかわらず旅費を不正に受け取っていたとして、大学はこの教授を停職12か月の懲戒処分にしました。

懲戒処分を受けたのは名古屋工業大学大学院工学研究科の60代の教授です。
大学によりますと、この教授はおととし3月、東京で開かれていた学会の総会に出席していなかったにもかかわらず、出張したと報告していたほか、去年6月にも北海道でほかの大学の教授と研究の打ち合わせをしたなどとうその報告をして、大学から不正にあわせて11万4000円余りの旅費を受け取っていたということです。
大学では調査委員会を設置して関係者から事情を聴いていましたが、その過程で教授が関係者に口裏を合わせるように依頼していたということで、大学はこうした対応も考慮し、25日付けでこの教授を停職12か月の懲戒処分にしました。
処分に対し、教授は「申し訳なかった」と話しているということです。
名古屋工業大学の小畑誠学長は「このような事態が発生したことは誠に遺憾で、深くおわび申し上げます。服務規律の徹底と確実な再発防止に向け、信頼の回復に努める所存です」とコメントしています。

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