県立近代美術館 所蔵の疑惑絵画を「がん作」と判断
徳島県立近代美術館が所蔵する絵画ががん作ではないかと指摘されている問題で、美術館は作品の来歴などをもとにがん作と判断したと発表しました。
徳島県立近代美術館は、フランス人画家ジャン・メッツァンジェが描いたとされる絵画「自転車乗り」を1999年に大阪の画廊から6720万円で購入し、所蔵していますが、去年の夏、ドイツ人画家ヴォルフガング・ベルトラッキ氏によるがん作ではないかと指摘され、専門機関による科学的な調査に向けた調整を進めています。
こうした中、美術館は25日、会見を開き、メッツァンジェ作品の著作権などを管理する団体や、2010年ごろにベルトラッキ氏を捜査したドイツのベルリン州警察と連絡を取り、作品の最初の所有者が、ベルトラッキ氏とともにがん作を組織的に販売した罪などで有罪判決を受けたことなど、作品の来歴に不審な点があると明らかにしました。
その上で、ベルトラッキ氏が自伝や国内外の報道で自身の作品であると証言していることなどを踏まえ、作品をがん作と判断したことを明らかにしました。
今後は科学調査を進めるとともに、購入先の画廊に返金などを含めた交渉を行うということです。
また、作品は現在、展示を取りやめていますが、県民から「作品を見たい」という問い合わせがあることなどから、今後、作品を公開し、購入の経緯など説明する機会を設けたいとしています。
東條揚子館長は「購入は適正に行われたものの、県民の皆さんに心配や迷惑をかけて大変申し訳ない。これからも真摯(しんし)に対応していきたい」と話していました。