閉校式後、風船を飛ばす児童や住民=金沢市三谷小

別れの和太鼓を披露する児童

跡地の利活用案を考える参加者

 児童数の減少により4月に金沢市不動寺小と統合する三谷小で22日、閉校記念式典が行われた。児童や住民ら250人が34年の歴史を刻んだ学びやに感謝し、青空に風船を飛ばした。式後には住民らによる「最後の授業」が行われ、約100人が空き校舎の利活用に向けてアイデアを出し合い、新たな地域づくりへ期待を膨らませた。

 式では、野口弘教育長が告辞を述べた。野﨑晃校長が式辞で「閉校を希望ある未来に続く始まりと受け止め、子どもたちが三谷小で学んだことを誇りに新しい時代を築いていくことを願う」と語った。横山邦春閉校式実行委員長、宮村孝育友会長があいさつし、村山卓市長、喜多浩一市議会議長が祝辞を述べた。

  ●全校児童が和太鼓

 全校児童5人が「三谷小での思い出を胸に新たな場所でも頑張る。ありがとう、さようなら」と唱和。「変わらないもの」を合唱し、力強いばちさばきで和太鼓を披露した。出席者全員で最後の校歌を響かせ、野﨑校長が野口教育長に校旗を返還した。

 式後のセレモニーでは校門前で記念碑が披露され、創立20周年の際に埋められたタイムカプセルを開封。参加者全員で色とりどりの風船を飛ばした。

 三谷小は1991年に旧三谷、牧山、竹又、土子原の4小学校が統合して誕生し、これまで451人が卒業した。児童数は開校当時約120人いたが、年々減少した。三谷小の閉校で金沢市立小学校は52校1分校となる。

  ●跡地どうする?直売所?カフェ? 住民ら「最後の授業」

 「最後の授業」は「10年後の三谷小跡地」をテーマに行われ、子どもからお年寄りまで幅広い世代が「地元の農産物を販売できる場所にしたい」「駅を作って人を呼び込もう」「カフェスペースがあればいい」などと空き校舎の活用法を語り合った。出された案は近く市側に伝えられる。

 地元有志のグループ「三谷を考える会」が企画した。閉校後の地元のあり方を考えようと昨年8、12月にも開催し、今回で最終回となった。

 体育館に集まった住民は2~6人のグループに分かれ、レゴブロックで自身の考えを形にし、説明する「レゴシリアスプレイ」で議論を深めた。牧山町の杉本英宣さんが授業をまとめるファシリテーター(進行役)を務めた。

 考える会の北本久一代表(70)は「自然との調和を大切にしながら、人が集まれる場所にしたいとの意見が多かった」と総括した。

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