「シルさんどうしたんですかこんな夜分遅く」
「あっアイクさん丁度良かったアイクさん確か回復魔法使えましたよね?」
「えっまぁ一応使えますが……」
アイクは皿を拭きながらシルに近づくと1人のエルフに肩を貸している
「…………そちらの方?」
「ん~酷い怪我をしていたから拾っちゃた」
「…………」
アイクは遠い目をしながら
「人を猫を拾っちゃた見たいに言わないで下さいシルさん」
「えっでも怪我してて可哀想だたから」
「一応私はまだ子供なので夜中あまり起きたく無いんですけど身長欲しいし」
そうシルがいつも拾って来る人は経歴に傷があるものや裏切られ廃人になった人間が多く中には瀕死の状態の人間も居て回復魔法をかけられる人間がアイクしか居なかったのでマインドが無くなるまで回復されられた事がある(主にシルにより)
「それで次は……簡単な……」
アイクは皿を落とし皿を割ってしまう
「姉…さん……」
その言葉にシルは拾った女性を見る
「姉さん……リュー姉さん!」
アイクは急ぎ駆け寄るがリュー姉さんに触る前に体が硬直し思いだし触る直前に
「【私は求む、私の不完全な肉体よ血が歌い血が叫ぶ、私は全てが不完全去れどその全てが私、去れど今はどうかどうか一つになることを許して欲しい、今は一つの種族に】……【エルフ】」
その言葉によりアイクはエルフの姿に変わる
「アイクさんのエルフ姿初めて見ました……綺麗です」
しかしアイクはシルの言葉は聞こえなかった
「リュー姉さん大丈夫ですか?」
アイクは直ぐにリューの状態を見る今までシルに拾われ重傷者を沢山見てきた為にライラの知識に加えディアンケヒトファミリアから本を購入し独学で覚えた
「脈はあるが弱い呼吸も弱いがしっかりしている……皮膚の色だと血液が少し流れ過ぎている」
アイクはひとまず命に別状が無い事を確認するとシルが
「ひとまずミア母さんにお願いして空き部屋を用意して貰いましょう」
「いえ……私の部屋で構いませんお願いできますかシルさん」
アイクはひとまずリューを尾行していないか外に出ると怪しい影がいくつか見るとアイクは殺気を周囲にばら蒔くと1人の冒険者が殺気を飛ばし返してきた
(どうやらシルさんの保護者も想定外のようだな……)
「さて……ひとまずリュー姉さんの治療を行いますか」
アイクはリューを持ち上げる宿舎に行くとミアさんとシルさんが部屋の前に必要な物を用意してくれていた
「すいませんミアさん……彼女は…私の……私の姉です」
ミアはアイクの言葉で察するアイクは一応主神はヘルメス様だが実際はアストレアファミリアで過ごしていた事を知っているミアは
「全く…相変わらず面倒事を拾って来る娘だよ」
「ごめんなさいミア母さん…でも」
アイクは必死で回復魔法を使用する
「【私の心の傷は治らないけどけれど私は貴方達の苦しみを救いたい、創傷よ、克服し、自由な旅を、それが私の願い決してもう元に戻らないだからだからこそもう私の目の前で誰1人も失しなわせない懐かしい、赤い炎の揺らぎ誓って】」
アイクの魔法詠唱を終えるとリューの体全体に小さな炎が包み込む
「まったく相変わらず綺麗な魔法だね」
「えぇ本当綺麗…………だけど…」
シルなアイクの魔法に違和感を感じとる
「…………すいません少しミスりました…シルさんすいませんが服の用意していてくれませんか?……いえ先にタオルで自分の目を隠して下さい」
「えっえぇ分かったわ」
シルは急ぎアイクに目を隠すアイクの魔法は詠唱が長いくせに効果はポーションより少し強い位で怪我や毒、呪い、体力を回復するが酷い怪我や強い毒、強力な呪いには弱いしかしマインド次第だが回復する可能性があるが強力にすると服を焼いてしまう
「…………リュー姉さん…起きたら…怒るかな?」
しかしリューの体力とマインドがほぼ無いため急ぎ回復させるのであった
「……リュー姉さん絶対に助ける」
アイクは英雄の卵を見つけるのともう二度と姉を失しなわない為に力を付け最後の姉を救う事を心に決め手いたのであったがまだ力が足りない状態の為予想外の出来事であった
「少し速いが……もう二度と失わせない……」
アイクはリューの治療を終える魔法治療を終えると目隠しを取りミヤの方を向く
「ミアさんお願いがあります」
「なんだい藪から棒に」
「姉さんを助けたい……その為に貴女の主神フレイヤ様に会わせて欲しい……」
アイクは覚悟を決め今の主神に迷惑をかけない為に単独でフレイヤ様に会うことを決めた
「あの~どうしてフレイヤ様なのですか?ロキファミリアの方が良いと思うんですけど……ほらリベリア様も居ますし……」
「…………ダメです例えリベリア様1人から大丈夫ですがフィンさんが……勇者が黙っていない今のフィンさんは今はギルドに出さないかも知れないけど今は出さないだけで将来は出すかも知れないそんな不確定に姉さんを預けられない…………私の計画でギルドを黙すには時期が悪いリュー姉さんは少なくとも最低レベル6にならないとギルドは黙らない」
アイクは頭の中で働きながら最後に残ったリュー姉さんを助ける為に計画を立てた
「それで……何故フレイヤ様なのですか?アイクさん」
アイクは冷や汗をかきながらシルの前に立つ
「どうしたんですか?」
シルはアイクの顔を見るまるで全て分かっているかのようにミアは「知ってたんだね」とため息をつきアイクは片膝を付く
「シルさん……いえフレイヤ様」
その発言にアイクに殺気を飛ばされる中心臓が速くなり呼吸が乱れる
「お願い……です…………姉さんを……助けて下さい…フレイヤ様も私の姉の魂が美しいから…だと考え…ますので……どっ……どうか…助け……てくれ……ませんか?……お願いします……どうか…どうか……私の姉を助けて下さい」
シルは少し困り果りてる演技をするがアイクの真剣な魂に興味を持つと演技を止め口調だけだがフレイヤ様になる
「良いわ助けてあげる元々私が助けたくて助けたんですものミア良いわよね」
「全く二人も勝手だね……まぁ良いさそれにまさか神でも無いのにアイクが気がつくのは以外だったけど」
「ミア実はそれわね私のミスなのよ後アレンの失敗もあるけどアイクの初めて魔法で変化した時私うっかり正体を当てて『神様でも難しいのに良く当てましたね』てねアイクもまさか正体が直ぐにバレるとは思って無くて冗談で言った言葉がアレンが反応して殺気を飛ばしたのよ」
「へぇーあの戦車の坊やがねがねーまだまだだね」
「えぇそうねまぁ此方のミスでもあるけとアイクは変わり無く接してくれてたいえ……もしかして私の正体を隠す代わりに彼女を保護したらこうするつもりだったかしら?」
「…………はいフレイヤ様……姉を救為に私は今までフレイヤ様の正体を明かして居ません……もし不安に…かるのなら」
アイクは頭をあげフレイヤ様の目を見る
「私にフレイヤ様の【魅了】を使っても構いません…姉が救えるのなら」
それはアイクの覚悟そしてその言葉には怯えがあるが覚悟を決めた魂の色その色を見たフレイヤ様は
「まぁ良いわその覚悟に免じて1度だけその願いを叶えてあげるわアイク、ミア後で後日団員の説得するから付き合いなさい」
「分かったよ付き合えばいいんだろ」
ミアはやれやれと言いつつ
「アイクあんたはこれからもコキ使うからね覚悟しときな」
「ありがとうございますミアさん」
「全く本当困った子達だよ……次からシルが拾った人間を治療するようにこちとらポーションにあまり余裕が無いからねあんたの魔法で安上がりだよ」
「私はポーションの代わりにですか……」
「それじゃあねあぁそれと明日はアイクあんたが仕込みをやっときな」
「分かりましたミアさん」
ミア部屋に帰ろうとするが少し気になる事があり振り返り
「所でアイク今日はどこで寝るだい?」
「今日は姉さんの近くで寝ようかと床に何かを引いとけば寝れるので」
「そうかいじゃあ朝寝坊しないようにきよつけるんだよ」
「分かりました」