大船渡の末崎中学校で閉校式 校歌を歌い校舎に別れを告げる

生徒数の減少で、今年度で閉校する大船渡市の末崎中学校で、23日、閉校式が行われ、生徒たちが校歌を歌って校舎に別れを告げました。

大船渡市の末崎中学校は、昭和22年に開校し、これまでに7000人近くが卒業してきましたが、生徒数が年々減少して今年度の在校生は71人で、来年度から大船渡中学校と統合されることになり、23日、閉校式が行われました。

式典には、今年度の卒業生を含む全校生徒や来賓らおよそ140人が参加し、佐々木伸一校長が「末崎中学校はみなさんの心に輝き続け、伝統は永遠に語り継がれる」とあいさつしました。

また、生徒会長の2年生、松岡孜馬さんが「きょうで末崎中学校はなくなってしまいますが、地域の方々をはじめ、卒業生、在校生、様々な方々の心の中で生き続けて行くことと思います」と別れの言葉を述べました。

そして、佐々木校長が校旗を市の教育委員会に返納した後、最後に校歌を歌い、78年の歴史に幕を閉じました。

今年度の卒業生の村上奈央さんは「この学校で培ってきたことに自信を持って、高校では充実した学校生活を送りたい。1年生と2年生は、統合した中学校で新しい仲間と団結して頑張ってほしい」と話していました。

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