2023年10月の最高裁判決(性別変更に当たり、手術を強制するのは憲法違反)以後、大きく流れが変わり始めています。
家庭裁判所に性別変更を申立て、審判が終わり、性別変更が認められると以下のような書類が自宅に送られてきます。最近は、早いと2日で自宅に郵送されてきます。家庭裁判所に出向かなくても、書類審査だけで認められるケースもあります。
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住 所 〇〇〇〇 本籍に同じ
甲立人 🌸🌸🌻🌻
上記申立人からの性別の取扱いの変更申立事件について、当裁判所はその申立てを相当と認め、性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律第3条により、次のとおり審判する。
主 文
1 申立人の性別の取扱いを「女」から「男」に変更する。
2 手続費用は申立人の負担とする。
令和〇年〇月〇日
大阪家庭裁判所〇〇支部
裁判官 〇〇●●
これは原本である。
令和〇年〇月〇日
大阪家庭裁判所〇〇支部
裁判所書記官 🌹🌹🌷🌷
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🐨2024年3月に、「GID(性同一性障害)学会」は、「日本GI学会(性別不合)」に名称変更して、「障害」と呼ばなくなりました。性別変更の特例に関する法律も、そろそろ見直しの議論をスタートする時期になってきていると思います。
🐨2025年2月、当院で性別変更申立書を作成し、FTMで子宮・卵巣を温存したままで女→男へ性別変更が認められた症例が70例を超えました。このうち、男性ホルモン治療だけで、乳腺・子宮・卵巣をすべて残した場合でも性別変更OKとなった症例が17例あります。FTMでは、男性ホルモン治療だけで性別変更が認められると考えてよいと思います。
🐨MTFでは、今のところ女性ホルモン治療+睾丸切除でペニスを温存して男→女に性別変更が認められた症例が1例、女性ホルモン治療だけで、手術なしで認められた症例が1例で、FTMに較べると非対称的・圧倒的に少数です。また、MTFでは、手術なしで法律上の性別変更が認められた場合でも、社会的にはペニス・睾丸が残ったままだと、女性の専用スペース=銭湯・温泉・トイレなどに出入りすることは出来ません。以上から、女性ホルモン治療+ペニス・睾丸摘出・造膣手術を受け、身体を完全に女性化して性別変更を申し立てるのが、2023年10月の最高裁判決後も依然として主流となっています。これなら、法律的にも社会的にも女性として第二の人生をスタートできます。また、女性の専用スペースを守れ!と主張する人たちからの理解も得られやすいのではないでしょうか?実際にタイで性別適合手術を受け、帰国して性別を男から女に変更されたケースの症例写真をお示しします。執刀医の先生とのスナップ写真から、手術が凄いレベルになっていることやタイの先生の熱意を感じていただけると嬉しく思います。
🌸情報提供していただいた患者さん
に深く感謝します。
🐨頑張れ、日本!当院では、オンライン診療(ビデオ通話)を利用して性別変更申立書の作成をお手伝いしています。担当の先生が書類を作成できない、書類を作成するのを断られた、離島・僻地でそもそも医療機関がない・・・といったケースで、どうしても現地で解決できない場合に、クリニクスのオンライン診療を利用することをご検討ください。