石川・野木沢小、151年の歴史に感謝 本年度閉校、最後の12人巣立つ

2025/03/22 08:32

教室で記念撮影をする卒業生ら =石川町・野木沢小

 公立小学校の卒業式は21日、県内370校で行われた。県教委によると、本年度の卒業児童(昨年5月1日現在)は1万3301人(前年度比553人減)で、子どもたちが希望を胸に学びやを巣立った。

 卒業生「思い出全てが宝物」

 このうち、今月末に閉校する石川町の野木沢小では12人が晴れの日を迎えた。1873年度に開校し、ピーク時の1960年前後には400人超が通っていたが、近年は児童数が減少していた。今後は石川小に統合され、本年度限りで151年の歴史に幕を閉じる。

 式では、石塚隆広校長が「最後の卒業生として先頭に立ってリードしてくれた。中学校でも活躍を期待している」と卒業生を激励した。出席者が校歌を斉唱したほか、卒業生が「野木沢小の思い出全てが宝物。思い出を大切に頑張ろう」と門出の言葉を述べた。

 式後は在校生や保護者らが校庭に出て、最後の卒業生を見送った。卒業生の矢吹掛(かい)さん(12)は「人数は少ないけれど、みんな心の壁がなく、楽しく過ごせた。学校には『今までお疲れさま』と言いたい」と笑顔を見せた。

 県教委によると、本年度末には同校を含む8校が統合される。

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