蚘事に「#ネタバレ」タグが぀いおいたす
蚘事の䞭で映画、ゲヌム、挫画などのネタバレが含たれおいるかもしれたせん。気になるかたは泚意しおお読みください。
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メタファヌリファンタゞオで王道を駆け抜けおきたネタバレ感想

 私はゲヌムを発売から呚回遅れで遊ぶこずの倚いゲヌムプレむダヌなのですが、たたには話題の新䜜を発売盎埌に遊びたいず思い立ったので、アトラスから発売された最新䜜のRPGメタファヌリファンタゞオを遊びたした。

 面癜かった
 クリアたで玄80時間ずボリュヌムたっぷりの内容でしたが、時間を忘れるくらい倢䞭になっお遊べたした。先が気になる展開が途切れず続いおいき、最埌たで楜しく進められるゲヌムデザむンは、同開発䌚瀟のゲヌムであるペル゜ナ35を遊んだ時にも感じた魅力の䞀぀だな  ず再確認したした。食事ず颚呂ず睡眠以倖のすべおの時間をゲヌムに費やす䌑日ほど莅沢で楜しいものはないず思っおいるのですが、メタファヌを遊んでいる間ももれなくそういった時間を過ごすこずができお良かったです。

 この蚘事では、ゲヌムシステムに぀いおざっくりした感想ず、メむンシナリオ・各キャラクタヌに぀いおほどほどに長い感想を曞いおいきたす。適床に読み飛ばし぀぀お付き合いいただければ幞いです。
 以䞋、メタファヌのネタバレを倧量に含みたす。たた、時々ペル゜ナ35の話も出おきたす。ご留意のほどよろしくお願いしたす。


ゲヌムシステムに぀いお

■戊闘システム

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 私はアトラス䜜品をペル゜ナたでしか遊んだこずがない、コアなファンからすれば兞型的なニワカにあたるだろうプレむダヌなのですが、メタファヌの戊闘システムはペル゜ナシリヌズの戊闘で感じた良いずころを倧䜓党郚匕っ匵っおきおいるので遊びやすかったです。難易床はペル゜ナシリヌズよりもちょっず高めに感じたのですが、匱点を突いた時の爜快感やボス戊の適床なひり぀きを楜しむこずができたした。

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 戊闘画面のUIもザ・オシャレなのですが、䞍思議ず盎感的にどう操䜜すれば良いのか分かるテンポの良さがありたした。戊闘画面に限らずメタファヌはメニュヌ画面もバカバカにオシャレで、䜿いやすさずいう点で芋ればオシャレ過ぎお芋えにくいんじゃいず感じる人も居そうだず思うのですが、個人的にはここたでハむセンスに尖っおるず䞀呚回っおペシずなりたした。王の資質(ステヌタス)確認画面が王冠の圢になっおるの、いいよね  。

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 たた、味方偎ず敵偎の行動回数が決たっおいお、有利な行動をずるず行動回数が増える・䞍利な行動をずるず行動回数が枛るずいうプレスタヌンシステムがずっおも楜しかったです。ボス戊をどう切り抜けるか考えるのが面癜かったのは勿論、雑魚戊をどうやっお1タヌンで終わらせるかをプレスアむコンず睚めっこしながら組み立おおいくのも面癜かったです。悪倩候だずプレスアむコン消費半枛が無くなるのが嫌過ぎお、目圓おのダンゞョンが悪倩候の時はい぀もナヌファのお兄ちゃんに晎らしおもらっおいたした。ありがずう゚ディン。゚ディンに晎らしおもらった時の「気がする」「思うぞ」のちょっずふわっずした物蚀いがずおも奜きです。

■アヌキタむプ

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 色んなアヌキタむプを色んなキャラクタヌで䜿うのがずおも楜しかったです。最終的に各キャラ専甚の最䞊䜍アヌキタむプが最適解にはなるのですが、それたでの過皋でどのアヌキタむプを組み合わせお䜿ったら䞊手く攻略できるか考えたり、限られた時間ず資源の䞭で誰にどのアヌキタむプを履修させるか考えたりしお、戊闘を飜きずに進められたした。
 ただハむザメの最䞊䜍アヌキタむプは、履修条件がたあたあ倧倉なのず、私がトンチンカンなアヌキタむプを履修させたくっおいたせいで、埌半はひたすらアヌキタむプ経隓倀取埗アむテムをハむザメにぶち蟌むこずになりたした。ハむザメは元階士団所属なのでナむト系列のアヌキタむプを履修させようねず蚀われれば、それはそう  (ずっずコマンダヌ系列ばかり履修させおいたトンチンカンオタク) こういった、決しお最適解でない道のりを進んだ経隓も含めお良い思い出です。

 これは戊闘システムずは少しずれた話になるかもしれたせんが、各アヌキタむプを履修した時や技を䜿う時など、キャラクタヌの台詞がアヌキタむプ毎に぀いおいるのがずおも楜しかったです。ペル゜ナシリヌズの䞻人公は䜿う技やペル゜ナの数が膚倧なので、䞻人公の声優さんはひずきわ収録が倧倉だずいう話をどこかで聞いたこずがあるのですが、それでいうず今回は理論䞊すべおのアヌキタむプ及び技をすべおのキャラが䜿えるので、ペル゜ナ䞻人公ほどではないにしおも声優さん皆収録量が物凄いこずになっおそうだな  ず思いたした。戊闘を圩っおくださる玠敵な声の数々に感謝です。

 各アヌキタむプを取埗した時の台詞も、キャラクタヌごずに違っおいるので぀い泚目しおしたいたす。自分が芋た䞭で特に奜きなのは、

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ゞュナのvery cuteなシヌフ系列履修台詞

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ルむの顔面をずにかくボコボコにするバゞリオのモンク系列履修台詞

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ペル゜ナの気配を感じる䞻人公のトリックスタヌ履修台詞

あたりです。ハむザメがドラグナヌを履修した時の台詞もすごくかっこいいのですが、スクショを撮り忘れおいおめそめそ泣きたした。
 この他に先制攻撃時のモヌションや台詞も装備しおいるアヌキタむプによっお違っおいお芋どころが沢山ありたした。私の聞き間違いでなければ、仮面舞螏垫を装備したストロヌルが先制攻撃する時に「ヒャッホヌ」ず叫んでおりハチャメチャにハむテンションでちょっず面癜かったです。同じようにハむテンション仮面舞螏垫ストロヌルを目撃した方が居れば教えおくださるず幞いです。

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 パヌティヌメンバヌ党員がアヌキタむプを少しず぀履修しおいくずいう特性䞊、埌半に加入する仲間は䜿いづらくなるんじゃないかな  ずいう䞀抹の䞍安があったのですが、埌半に加入するゞュナ・ナヌファ・バゞリオが持っおくる仮面舞螏垫・召喚士・狂戊士がどい぀もこい぀も匷いこずしか曞いおおらず最悪このアヌキタむプ䞀本でも䜕ずかなるんでよろしくお願いしたすの力を感じたした。䞀番笑ったのは加入時にしれっずチャヌゞを習埗しおいるバゞリオを芋぀けた時です。それストロヌルずヒュルケンベルグが今たで喉から手が出るほど欲しかったや぀
 
埌半加入組は、鬌のように匷い最䞊䜍アヌキタむプの履修条件が比范的緩いのも助かりポむントです。竜の詊緎ずラスボスは専ら ゞュナで匱点属性を付䞎→ナヌファの匱点属性魔法で殎る→䞻人公ずバゞリオのチャヌゞを積んだ耐性無芖ゞンテヌれで殎る の戊法で䜕ずかしおいたした。敵の匱点を突き、敵の耐性を突かないようにするのが匷い戊闘システムなので、匱点付䞎や䜓制無芖のスキルが無類の匷さを誇っおいたした。

■カレンダヌシステム

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 カレンダヌシステムは、ペル゜ナシリヌズで描写される“孊生生掻”ずの噛み合いがずにかく良いため、ファンタゞヌ䞖界を旅するメタファヌの䞖界芳ではペル゜ナシリヌズほどの噛み合いは感じられたせんでした。しかし、倧目暙を達成するたでの小目暙を分かりやすく蚭定しお、ストヌリヌを進めるモチベヌションを保぀ずいう圹割はきっちり果たしおくれおおり、個人的にクリアたで途切れず進められた芁因のひず぀だず思っおいたす。たた、遞挙が題材の1぀になっおいるこずから、決たった期日たでに民から遞ばれるよう準備をするずいう蚭定が党く合っおいなかったわけでもないず思いたす。

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カレンダヌが進んでいく画面のオシャレ床合いず、ストヌリヌが進むに぀れ倉わっおいく挔出はオタクが奜きなや぀なのでそこでええやんけ  ポむントを皌いだ節もありたす。カレンダヌの画面が、最埌に幻想小説を持った䞻人公の傍にガリカがいるむラストになるの奜き奜き倧奜き過ぎる。


メむンシナリオに぀いお

■政治に興味を持っお遞挙に行こう

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メタファヌにおけるシナリオのテヌマは非垞に分かりやすく、そのうちの䞀぀が「皆政治に興味を持っお遞挙に行こう」です。囜民党員が投祚しお自囜の統治者を決める遞挙・各々異なり時には極論めいた公玄を掲げる候補者たち・政治に぀いお議論を亀わしたり「どうせ誰が統治者になっおも倉わらない」ず諊めたりする囜民たちを芋おいおも、どこか珟実ずリンクしおいるこのテヌマが読み取れたす。

 しかしこの題材、内容が内容なのでむンタヌネットで軜々に觊れるのはちょっず  難しいな  ず思いながらツむッタヌやブルヌスカむで感想を぀ぶやく時は䞋曞きを曞いたり消したりしおいたした。この蚘事でもだいぶふんわりした觊れ方になるかず思いたす。
 私自身そこたで政治に詳しいわけではないのですが、政治に関心を持っお遞挙に行こうの基本的なポむントを分かりやすく抌さえたシナリオだったず思いたす。

・保守掟vs革新掟の遞挙
・貎族や階士など暩力を持぀偎はどうあるべきか
・瀟䌚的匱者ができるこずは䜕か
・排他的な田舎や宗教の劄信などの閉じた䞖界をどう倉えおいくべきか
・“民が議論を亀わし王を遞ぶこず”の倧切さ

等が詰たっおいお、遞挙暩を持ち始めた人たちや、瀟䌚人になったばかりの人たちに特に遊んでほしい内容だず思いたした。

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 王の遞挙に立候補した察立候補者たちの䞻匵も、耳を傟けおいるず倧倉興味深いです。䞀芋そんな公玄で王になれるわけないだろず感じるような䞻匵をする候補者もいたすが、同時にむンタヌネットで政治の話題をさらったら普通にこういうこず蚀っおる人芋぀かりそうだな  ず感じる䞻匵も沢山ありたす。候補者たちの掲げる公玄は極論めいたものが倚いのですが、同時にもしかするず正しいんじゃないかず思わされる点もあり、この極端故に䞀芋正しいように聞こえおしたう䞻匵の良くない点はどこなんだろうを孊びやすくもなっおいたす。
 たた、こういった公玄を掲げおいる候補者たちにも、圓然その公玄を掲げるに至った背景や考えがありたすし、䞀理ある郚分もありたす。圌らの考えを、単玔に「間違っおいる」「頭がおかしい」ずばっさり切り捚おられるわけではないのも倧切なずころです。

■匕き蟌たれる䞖界芳

 メタファヌは倧々的にファンタゞヌ䞖界芳を掲げおおり、圓然䞻人公たちが䜏む䞖界はプレむダヌが生きおいる珟実ず様々なものが異なっおいたす。

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 特に、珟実の人間に䞀番近しい芋た目の゚ルダ族が、最も少数の皮族ずしお迫害されおいる。魔物ポゞションの生き物の名前が「ニンゲン」であるずいった珟実ず正反察の蚭定には、分かりやすく匕き蟌たれるものがありたした。このあたりの芁玠が「メタファヌ䞖界は、実はプレむダヌが生きおいるのず同じ人間が生きおいる䞖界が滅んだ埌の䞖界なんですよ」ずいう歎史の真実ずしお埌半に回収されるのも面癜かったです。

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 この䞖界の成り立ちに関する真実は、竜宮神殿を探玢しおいる時に抂ね察せられるのですが、竜宮神殿でアナログ時蚈やピアノの鍵盀ずいったプレむダヌにずっおは芋慣れた珟代の道具が萜ちおいるダンゞョンの名前が「蟰祝SHINJUKUノ郜」ず暙蚘されおいるのを芋た時はりオオオオずテンションが䞊がりたした。東京、垞に滅びがち。

■幻想を珟実にする物語

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 メタファヌでは、䜜䞭で䜕床も幻想ず珟実の話がされたす。䞻人公たちが掲げる「困っおいる人には誰でも手を差し䌞べる」ずいう理念や、差別が無く誰もが苊したずに䜏む理想郷は幻想ずされ、実際には苊しむ人々が倧勢居お汚い思想が蔓延っおいる珟状が珟実ずされたす。

 䞻人公たちは、時に幻想だず蚀っお吊定される茝かしい理想を珟実にするべく戊いたす。幻想を珟実にするずいう思いは䜕床も分かりやすく語られおいるので、䜜䞭の台詞を匕甚すれば抂ね分かるかず思いたす。

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「ただの倢物語ではなく、幻想が、己の生きる珟実に䜕かをもたらすこずもある  君は、そう信じおいるわけか。
  私には、未だ答えが分からない。
だがもしも、幻想ずは、䞖界がこのたたである必芁はないずいう『願い』なのだずすれば  
幻想こそが、䞖界をも䜜り倉える新たな『珟実』ずなるのかもしれない」

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䞻人公の正䜓が王子の抱いた幻想だったず分かった時の䌚話

「幻想がただの幻想を超え、己を救う存圚ずしお自ら動いた  。
それが身䜓の元ぞず戻り、互いを補っお、新たな自分になれた  」
「芁は他でもない自分自身を取り戻す旅だったわけか」

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「死の運呜すらも芆しおみせたお前が、芋事に王になれたなら、その時こそ、蚌明されたず蚀えるだろう。
『幻想は絵空事などではなく、珟実を倉えうるのだ』ず。
この囜を任せたよ。
今はただ無いものを信じるこずに䟡倀があるこず  『幻想が珟実を塗り替える』こずを、私の代わりに瀺しおくれ」

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「ただ䜕凊にもない幻想さえ、みんなで信じ合っお、珟実にしちゃう。それが人のすごいずころ
それを党郚吊定しお、無くおもいい䞖界にしようなんお、れッタむ間違っおるんだから」

 埌の項目でも曞きたすが、「嘘が嫌い」ず公蚀し、「理想及び幻想ずはすなわち嘘である」ず考えおいるルむが䞻人公に察抗するラスボスであるずころからも、この物語が幻想ず幻想が珟実に䞎える力を肯定する人たちずしお描かれおいるのが分かりたす。

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 そしお、メタファヌでは幻想ず珟実の話がもう䞀぀なされたす。それは、メタファヌリファンタゞオずいうフィクション䜜品の䞖界ず、プレむダヌが生きおいる䞖界のこずです。最終盀のモアずの䌚話では、実際にファンタゞヌ䜜品らしからぬ珟実に䌌通った光景が出おきお、そのこずが顕著に瀺唆されたす。

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 「幻想はきっず珟実の䞖界を倉えられる」ずは、メタファヌのテヌマのうちの䞀぀です。これは、䞻人公たちの絵空事ずも思える幻想のような理想が䞖界を倉える話であり、メタファヌリファンタゞオずいう幻想を描いたフィクション䜜品に圱響を受けたプレむダヌによっお珟実の䞖界は倉わるかもしれないずいう話でもありたす。特に埌者のメッセヌゞは今たで遊んだペル゜ナからも感じ取れたしたが、今䜜では「䞻人公の名前ずは別に“あなた”の名前を入力しおください」ずいうシステムを䜿っお、より盎接的に䌝えられおいたした。

「遠き異郷の人よ。
君にずっおこの旅は、きっず幻に過ぎぬもの。
だが、どうかこの幻の旅の蚘憶が、君の珟実においおも、茝ける垌望ずならんこずを  
幻想が、君の力ずならんこずを、心より願っおいる」

 “リファンタゞオ”ずいうタむトルからも察せられるずおり、メタファヌはファンタゞヌの再定矩をする䜜品だず感じたす。そしお、この䜜品における改たったファンタゞヌ(幻想)の定矩ずは、「幻想の物語から感じ取ったものを持ち垰り、珟実にたで圱響を及がせるもの」なのだず思いたす。“魔法”ずいうファンタゞヌ䜜品ではお玄束の存圚に぀いお、「䞍安を誰かに抌し぀けず向き合うこずで誰にでも䜿えるようになる力」「音楜は䞖界で䞀番初めに生たれた魔法」ず描写し、単なる架空の技術ではなく珟実にも存圚し埗るものだず描いおいるずころからも、幻想ず珟実は近しいものずいう構図が読み取れたす。

 “綺麗事”ずは䞻にバカにする文脈で䜿われがちな蚀葉ではありたすが、誰かがその蚀葉を“綺麗”だず思ったから“綺麗事”ず呌ばれるんじゃないか、それは決しお簡単にバカにしおいいものじゃないはずだずいうのが私個人のずっず䜕ずなく抱いおいる考えです。なので、䞻人公たちの理想は幻想に近しく実珟するのは難しいず䜕床も念抌ししながら、それでも理想を諊めないこずが倧切で、幻想は珟実に圱響を䞎えるはずだず描ききったメタファヌの物語を、王道ど真ん䞭の玠敵な話だったず感じたす。

■その他特に奜きなずころ

 今䜜は、パヌティヌメンバヌずしお誰が加入するかの導線が個人的にずおも奜きでした。技垫のニュヌラスず途䞭退堎のグラむアスを含めおパヌティヌメンバヌは党員違う皮族・察立候補者はパヌティヌに加入しない・鎧戊車の円卓にいく぀垭が甚意されおいるかあたりを蟿っおいくず、自ずず誰が加入するか予想を立おられお、楜しみにシナリオを読み進められたした。

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 パヌティヌメンバヌ党員が違う皮族であり、その圚り方こそが䞻人公の志す理想の䞖界を䜓珟しおいるずいうのを螏たえお、䜜戊䌚議宀の机が円卓なのも倧奜きです。䞊座も䞋座も無い机の圢からは、ここがメンバヌ党員が皮族に関係無く同じ目線ず平等な立堎で意芋を亀わす堎所なのだず感じられたす。

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 ワクワクする展開が連続するメタファヌの物語ですが、特に手に汗を握ったのが、歌劇堎でのルむ暗殺䜜戊です。客垭に居るルむに向かっお照明の䞊から槍を投げおぶっ攟すずいうずんでもない䜜戊なのもあり、緊匵感がひずきわ高たる堎面です。今にも人を殺そうずしおいる血なたぐさい緊匵に反しお、矎しく響き枡るゞュナの歌声がたるで䞻人公の珟状をなぞっおいるかのような歌詞を歌い䞊げるシヌンでは、䞻人公のみならずプレむダヌの私も特別ドキドキさせられたした。


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 パヌティヌメンバヌず支揎者以倖のNPCに、印象に残るキャラクタヌが非垞に倚かったのも奜きなずころです。聖女ず呌ばれ慕われおいるレラや公瀺人のバトリンなど、序盀から顔を芋せおいお「もしかしおこのキャラがコミュ盞手なのか」ず思わせられるキャラがメタファヌには倚く居たすが、メタファヌのコミュはあくたでも“支揎者(䞻人公ずいう候補者の支持者)ずの亀流”なので、内情はずもかく衚向き惺教ずいう異なる掟閥に所属しおいる圌らが支揎者にならないのは玍埗です。

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 しかし、圌らの存圚はコミュ盞手特有のサブストヌリヌが無くずも匷く印象に残りたす。埌述したすがレラずゞュナの姉効愛には匷く胞を打たれたしたし、ビルガ島の散策では䜕ず同行するこずになり終盀は特に䞻人公たちぞ匷い信頌を向けおくれるバトリンには応揎しおくれおありがずう  の気持ちでいっぱいになりたした。囜民を党員ニンゲンにしようずするルむの野望を聞いたバトリンが、「もしもニンゲンにされそうになったら自分で胞から心臓を匕きずり出しお人のたた死んでやる」ず笑っお蚀うのを聞いた時は、“自分で心臓を匕きずり出す”行為がアヌキタむプ芚醒の挔出であるこずを思い出しお、バトリンもたた䞍安を他人に抌し぀けず向き合える偎の人なんだなず感じたした。

 先んじお觊れたしたが、察立候補者にも魅力的なキャラクタヌが倚く居たす。䞀芋めちゃくちゃな公玄を掲げおいる圌らは、遞挙を通しお䞻人公を支持するようになったり、そうならなかったりしたす。圌らの䞻矩䞻匵は、蚀葉ず行動の他にお互いの䞻匵がぶ぀かり合う様を正しく衚珟しおいるような察立候補者ずの戊闘時専甚のBGMず共に匷く印象に残っおいたす。


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 個人的に察立候補者の䞭でも公玄の倉遷が特に良いなず思ったのは、パリパス族のラブレスです。圌が王ずしお掲げる公玄は「王郜の半分を歓楜街にする」「酒を党郚無料にする」ずいった享楜的もいいずころなものです。囜民の䞭にはこの公玄を酒飲み攟題サむコヌず支持する者もいるのですが、䞻人公がディベヌト察決で「酒で平等は生たれない」ず正論をぶ぀ける䞀幕もありたす。

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 物語の埌半、ラブレスは他の察立候補者に「䞻人公がパリパス族を虐げおいる」ず嘘を吹き蟌たれ、䞻人公に戊いを挑んできたす。その時初めお圌は、王に立候補した理由の根底に「虐げられるパリパス族の同胞を救いたい」ずいう気持ちがあるのだず口にしたす。そんな䞭でラブレスずその支持者たちが享楜的な公玄を掲げおいたのは、どうしたっお皮族も身分も倉わらないから政治なんおどうだっおいいずいう諊めがあったためだず語られたす。
 しかしその埌、ラブレスはそういった自身の姿勢を振り返り、「自分が䜕ずなく考えおいるようなこずを、お前はずっずしっかり考えおるんだず思う。だからお前に未来を蚗す」ず蚀っお候補者を降り、䞻人公を支持するず決めたす。

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「オメェらがやっおくれんなら  オレは、すっぱり王様諊めるよ。
おかさ、思ったんだ。オレが思っおたようなこずを、オメェらはもっずちゃんず考えおるっお。
皮族を理由にコケにするク゜ども  そういう奎らずは絶察に違う。それで、色んな皮族の奎の仲間がいんだろ
だからよ  そう、オメェが王になった方が絶察いい」

 ラブレスの公玄は享楜的が過ぎるものですが、理䞍尜な差別に晒され続けお来たパリパス族や未来に倢を芋られない人々が、半ばダケク゜になっおこういった分かりやすく楜しい思想を支持するのは分からないでもありたせん。どうしお極端に享楜的な思想が生たれ支持されるのか、このような思想を支持する人が少しでも未来に垌望を持぀たでの倉遷が描かれおいるラブレスずの亀流は、察立候補者ずのやり取りの䞭でも特に心に残っおいたす。

キャラクタヌに぀いお

■ガリカ

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 ガリカは旅の盞棒兌ナビゲヌト圹の劖粟です。最初から最埌たで優秀なナビ圹ずしお倧倉お䞖話になりたした。
 旅の序盀は王子を救う特呜を果たすずいう目暙から䞻人公を導く圹割を担っおいる圌女ですが、グラむアスによるルむの暗殺が䞀床倱敗しおからは萜ち蟌みを経お改めお䞻人公の道行きの助けになりたいず奮起するようになり、最埌には「王子だからずか他の候補者が嫌だからずかじゃなくお、あなただから王になっおほしい」ず蚀っお䞻人公の力になっおくれたす。

 初めからしれっず䞻人公に぀いおくるガリカですが、本来“劖粟”ずは滅倚に芋られない珍しい存圚だず䜜䞭で語られおいたす。たた、それに察するガリカ自身の認識も䜜䞭で話されたす。

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「あたしたち劖粟もね、よく迷信扱いされるの。
芋぀からないように隠れおるせいだけど  でも時々、皆に忘れられたみたいで、『よそ者』っお気がする。
べ぀に、特別扱いしおほしい蚳じゃないの。ただ、あたしずしお芋おもらえないっおいうか  。
でも、あんたはちゃんず向き合っおくれる。
だからあたしも、『自分はちっぜけだ』ずか考えずに枈むの」

 メタファヌでは鎧戊車に乗る仲間が党員異なる皮族だず曞きたしたが、それはパヌティヌメンバヌず技垫のニュヌラスのみならず、劖粟のガリカにも圓おはたりたす。皮族問わず平等に接する䞻人公に心を救われおいるのはガリカも同じで、だからこそ圌女は䞻人公に王になっおほしいず思っおいるのでしょう。

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 䞻人公がか぀お身を寄せおいた゚ルダの叀仙郷では、ガリカ以倖にも倚くの劖粟たちが過ごしおいたす。圌女たちの蚀動は、敵の勢力に叀仙郷が襲撃された埌もどこかふわふわず浮䞖離れしおいお、人ずは違った感芚を持぀生き物なのだず気づかされたす。他の劖粟たちは、䞻人公を初めずした仲間たちに近しい感性で行動するガリカを「ガリカは倉わった。人間みたい」ず評しおおり、圌女たちの様子を芋おから䞻人公ず䞀緒に泣いお怒っお笑っおくれるガリカを芋るず、䞀緒に旅ができお良かったな  の気持ちに包たれたす。

 たた、芋聞録には本線で觊れられおいない劖粟の寿呜に぀いお蚘されおいたす。

劖粟には、定たった寿呜が無い。
倢や䜿呜など『遂げたい䜕か』ぞの匷い意思がある限りは100幎を超えおも生きるずされ、逆にそれが倱われるず、若くおも眠るように動かなくなり消えおしたうずいう。

芋聞録「劖粟の生涯」

 この蚘茉を芋るず、ガリカにずっお王子の呪いを解くずいう䜿呜を持った旅ず、旅の䞭で生たれた䞻人公を王にするずいう目暙、そしおその埌王になった䞻人公を支える日々は、ガリカの寿呜に倧きな圱響を䞎えたのだず思いたす。そしお、叀仙郷で䞻人公の母から王子の旅に付き添う任務を解かれたガリカが、誰かに䞎えられた目暙ではなく自らの意志で䞻人公をこれからも導くず決めたこずは、圌女が自らの意志で生きるず決めたこずに他ならないのだず思いたす。そういった意味でも、ガリカの決意には倧きな意矩があったず感じたす。

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 䜙談ですが、街䞭や鎧戊車の䞭で䞻人公が立ち止たっおいるずガリカが肩に乗っおくるのがずっおも奜きです。可愛い


■ストロヌル

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 ストロヌルは、ノブレス・オブリヌゞュを䜓珟しようずする貎族です。性栌良し、家事良し、䜜戊を立おられる頭ず勝負匷さ良しな䞊に亡くなった䞡芪が倧奜きな息子なのでお前は䜕が出来ないんだ  ずハむスペックっぷりに定期的に宇宙猫になっおいたした。

 ストロヌルを通しお話されるのは、「貎族」ずいう暩力者偎の立堎の話です。圌はか぀おニンゲンに故郷を襲われ、息子ず民を守っお亡くなった䞡芪を誇りに思っおいたす。芪戚䞭をたらい回しにされ぀぀育った圌は、その埌人を守る力を぀け成り䞊がるために王郜で兵に志願するのですが、その時に囜軍に朜入するため同じタむミングで兵に志願しおいた䞻人公に出䌚いたす。

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 ストロヌルの貎族ずしおのスタンスが話されるのは圌ず出䌚っお間もない頃です。匷倧な力を持぀ニンゲンを前にしたストロヌルは、勝ち目が無いず分かっおいながら「垂民を守るのは貎族の矩務だ」ず蚀っお自分が残り䞀般垂民である䞻人公を逃がそうずしたす。゚ルダ族で差別されおいる䞻人公を真っ先に庇い、仲良くなれそうだず蚀っお芪しみを向けおくる出䌚いに始たりこの展開なので、さあどうぞ初めおのパヌティヌメンバヌになるストロヌルを奜きになっおくださいず蚀わんばかりの芋せ堎の嵐です。

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 アヌキタむプに芚醒するシヌンも非垞にかっこいいです。貎族ずしおの矜持を掲げフルネヌムで名乗りをあげる姿は、圌が家名ずそれに連なる領民を倧切に思っおいるからこそより心に響きたす。圌の苗字に察する思いは、芋聞録で「新兵は銎れ合いを正すため、嫌でも互いを姓で呌ぶよう䞊官から匷芁されるが、ストロヌルにずっおは堅苊しい家名呌びが苊ではないようだ」ず曞かれおいるのもあっお、この名乗りにはストロヌルの生き様が詰たっおいるように感じたす。

 ストロヌルの貎族ずしおの圚り方の話は、圌のコミュでもなされたす。王郜に流れ着いた故郷の民が貧しさに喘いでいるのを芋たストロヌルが、自分は圌らのために䜕をすべきか考えるずいうのがコミュのあらすじです。

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 玆䜙曲折あっおストロヌルは䞡芪が王郜の知り合いに預けた遺産の存圚に気づき、それを䜿っお領民たちに王郜の空き家を買い䞎えたす。初めは䞡芪の遺志に反しお遺産を䜿い蟌んでしたったず申し蚳なさそうにしおいたストロヌルですが、最埌に「䞡芪が遺した財産ずは金銭ではなく、王郜に避難した領民のこずだった」ず気づきたす。぀たりストロヌルの䞡芪は、領民がストロヌルによっお守られるこずを心から望んでいたのです。ストロヌルは、䞡芪が遺した意図を理解しないたた、それでも䞡芪の願いどおりに遺された財産を守ったこずになりたす。このずき䞡芪の志に感動しお涙するストロヌルに、䞻人公が優しく笑っお「芪の心子知らずだな」ず捻りの効いた声をかける遞択肢があるのも奜きなずころです。

 たた、ストロヌルはコミュの䞭で「理想を掲げた者の背埌に、垌望は぀いお回る」ずいう䞡芪の蚀葉に぀いお話したす。この蚀葉は、ストロヌルのコミュにおいお2぀の意味を持ちたす。

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 1぀は、ストロヌルにずっおの理想である䞡芪の圚り方をストロヌルが远いかけるこずで、圌に垌望が生たれるずいう意味です。ストロヌルはコミュの間、領民が望むなら自分の家を再興するべきだろうかずも䞀床考えるのですが、民を守り人助けをする䞡芪の圚り方を今䞀床思い起こしお、土地を治め領䞻ずなるこずよりも故郷から焌き出された領民の暮らしを守るこずを優先したす。そうやっお自分の理想を掲げたストロヌルの姿勢が、結果ずしお䞡芪が望んだ領民を守っおほしいずいう結果に繋がる垌望ずなるたでが、コミュで描写されおいたす。
 たた、この時ストロヌルはファンタゞヌRPGあるあるの庶民から金を巻き䞊げる貎族に察しお「囜が倧きく倉革する䞭で、民を食い物にするような貎族はいずれ滅びる」ずも話しおいたす。ファンタゞヌ䞖界で嫌味な金持ちずしお描写されがちな”貎族”に぀いお、真の貎族ずは䜕かをわかりやすく描いおいる話だず思いたす。

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 そしお、もう1぀は困っおいる人は誰でも助ける・誰もが未来を諊めない䞖界を䜜るずいう幻想のような理想を掲げる䞻人公の埌ろに、ストロヌルずいう垌望がいるずいう意味です。
 䜜䞭においお、䞻人公が掲げる絵空事のような理想は時折「幻想」ずも衚珟されたす。しかし、そうした理想を掲げる䞻人公の背に、垌望ずしお存圚しおいたいずストロヌルは話したす。

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 䞡芪の死をきっかけに自分の理想ずする貎族像を远いかけるストロヌルず、より良い囜の理想像を倢芋る䞻人公が、仲間ずしお出䌚い旅をする姿は、幻想を題材のひず぀ずしたメタファヌに合っおいるず感じたす。圌が䞀番はじめに戊闘パヌティヌずしお加入する所謂”盞棒”枠であるのも玍埗です。


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 ストロヌルは、頭脳特化キャラが加入するたでの仮の䜜戊立案枠かず思っおいたら、最埌たで頭脳担圓だったので驚いたキャラクタヌでもありたす。埌方で綿密な䜜戊を立おるタむプではなく、最䜎限䜕ずかなる策を緎っお足りない郚分は本人が珟堎でアドリブをかたしフォロヌするずいうラむブ感溢れる䜜戊を立おたす。

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 ストロヌルの策は手持ちの札を䜿い぀぀リアルタむムでずにかく䜕ずかする方匏なので、ルむ暗殺䜜戊の際に自分たちが槍をぶっ刺したルむの死䜓が歌劇堎の舞台に萜䞋した堎面で、「ずりあえず同情を匕きながら蚀い蚳するぞ 具䜓的にどうすればいいのかは俺にも分からん」ず焊りながら蚀い切った時にはちょっず笑っおしたいたした。俺にも分からんず蚀い぀぀この時もストロヌルは床胞ず話術で䜕ずかその堎を凌ぐため、圌のアドリブ名堎面を挙げおいけば枚挙に暇がありたせん。
 ストロヌルはルむを足止めする時やルむを暗殺した理由に぀いお倧衆に説明する時などに、自分が故郷をルむに焌かれた過去を持ち出すのですが、この行動には蟛い過去を䜜戊の䞀環ずしお組み蟌める匷さ・そのうえで故郷を焌かれた憀りは本物であるブレない思い・䜜戊を遂行するための行動ではあるが故郷を焌かれた蟛さ自䜓は本物なのでルむや倧衆に奜感觊を埗られる有胜さがギュッッッず詰たっおいお、お前は凄いよ    ず舌を巻いおしたいたす。
 そんな勝負匷い男のストロヌルですが、暗殺したルむは王子に呪いをかけた真犯人ではなかったず刀明した時に焊っお「でもあい぀は故郷を滅がした」ず村焌きを持ち出し、ハむザメに「それずこれずは別問題だ」ず諭される堎面もありたす。こういった幎盞応の動揺が垣間芋えるのも奜きなずころです。ずはいえこの動揺から持ち盎すのがめちゃめちゃ早いので、やっぱりお前は逆に䜕が出来ないんだ床が高たりたす。

 たた、8月16日及び゚ト・リアを出発する倜にキャラクタヌを䞀人遞択しお個別に䌚話するむベントはセヌブロヌドを䜿っお党員分芋たのですが、䞻人公ずの出䌚いを振り返りながら芪愛ず信頌を真っ盎ぐに叩き蟌んでくるストロヌルずの䌚話で党䜓的に粉々になりたした。

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「お前ず初めお出䌚ったのは募兵舎だったな。劙な蚀いがかり぀けられおるのに、お前はどこか堂々ずしおた。その埌は銬車だった。悪路で尻が跳ねる䞭、お前はあろうこずか本を読んでたな  。
倉わった奎だず思ったし、奜たしくもあった。だがこんなに、呜を預ける関係になるずはな  。幎少の者を守るのは貎族の矩務ではあるが、今は本圓に、お前が実の匟みたいに思えおきたよ。
故郷から王郜に流れ着いた時は、たたこうしお笑える日がくるずは思わなかった。お前がいおくれお、本圓に助かっおるんだ。俺の、この呜においお  さ」

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「お前が願うなら、䜕だっお叶いそうだ。あの北の砊の時から、俺はそう思っおる。

.いや、信じおる。○○を」

 ストロヌルから貰った腕茪はずっず䞻人公の装備にしお戊っおいたした。負ける  このキラキラ奜青幎のすべおに  。

 個人的な奜みずしおは芪を思う子䟛の気持ちにずっずオホホホホ  ず気持ち悪い笑いが出おいたのですが、それ以倖にも魅力的な点が沢山あるキャラクタヌでした。最初から最埌たで䞀緒に戊うメンバヌが、ストロヌルで本圓に良かったずクリアした今改めお思いたす。


■ヒュルケンベルグ

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 ヒュルケンベルグはか぀お王子の護衛をしおいた階士の䞀人です。真面目で気苊劎の倚い委員長タむプのキャラクタヌかず思っおいたら、寧ろ委員長をたあたあ困らせる偎の人でフフ  .ずなりたした。

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 ストロヌルが貎族ずしおの圚り方を描写するキャラであるなら、ヒュルケンベルグは階士ずしおの圚り方を描写するキャラです。ストロヌルの皮族であるクレマヌル族ず、ヒュルケンベルグの皮族であるルサント族は、囜の䞭でも䞭心を占める”䞻流”ず呌ばれる皮族だず芋聞録には曞かれおいたす。この”䞻流”にあたる皮族の二人が最も立堎の䜎い゚ルダ族の䞻人公に味方しお真っ先に仲間になっおくれるのは安心感が凄いですし、党䜓で芋お地䜍が高い皮族の二人が貎族や階士ずいった暩力を持぀立堎に぀いお掘り䞋げる立ち䜍眮であるのは玍埗です。

 ヒュルケンベルグは王子が襲撃された倜に圌を守れなかったこずをずっず悔いおおり、生きおいるか分からない王子を探す攟浪の旅に出おいたした。旅の途䞭、王の蚃報を聞いお王郜に垰っおきたずころで䞻人公たちず出䌚い、王子の生存を知った圌女は今床こそ階士ずしお王子を守るため、䞻人公たちの旅に同行したす。
 圌女のコミュでは、か぀おヒュルケンベルグの友人であり今は暩力に囚われおしたった階士団長を通しお、階士の志ずはどうあるべきかが話されたす。
 家名によっお昇進を埌抌しされおいた負い目や、王子を守れず攟浪しお王子を探しおいた過去から、階士団の暩力を盟に暎走するか぀おの同僚を止める暩利が自分にあるのかず悩むヒュルケンベルグですが、最埌に圌女は階士道は䜕かの答えを芋぀けたす。

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「階士ずは、暩力にではなく、忠矩を立おた誓いに埓う者。決しお己の劣等感を埋めおくれる、䟿利な称号などではない」

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「前に話したな。階士は、誓いに埓う存圚だず。
王が居ない今、階士団は誓いを倱ったも同然だ。拠り所を無くした歊力は、簡単に暎走する  。
王子殿䞋が王にならなければ、真の意味での階士団の再興はないだろう」

 階士団は䜜䞭でも暩力者偎の存圚ずしお描かれおいたすが、ヒュルケンベルグはそんな䞭で「階士は暩力ではなく、忠矩を立おた誓いに埓う者」ず話しおいたす。それず同時に、忠矩を立おるべき誓いを埓えば暎走しおしたう歊力だずも話しおいたす。
 階士はどういった志で務めるべきものか、そしおその忠矩ずなり埗る䞊に立぀人物の倧切さが、ヒュルケンベルグのコミュではわかりやすく話されおいたす。そしお、貎族や階士ずいった暩力が暎走しおいる䜜䞭の䞖界芳においお、ストロヌルやヒュルケンベルグが瀺す貎族の圚り方・階士の圚り方は非垞に倧切なものだず感じたす。

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ここの画面に映っおるのが初期戊闘メンバヌなのかなり奜き。

 ヒュルケンベルグは王子を守れなかったこずを埌悔しおおり、パヌティヌメンバヌの䞭でも特別王子に思い入れを持っおいる人なのですが、その分゚ルダの叀仙郷で王子が遂に亡くなっおしたったず知った時の人目を憚らない泣き声や、䞻人公が実は王子の半身で無事に生き返った時の感極たった声を聞いた時は、ひずきわ心が締め぀けられたした。この時ヒュルケンベルグに王子ずの感動の再䌚だぞ、ず声をかけるのがストロヌル・ハむザメ・ニュヌラスの初期から䞀緒に旅をしおいた仲間なのもずおも奜きなずころです。

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 ヒュルケンベルグの声は、察王子の時の特別あらたたった固い敬語ず敬愛が隠しきれおいない声色も、察䞻人公の時の凜ずしおいながら気安く頌もしい芪しみを感じられる声色も倧奜きなのですが、゚ンディングで近衛階士ずしお王の䞻人公に声をかける時の声はその䞭間ずいった感じのもので、奜きだ  ヒュルケンベルグのこずが  の気持ちが高たりたした。早芋沙織さんっおやっぱり倩才

 たた、ヒュルケンベルグは支揎者のランクを䞊げおいくず独自スキルで「敵行動が増加する攻撃を䞻人公が受ける際、確率でヒュルケンベルグが攻撃をかばう」ずいうスキルを身に぀けたす。これは防埡力が高いヒュルケンベルグのステヌタスを掻かしたお助け芁玠でもあるのですが、䞻人公が実はヒュルケンベルグがずっず守りたいず思っおいた王子その人だったずいう真実を知った埌だず、より味わい深いスキルだず感じたす。

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 階士ずいう立堎の掘り䞋げは申し分無し、頌もしい䞭に䞻君を慕う柔らかな心やのびのびずした自由さもあるヒュルケンベルグが倧奜きなのが倧倧倧前提ずしお、キャラ造圢にひず぀ツッコミどころがあるずすれば食事が倧奜きなキャラなのはずもかくゲテモノ食い属性にたではしなくおも良かったんちゃうか  ずいうずころです。
 メタファヌでは皮族や地方の違いによる食文化の倚様性が時折描写されたす。各支揎者のプロフィヌルにわざわざ奜きな料理の欄があるのもその挔出の䞀぀でしょう。

 そういった食文化の倚様性が、メむンシナリオだず倧抵ヒュルケンベルグは䜕でも食べるゲテモノ食いずいうギャグ描写で流されおしたうのがずおも勿䜓なかったです。埌述するハむザメの虫嫌いにも通じるのですが、わかりやすいギャップ萌え挔出日垞のギャグパヌトを埋めるためのむゞりやすい属性を付け足す手癖はひず昔前ならずもかく今はもう叀いよなあず、ここ数幎で発売されたゲヌムを遊んでいおも個人的に思いたす。䜕ならヒュルケンベルグ、別にゲテモノ食い属性が無くおも「砂浜に挂流した流朚を削っお歊噚にしお君にプレれントしよう」ずか蚀い出す充分おもしれヌ女だしな  。

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 これはペル゜ナシリヌズを遊んだ時に感じたキャラ造圢の叀めの癖が什和になっお6幎経っおもただ残っおるのかよずいうツッコミどころであり、この属性があるからずいっおヒュルケンベルグ自䜓を嫌だず思ったこずはありたせん。

 ヒュルケンベルグずいうキャラクタヌ自䜓に萜ち床があるわけではないツッコミどころで圌女の項目を締めくくるのは締たりが悪いので、最埌にもう䞀぀奜きな堎面に぀いお話したす。それは、竜宮神殿で韍神に取り憑いたニンゲンを目撃し、自分が生け莄になるこずで島が平和になるわけではないんじゃないかず悟っおしたったナヌファの「急に生け莄をやめお、人生の続きやれなんお  そんなの、どうやるの ワタシから、生きる理由をずらないで  」ずいう叫びを聞いたヒュルケンベルグの蚀葉です。

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「君に詫びたい。長い間、ビルガ島の生莄は、ただの野蛮な犠牲だず思っおいた。すばらしい芚悟だ。
だがな  しっかり芋ろ。あれは、神か
人生を投げ打おば、党おから救っおくれる  。そんな神様は  きっず、居ないんだ。
さあ立お、巫女よ お前は救いたいのか それずも、自分が救われたいだけか」

 ヒュルケンベルグは、ビルカ島の生け莄ずいう文化を野蛮だず決め぀けおいたこずを謝眪し、ナヌファの故郷を守るため生莄になる決意に敬意を衚したす。その䞊で、盲目な信仰で目を閉じおしたっおいたナヌファぞ、目の前の真実を芋぀めるよう背を抌したす。
 ヒュルケンベルグの階士ずしお誰かを”守りたい”ず願う気持ちを尊ぶ姿勢も、ナヌファが抱いおいる苊しみを静かに諭し受け止めるような蚀葉遞びず声も倧奜きな堎面です。


■ハむザメ

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 ハむザメはか぀お特務階士団に所属しおいた、ナヌゞフ族の戊士です。それたでファンタゞヌ䞖界芳ずいっおも、パヌティヌメンバヌの䞻人公・ストロヌル・ヒュルケンベルグが比范的珟実の人間に近しい芋た目をしおいたので、そこたで皮族の違いを感じなかったずころに投入されるふわふわ耳のモモンガみたいなキュヌトな芋た目のキャラ(cv:倧塚明倫)にはドヒャヌず驚かされたした。
 思わずキュヌトだの可愛いだのず蚀っおしたいたすが、圌を初めずするナヌゞフ族が玛れも無くいち囜民ずしお暮らしおいるずころは、メタファヌの䞖界芳で特に留意すべき点のひず぀だず思いたす。アルタベリヌでナヌゞフ族のモブが「誰が王様になっおも倉わらないよ。この街だっお、階段ひず぀ずっおもナヌゞフ族のための䜜りになっおないんだから」ず話しおいた時はハッずさせられたした。

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 ハむザメは凶悪な誘拐犯ずしお指名手配されおいたすが、それは勝手に抌し぀けられた眪状であり、実際は息子を亡くした絶望からモンスタヌがうろ぀いおいる掞窟に隠遁しおいる状態です。初めはハむザメを誘拐犯だず思っおいた仲間たちも、ハむザメが”子䟛”の䞻人公に手加枛しお攻撃しおいるのを芋お、「子䟛を傷぀けるこずが出来ないんだろう」ず䌝えハむザメは誘拐犯でないず結論づけたす。
 この時点で䞻人公の仲間になるのがストロヌル、ヒュルケンベルグ、ハむザメの3人ですが、ストロヌルは”貎族”ずしお・ヒュルケンベルグは”階士”ずしお・ハむザメは”人の芪”ずしお䞻人公を守りたいず思う気持ちがある3人なので、䞻人公が最も差別を受けおいる゚ルダ族で心無い蚀葉をモブからかけられおも心の安定感が凄かったです。

 その埌ハむザメは、真の誘拐犯であるマルティラの街を治める女叞祭ず盞察したす。女叞祭は愛する子䟛を「混血は灜いを招く」ずいう根拠も無い迷信から殺された絶望で狂っおしたいニンゲンを自分の子どもだず思い蟌み匿っおおり、同じく子䟛を亡くした経隓のあるハむザメずリンクしたボスずなっおいたす。ハむザメから女叞祭にかける共感の蚀葉、そしお圌女の悲しみを受け止めるため戊う決意の蚀葉は厳し過ぎず同情し過ぎない枩床感でずおも奜きです。

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「拙者は  この女の気持ちが、わかる。
子䟛を守る為なら、䞖界を敵に回しおも構わない。それは  芪ずしおたっずうな感情だ。
その闇の䞭で道を誀ったずお  拙者には責められない。子に先立たれる絶望は、ひず䞀人を狂わせるには䜙りある地獄だ。
だが拙者は、コむツらに教えられた。
圓たり前のこずに目を開け その怪物は、お前の愛した我が子なんかじゃない
今は正矩の出番じゃない。こっちも党力で  お前を受け止めおやる」

 ハむザメのコミュでは、圌の亡くなった息子の遺骚を埋める堎所探しに䞻人公が付き合うこずになりたす。その䞭で二人は䞀床ナヌゞフ族の隠れ里ぞ向かうのですが、里の人々は非垞に排他的で、息子の遺骚を隠す嫌がらせをしお、姿を芋せずにハむザメぞ陰口を叩くばかりです。
 ハむザメのコミュでは、ハむザメが今䞀床息子の死に向き合うず共に「排他的で閉塞した田舎を倉えるために、倧人はどう行動すべきか」が描かれたす。特にハむザメは、里の排他的な颚朮を倉えるのは子䟛たちの未来のためだず䞻匵したす。

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「この里の珟状を、今䞀床よく芋おみよ 亀流を断たれ、物資の流通もたたならず、困窮しおいく䞀方  
『ナヌゞフだから仕方ない』などず耐え忍ぶのみで、動き出そうずもしない それは、ただの怠惰に過ぎぬ
老い先短い者たちは、未来がどうなろうず関係無いのかもしれん だが子䟛たちはどうなる
逃げお先送りにしたこの里の負の遺産を、子䟛たちに背負わせる気か」
「孀立したっお、この里にいれば生きお行けるの 子䟛たちは充分に幞せよ」
「幞せ ここは檻だ。この里で生たれた子䟛たちは、この里で生き、この里で死ぬしか遞べないのだろう
生たれる堎所を遞べないのに、未来たでも遞べない そうさせおいるのは、おぬしら倧人たちだ」


 ナヌゞフ族は差別を受けやすい皮族の䞀぀であり、倚くの人が王の魔法による盎接遞挙を目の圓たりにしおもなお「誰が王様になったっお倉わらない」ず諊めおいたす。その諊めを、ハむザメは未来の子䟛達に諊めた結果の負債を背負わせおはならないず諭したす。この切り口からは、亡くした息子を想うがゆえに同じく”子䟛”の䞻人公を初察面ですら傷぀けられなかったハむザメの、子䟛ずいう存圚を思いやる気持ちが䌝わっおきたす。


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 䜙談ですが、私はハむザメが䞻人公に「生きおいたら息子はお前ず同い幎くらい」ず話したずころでペロッ  これは疑䌌芪子の気配  ず起立し、

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コミュMAXで「もはやおぬしは拙者の息子同然」発蚀を聞いお片腕を倩に突き䞊げ、

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決戊前倜に貰える莈り物がハむザメの故郷で芪が子䟛の安党を願っお莈る品だず蚀われた時は諞手を挙げお螊り回りたした。むヌヌヌヒヒヒヒヒずいう極䞊の魂を食べた悪魔みたいな声たで出たした。最埌たで父芪抂念たっぷり。ありがずう。


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 そしおこれはヒュルケンベルグの項目ず同様キャラ造圢ぞのツッコミどころになるのですが、わかりやすいギャップ萌え挔出日垞のギャグパヌトを埋めるためのむゞりやすい属性付䞎による虫嫌い属性は  芁らんかったんちゃうか  
 
マルティラの昆虫食文化が浅いギャグで終わっおしたっおいる他にも、ハむザメが釣りでは普通にミミズだのバッタだのを逌ずしお扱っおいるので虫嫌いはどうしたァず勢いよくツッコんでしたいたした。埌半はギャグパヌトでも虫嫌い属性がほがなりを朜めおいるので、䜙蚈に前半の䌚話を回す面子が足りない時期にギャグ展開を生み出すための属性のように感じおしたい残念だった点です。

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 ツッコミはし぀぀も、ハむザメず䞀緒に釣りをするのはずおも奜きです。䞻人公ず䞀緒にやいやい釣りをした埌、ぬるっず自分は坊䞻だったハむザメに笑顔になりたす。

 ハむザメずいうキャラクタヌ自䜓に萜ち床が以䞋略なので、最埌にハむザメ呚りで特に奜きな描写を挙げおこの項目を締めくくりたす。私が特に奜きだず思ったのは、ハむザメからパリパス族ぞの意識の倉化です。

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 ハむザメの息子はパリパス族の暎動に巻き蟌たれお呜を萜ずしおおり、ハむザメはその圱響でどうしおもパリパス族に぀らく圓たりがちです。その態床はルむの偎近であるフィデリオずバゞリオが、䞻人公たちを芋匵るため同行しおいる時により顕著に衚れたす。理性的に考えればフィデリオずバゞリオ自身がハむザメの息子を芋捚おお死なせたわけではないのだから、皮族で括っおひずたずめに嫌うのはやり過ぎだろうず思うのですが、そうず割り切れない気持ちも感情ずしおは理解できたす。

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 それから少し物語が進むず、パリパス族の暎動は非人道的な人䜓実隓のせいで正気を倱っおしたったパリパス族が起こしたものであるず明かされたす。この真実は公瀺人のバトリンから明かされる他、順調にコミュを進めおいればニュヌラスからも蚀及があり、情報が少しず぀繋がっおいく気持ちよさを味わえたす。たた、フィデリオずバゞリオの兄匟が、か぀お人䜓実隓を受けおいた被害者だったずも埌に刀明したす。
 憎んでいたパリパス族が、実は被害者偎であったこず。たたバゞリオが唯䞀の肉芪であるフィデリオを亡くしたこずもあっお、ハむザメはそれたで毛嫌いしおいたバゞリオを仲間ずしお受け入れたす。こういったハむザメの心境の倉化は蚀葉で分かりやすく語られるこずはないのですが、フィデリオを亡くしたバゞリオぞの「今はそっずしおおくしかあるたい。唯䞀の家族を倱ったんだ」ずいう蚀葉で、もうハむザメが圌らを無闇に嫌うこずはないんだな、ず分かるのが奜きです。その埌の最終決戊ではそれを決定づけるように

「最埌がオレずでいいのかよ、オッサン。パリパス嫌いなんだろ」
「ああ、おぬしらの考えおいるこずはサッパリわからん。  だが、もう嫌いっおわけじゃない」

ず䌚話しおいるのも倧奜きです。バゞリオの声が少し笑っおいるずころに、本気でハむザメに嫌われおいるずはもう思っおいない気持ちが滲んでいるような気がしお、そこも奜きなポむントです。


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 ハむザメずバゞリオが「珍しく含蓄のあるこずを蚀う」「はは、オッサン。衚出るか」ず冗談を飛ばし合ったり、゚ンディングで二人䞀緒に日陰通りで䌑憩しおいたり、ハむザメがバゞリオの肩に乗っおわやわや隒いでいる姿を芋るず、異なる皮族の人々が信頌し合っおいるパヌティヌメンバヌたちの埗難さを改めお感じられたす。この二人の支揎䌚話、読みおえずFE颚花雪月を遊んだ脳味噌が暎れ出す二人です。支揎B止たりの超良質支揎䌚話の気配がする

■ゞュナ

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 ゞュナは囜で最も有名な歌姫で、ルむ偎のメンバヌずしお登堎したす。セクシヌな敵女幹郚かず思わせおからの、凄惚な過去ずそれに連なる柔さを持ち぀぀匷かに立ち続け矎しい歌声を䞖界に届ける玠敵な女の子ずいうキャラクタヌ性ぞの転身には目を瞠るものがあり、私も倚くの囜民に挏れずゞュナにすぐさたメロ぀いおしたいたした。
 ゞュナずいうキャラクタヌを知っおいく䞊で倧きな軞になったのが、ゞュナが仲間になる盎前に蚀う「誰が盞手だろうず、人生を他人に任せた事なんか秒だっおない」ずいう蚀葉です。呚りからルむの偎近だず思われおいようがゞュナの心は圌女だけのものであり、自分の意志を貫き続けおいたのだずこの蚀葉から分かりたす。

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 ゞュナの声は倚くの人の心を震わせおいお、それは敵陣営のフィデリオやバゞリオ、ルむも䟋倖ではありたせん。モブの䞭には「ゞュナの歌には魂が籠もっおいる」ず話す者も居たす。ファン特有の誇匵衚珟にも聞こえたすが、その評䟡があながち間違いではないかもしれないず思えるのが、ゞュナのコミュで話される圌女の過去です。故郷をニンゲンに襲われたストロヌル、王子を守れなかったヒュルケンベルグ、息子を亡くしたハむザメなど他のパヌティヌメンバヌはメむンシナリオの䞭で圌らの過去の傷が語られたすが、ゞュナの過去はコミュを進めないず分かりたせん。そこには圌女の蟛い過去を悟らせない、そしおその過去があるからこその気高さが秘められおいるように感じたす。

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 ゞュナは珟圚の歌姫ずいう華やかな姿からは想像できない、奎隷であった過去を持っおいたす。理䞍尜な暎力に晒され、眰ず称しおずっず花畑の傍に繋がれおいた経隓から゚ヌリカの花がトラりマになっおいたす。ゞュナのコミュでは、そんな圌女の過去を䞻人公が知らされ぀぀、歌に蟌める想いやトラりマの克服が描かれおいたす。
 フィデリオやバゞリオやルむが、ゞュナの歌に心を打たれるのは、圌らもたた圌女ず同じく蟛く理䞍尜な過去を経隓したからかもしれたせん。

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「『歌』の本質は、原始の魔法ず同じなの。聎いた人の魂を錓舞したり、悲しみを癒すこずができる  。
幌い頃の私にずっお、『歌』は唯䞀の『垌望』だった。だから私は歌ずいうこの魔法で、䞖界䞭の人に『垌望』を䞎えたいっお思っおる。
倢みたいっお笑う人もいたわ。でも、倢なんかじゃない。本気で叶える、叶えにいく『未来』なんだもの。
あんたもでしょ。本気で『未来』を掎み取ろうずしおる。  私たちっおお䌌合いだったりしお」

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「私はね  私の歌を聎いた人に、『垌望』を枡したい。
どんなに絶望の淵にいおも、本来の光を探せるように。その小さな光に、手を䌞ばせるように。
未来を諊めない。それがきっず、この䞖界に必芁なものだず思うから」

 ゞュナのコミュでは、圌女の倢を叶えたい思いに぀いお叶えたす。倢ずは蚀い換えれば理想であり、幻想です。倢は叶えに行く未来だずしお、未来を諊めず前に進んでいくゞュナは、幻想を珟実にするこずが目的の䞻人公たちの旅路にぎったりのキャラクタヌだず感じたす。


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 たた、ゞュナず䞊んで描かれるのが圌女の姉である聖女・レラです。二人は実の姉効ずいうわけではなく、レラの家に孀児のゞュナが貰われた圢での家族ではあるのですが、本圓の姉効のように仲良しで互いを思い合っおいたす。

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 そんな䞭、䜜䞭では衝撃の真実が明らかになりたす。それは王子に呪いをかけたのはルむではなくレラだったずいうものです。真盞に䞻人公たちが気付いた時、レラはそれたでの枩厚で慈悲深い態床を豹倉させおいかにも悪女ずいった颚に振る舞いたす。私はこの時、展開的にうっすらず(王子を呪えるレベルの高床な呪いをかけられる人っお、ルむじゃないならもうレラしか居なくね ..)ず思い぀぀、でも今たでのゲヌム経隓䞊レラは絶察良い人だからず必死に吊定しおいたので、この展開には膝から厩れ萜ちそうになり己の目の曇りようを憎みたした。

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 なのでその埌、「王子に呪いをかけたのは、圓時十二歳だったレラが『呜什を聞かなければ効のゞュナを酷い目に遭わせる』ず脅されたからやったこず」「効を守りたい䞀心での行動だったのに、結局ゞュナにレラを殺させるこずになり傷぀けおしたったのを悔いおいるこず」が明らかになった時は、本圓に良かった   ..ず安心したした。死んでからがろがろ悪事の真盞が出おくるフォヌデンはこい぀ホンマ  。
  このずきレラは、初め悪人のように振る舞っおそのたた䞻人公たちに自分を殺させようずするのですが、䞻人公たちが「䜕か呜より倧事な事情があるんじゃないか」ず考え、バゞリオが「呜より倧事なもの  ゞュナさんか」ず気付いたこずでゞュナを思いやる気持ちを吐露したす。この時バゞリオは、呜を賭けお兄のフィデリオに庇われる圢で呜を助けられた埌であり、そのバゞリオがいち早く「姉が呜より倧事に思うのは効だ」ず気付くのがたたらなく奜きです。

 ゞュナずレラは、暩力に取り぀かれ汚れきった家の䞭で、互いだけを唯䞀綺麗な存圚だず認識しおいたした。姉効愛のぶ぀け合いを聞いおいる間、プレむダヌの私はすっかりドボドボになっおしたいたした。

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「ゞュナ、貎方よく倢を語っおくれたわね  。この囜のすべおの人に、歌を届ける歌手になりたいっお。
『自分は歌で運呜を倉えおきた。二ディアの自分にずっお、歌だけが停りの無いものだ』っお  。
シグナスの家に生たれた私には、そんな貎方がずおも眩しく芋えた  貎方に倢を芋たの。
シグナスは穢れた名家  䞡芪は暩嚁にぞ぀らい、魔法の腕前でしか人の䟡倀を枬ろうずしない  ずっず倱望の䞭で生きおきたわ。
そんな䞭に珟れた貎方は、私の垌望  ほんずうに、呜よりも倧切な存圚だった」

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「頭でっかちで、凝り性で、倉人。でも、誰かのために、すべおを捚おお献身的になれる人。
穢れた䞀族の庭に、たった䞀茪だけ咲いた、光の花。
そんなあなただから  私は倧奜きだったのよ、レラ」


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 ゞュナは決戊前倜にもレラが働いおいた教䌚を蚪れ、亡くなったフィデリオずレラのためにも戊いに勝たなければならないず話したす。決戊前倜、コミュMAXのパヌティヌメンバヌは䞻人公ず各々いろんな堎所で話をするのですが、私は「ゞュナが行くのぱヌリカの花畑ですね  分かっおたすよ  」ずドダ顔をしおいたので、レラが働いおいた教䌚に来た時はゞュナぞの理解の浅さに泣いたあず、ゞュナがくれた物が゚ヌリカの花のしおりだったのでりオオオオぎりぎりニアピンず画面の前で隒いでいたした。
 楜しいこずや矎しいこずばかりでなく、蟛い過去やトラりマ、亡くしたものを背負っおいるからこそより人々の胞を打぀ゞュナの歌声ず圌女の圚り方が、私は倧奜きです。

 䜙談ですが、ゞュナは物語埌半パヌティヌ加入女子特有の䞻人公ぞのストレヌト奜意保持者そのであり、遞択肢次第ではゞュナをこたす䞻人公が芋られたす。アトラス䞻人公特有の  モテ  

■ナヌファ

 ナヌファはムツタリ族の暮らす島に䜏む巫女であり、荒ぶる神を鎮めるため生け莄になろうずしおいる少女です。個人的に副島さんのキャラデザぢからの高さがひずきわ茝いおいるキャラクタヌだず思いたす。デザむンが良い 笑顔がかわいい


 ムツタリ族は鉄補の仮面を被っおいる皮族であり、その姿は街䞭でもひずきわ目立ちたす。たた、圌らは囜教に指定されおいる惺教ず異なる宗教を信仰しおいる圱響で、迫害を受けおいる皮族でもありたす。そのため倧半のムツタリ族は、ビルガ島ず呌ばれる島に寄り集たっお暮らしおいたす。

 ビルガ島の呚りでは頻繁に灜いが起きおいお、島の人々は巫女が生け莄になるこずで灜いは治たるずいう宗教の教えを信じきっおいたす。ムツタリ族が神噚ずしお厇めおいる韍神の槍を手に入れるため、たた生け莄になろうずしおいる巫女のナヌファを助けるため、䞻人公たちは圌女が儀匏のため向かった神殿ぞ立ち入りたす。

 結果的に韍神はニンゲンに取り憑かれ邪悪な姿になっおおり、神殿で明らかになった真実は「本来の教えは、島を灜いが襲った時、人々ず共に戊うこずが巫女の圹目」ずいうものでした。その教えを知ったナヌファは、本来の圹目を果たすためニンゲンず戊う決意をしたす。
 この時ニンゲンの姿を芋たナヌファは、「あの怪物の姿  目を塞ぎ、口を塞ぎ、䜕ずも向き合わず  たるで  」ず震える声で口にしたす。実際に、自分たちを匟圧する䞖界が倉わるわけがないず閉じこもり、間違った宗教の教えを盲信しおいるムツタリ族の人達は、目を閉じお耳を塞ぎ口を噀んでおり、それは圌らが被っおいる仮面の芋た目そのもののように思えたす。


 そしお、ナヌファが被っおいた仮面は圌女が神殿で真実ず向き合った時に壊れたす。その埌ナヌファがパヌティヌに加わった時、仮面を倖したたたの姿で䞻人公たちに同行しおいるのは、圌女が目を開いお倖の䞖界に螏み出したこずの衚れのように思いたす。

 実際に、その埌のストヌリヌではナヌファが仮面を倖した姿でムツタリ族の宿屋で応察をしたこずで、ナヌファの顔から母芪の面圱を感じ取られ察話ができるずいう堎面がありたす。ムツタリ族が仮面を倖し、倖の䞖界に向き合うようになっお良いこずが起きた第䞀歩ずいう感じがしお、ずおも奜きな䌚話です。


 たた、ナヌファの他にいち早くムツタリ族の仮面を脱いでいるのが圌女の兄・゚ディンです。圌は元々次代の王を決める遞挙に立候補しおいた候補者の䞀人であり、圌ずのやり取りをきっかけに䞻人公たちはビルガ島に向かうこずずなりたす。
 ゚ディンは島の長ですが、同時に実の効が生け莄ずしお犠牲になるのを快く思っおいたせん。しかし島民たちは巫女が生け莄になれば皆が救われるず信じきっおおり、効を想う気持ちを衚立っお口に出せない状況にありたした。

 その埌無事に神殿から垰っおきたナヌファぞ、゚ディンは「今ならば、はばからずにこう蚀っお構わんだろう。ナヌファ。お前が生きおいおくれお、私は嬉しい」ず䌝えたす。この堎面には、倧切な家族に「生きおいお良かった」ず圓たり前のこずも蚀えなかったか぀おの苊しさず、今こうしお兄効がお互いを思い合っおいる光景の喜ばしさが詰たっおいたす。この島を蚪れナヌファを救っお良かったず心から思える䞀幕です。
 たた、䞻人公たちにナヌファを助けおほしいず頌む時、゚ディンはこの島が巫女のナヌファ䞀人に䞍安を抌し぀けおしたっおいたずも指摘したす。䞀人の人に民が䞍安を抌し぀けおいるこずを良くないず指摘する流れは、メむンシナリオでも描かれおいたす。ビルガ島あらため゚ト・リアは、そういった囜党䜓が抱える問題ぞ、いち早く向き合い倉わっおいった堎所なのだず思いたす。

 ナヌファのコミュでは、圌女の背景を螏襲しお宗教にた぀わる問題が描かれたす。特に着目されおいる問題は、ムツタリ族がか぀おそうだったように宗教を盲信するこずの危うさです。盲信による悲劇は、囜教に指定されおいる惺教でも起きおいたす。

「じゃあ、私たちの信仰は無意味  ううん、間違っおいたっおこず」
「いいえ。祈る事  䜕かを信じる心や蚀葉に、皆さんも救われおきたはずです。でも、神様や誰かが救っおくれるから、ずいうのは䜕もしない理由にならないんです。
祈るだけではなく、自分自身や、手が届く誰かず向き合っお、気持ちを話しお  倧事にしおください」

 祈りが心を支えるこずもあっお、宗教が寄る蟺になるこずもある。だけど、信じるこずは䜕もしないこずの免眪笊にはならない、ずいうのが宗教に察する本䜜での結論です。瀟䌚や心が荒れおいる時ほど、人は祈りに瞋りがちになっおしたうものだず思いたすが祈りはあくたでも支えずするものであり、支えられた䞊で䜕か行動しなければ䜕も倉わらないずいうメタファヌでの宗教の立ち䜍眮が、ずおも良いなず思いたした。

 たた、ナヌファのコミュはナヌファが倖の䞖界で過ごし、自分の過去は決しお傷ではなく、守られるだけの立堎より守る立堎で生きおいきたいず改めお志す話でもありたす。「今たで皆が苊しい時も守られおきたのだから呜を䜿っお皆を助けなければ」ず思っおいたナヌファが、教えの本圓の意味を知った䞊で「自分が戊い、倖の䞖界やいろんな人ず向き合っお皆を守りたい」ず思うたでの過皋が、私はずおも奜きです。

 たた、ナヌファは物語埌半パヌティヌ加入女子特有の䞻人公ぞのストレヌト奜意保持者その2であり、決戊前倜にはお兄さんぞの挚拶むベントたで発生したす。お兄さんはナヌファを溺愛しおいるため、「効をよろしく頌むぞ(圧)(圧)(圧)」の圧力が凄くお笑いたした。埋められる倖堀  


■バゞリオ

 バゞリオは、元々ルむの偎近を務めおいたパリパス族の男です。パヌティヌメンバヌずしおの加入は終盀になりたすが、敵幹郚っぜい立ち䜍眮ずしお早くから顔芋せをしおいるこずや加入前から亀流の機䌚があっお、最埌に加入したキャラの印象薄くなりがち問題を䞊手く解消しおいるず感じたした。曎に兄貎倧奜きな匟キャラでかわいい ダッタ
 8月16日の仲間から1人だけ遞んで特別な䌚話をする時には、この時点でパヌティヌ加入しおいないバゞリオずフィデリオも盞手に遞べるのですが、バゞリオず話すず兄貎ずの思い出いっぱいハッピヌ゚ピ゜ヌドが沢山聞けたす。倧奜きな䌚話の䞀぀です。

 正匏に仲間ずしお加入する前、バゞリオは䞻人公が読んでいる幻想小説の、誰もが職業を自由に遞べる䞖界の話を聞いお、「䜕しおもいいなら、オレ、兄貎ず店やりたいな。兄貎、歌奜きだろ オレは料理䜜れるだろ だから、ゞュナさんずか呌んで皆で隒ぐんだ。毎晩、奜きな連䞭でどんちゃん隒ぎ。どうだ 楜しそうだろ」ず話したす。それに察しおフィデリオは「今さらそんなの、おれたちに蚱されるはずがない」ず返すのですが、その埌䞻人公たちがルむを暗殺したあず別れ際に兄匟二人は

「ルむ様は、おれたちの『倢』だった。けど  どうやら、芚める方の倢だったらしい。  どっかに流れ着いお、こい぀ず店でもやりたすよ。  さよなら、ゞュナさん」
「兄貎埅およ、1人で行くなっお   店、䜕屋にすんだよ  」

ず蚀いながらその堎を埌にしたす。䞻人公たちが志す理想の䞖界に兄匟がほんの少しでも倢を芋おいるこずがよく分かるのず、兄は䞀床聞いた匟の倢をちゃんず芚えおいるし匟は圓然兄に぀いおいくずいう仲良しが䌝わっおきお、もろもろになるやり取りです。


 満を持したバゞリオの芚醒シヌンも個人的に倧奜きな堎面です。メタファヌの芚醒シヌンは、遞挙を暡しお挔説のようになっおいるのですが、他のメンバヌが高らかに自分の思いを叫ぶのに察しおバゞリオは笑っお「じゃあな、兄貎」ず䞀蚀兄ぞの別れを告げたす。他メンバヌのマむクを握り前を向いお生き様を䞻匵する芚醒も倧奜きな䞊で、最埌の最埌にシンプルな兄匟愛芚醒シヌンを芋せられおグワヌヌヌず鳩尟を砎壊されたした。


 バゞリオのコミュは、か぀お圌ず䞀緒に魔道噚の人䜓実隓を受けおいたパリパス族の同胞にた぀わる話です。ビンカずいう名のパリパス族のこずをバゞリオはもう䞀人の兄のように慕っおおり、魔道噚の暎走ずそれに䌎う痛みに呑たれおいる圌を䜕ずか助けおやりたいず考えおいたす。
 最終的にビンカの暎走はもう治療ではどうにもならないずころたで進行しおおり、バゞリオは圌の呜を絶぀こずで圌を救いたす。バゞリオのコミュは、「兄からこの力を蚗されたず思ったけど、䜕をすればいいのか具䜓的に分からない」ずバゞリオが悩むずころから始たるのですが、この出来事でバゞリオはこの戊いの目的を新たに志したす。

「オレは、蚗された以䞊の䞖界を創りたい
皆が、ずっず笑っおいられる䞖界 そんな未来を創るのが、オレの新しい倢だ」
「䞀床は未来を諊めかけたオレが、今床は、理想の未来を創れるかもしれねえ。そのためなら  このマグナス兄匟、呜を捧げおでもオマ゚を勝たせる぀もりだ」

 ここで最埌に、「マグナス兄匟」ず名乗るこずで自分だけでなく兄の分も合わせお䞻人公を勝たせるための意気蟌みを語っおくれるのが、ずおも奜きな台詞です。


 バゞリオは、愛する兄のフィデリオをルむに殺されたした。しかし、圌は最埌にルむず戊い䞻人公を王様にする理由を、埩讐心ではなく兄や同胞から蚗された未来を蚗された以䞊の圢で実珟するためず定めたす。これはバゞリオに限った話でなく、メタファヌでは味方偎のパヌティヌメンバヌも、ラスボスであるルむも、埩讐心によっお戊うこずをしたせん。ひず぀の囜を背負う理由は各々が描く未来を䜜るためであっお、決しお過去の恚みを晎らすためではないずいう、王の候補者同士が戊うからこそのこだわりが感じられたす。

 ヒュルケンベルグのゲテモノ食い属性ずハむザメの虫嫌い属性に぀いおは無くおも良かったんちゃうか  ずなりたしたが、同じくギャップの挔出を狙ったのだろうバゞリオの料理やお菓子䜜りが埗意ずいう偎面は、人䜓実隓されおいた過去や兄匟の仲良し゚ピ゜ヌドに䞊手く絡んでいおええやんけ  ずいいねボタンを抌したした。この頃になるずパヌティヌメンバヌが倚く揃っおいお、無理にギャグを入れなくおも日垞パヌトの䌚話が回るから過剰に話のネタにされなかったのかもなずいう感觊です。

 料理するずき䞭腰になっおいるバゞリオを芋るずニコ  ずなっおしたいたす。倧柄な人がちょこんずしおる時特有の良さがある。

 鎧戊車内で芋られるむベント繋がりになりたすが、鎧戊車ではパヌティヌメンバヌが持ち蟌んだ本を読むこずができたす。バゞリオは読み曞きの緎習をするための本を持ち蟌むのですが、そこには兄匟で読み曞きの勉匷をした跡が残っおいたす。

 そこには兄匟の人生や仲の良さが詰たっおおり、フィデリオに蚗された分も背負っお圌らのように苊しむ人が少しでも少ない未来を創らなければいけないな  ずバゞリオだけでなくプレむダヌにも思わせられる内容です。鎧戊車の䞭で読める本のうちでも、特に印象に残っおいる䞀冊です。


■ニュヌラス

 ニュヌラスは䞻人公たちが乗る鎧戊車の技垫を務めおいる人です。発明倧奜きでテンションが高い、ハチャメチャ元気なじいちゃんずいった印象を受けたす。
 䞻に技術面を担圓するキャラクタヌなので、戊闘に参加するこずはないのですが、垞に䞻人公たちの旅に同行しおおり関わる機䌚も倚かったこずから、かなりパヌティヌメンバヌの䞀員ずいう印象が匷いです。

 メタファヌには旅の途䞭で絶景スポットずいう芳光地に立ち寄る堎面があるのですが、そこで目にする颚景をニュヌラスは絵に描いお残したす。この䞀枚絵で描かれた颚景はどこも息を呑むくらい矎しいのですが、それを描き起こしたニュヌラスの絵もこれたた䞊手で、マリアは圌の絵を通しお倖の䞖界を知り喜びたす。私はニュヌラスの絵も、絵を芋お喜ぶマリアの姿も奜きだったので、マリアのコミュにお酒堎の看板䜜りをニュヌラスにお願いしようずいう件で二人が出䌚った時にはわけもなく良かったねえず幞せな気持ちになりたした。


 ニュヌラスのコミュでは、ニュヌラスの倢に぀いおの話ず技術開発における志の話がなされたす。

 ニュヌラスは王家から鎧戊車の開発を䟝頌されおおり、その鎧戊車を色々ず改造しお過ごしおいたした。䞻人公たちが普段移動に䜿っおいるのはこの鎧戊車になりたす䜙談ですが、私は物語も䞭盀を過ぎおからようやく「鎧戊車がいせんしゃ」が遞挙䞭に走っおいる「街宣車」のもじりだず気づきたした。だから候補者たちが乗っおるんだね  。

 ニュヌラスの倢は、空飛ぶ鎧戊車を䜜るこずです。ルむの鎧戊車も空を飛んでいるのですが、これは膚倧な魔力を燃料にしお浮かせおいるだけに過ぎず、ニュヌラスが目指しおいるのは翌で空を矜ばたく鎧戊車なのだず話したす。
 圌は以前空を飛ぶ鎧戊車の開発をしおいた時、䞀床空を飛ぶのに倱敗しおいたす。その時の心境に぀いお、圌はコミュの䞭で語りたす。

「鎧戊車の飛行実隓に倱敗した話、芚えおるか あれは、俺がただただ若かった頃だ。
自前の飛行理論の蚌明に倱敗し、倧ケガから埩垰した時にゃ、別の飛行案が採甚されお俺は巊遷  。
するずな、俺を支揎しおいた仲間もひずり、たたひずりず、いなくなっちたっおな。
手のひら返した仲間を芋お、人は怖ぇず痛感した。  だが䜕より怖いのは、臆病になった自分自身だ。
䞀床痛い目を芋るずな  未知ぞの憧れよりも、安党で無難で損が少ないものを遞んじたう」

 ニュヌラスは倱敗を経隓しお、䞻人公たちずの旅を通しおもう䞀床倢を远いかけおいたす。倢ずは理想であり幻想だずはゞュナの項目でも話したしたが、そういった意味ではニュヌラスもたた、䞻人公やゞュナのように理想を掲げお未来を諊めない人です。圌らに限らず、䞻人公の支揎者たちはえおしおこういった、心折れる経隓があっおも決しお未来を諊めない人たちで構成されおいたす。
 こういった話を聞いたあず、実際にメむンシナリオで鎧戊車が翌で飛んだ時は心から感動したしたし、我が事のように嬉しかったです。


 ニュヌラスのコミュは、遺物ずいうすごい技術で䜜られたパヌツを集めるこずで進行したす。遺物の技術を芋おニュヌラスは次々ず新鮮なむンスピレヌションを受けるのですが、埌にニュヌラスは遺物の正䜓はずんでもない嚁力を誇る兵噚だず気づきたす。そしおこの兵噚が利甚されないよう、あれだけ倢䞭になっおいた遺物を砎壊するこずを決意したす。
 鎧戊車の開発ず遺物の正䜓を通しお、ニュヌラスは技術開発の圚り方に぀いお話をしたす。

「俺は今たで自分の倢のためだけに開発ず研究を続けおきた。䞖のため人のためずか、しゃらくせえっおな。
けどよ、おめぇらず旅するうちに  『䞖のため人のため』っおのは実はすげぇ血湧き肉躍るモンだず気づいた。
誰かが俺の発明で助かったり楜しくなるず、そっから倉わっおくっおこずだろ
おめぇらが、色んな街で頌たれ事しおきたのず同じだよ。䞊からのマツリゎトじゃねえ。垂井から、䞖の䞭倉わっおいくんだ」

 実際に、ニュヌラスは自分のために鎧戊車を開発しおいた時は飛行実隓に倱敗しおしたいたした。しかし、より良い未来を䜜るための旅に力を貞すため鎧戊車を開発した時、鎧戊車は空を飛びたす。この結果は、ニュヌラスの考えをたさに衚しおいるず感じたす。
 たた、メタファヌはこれたで曞いおきたずおり幻想ずも思える綺麗事を貫き通す話です。ニュヌラスの蚀う”䞖のため人のため”ずは綺麗事の代衚䟋のひず぀だずは思いたすが、この”䞖のため人のため”の倧切さを今䞀床語っおいるこの話が私は奜きです。


 ちなみにコミュでは、ニュヌラスがいいずこの貎族の子息だずいう話や、か぀おは沢山の女性に蚀い寄られおいお婚玄者もいたずいう話が冗談亀じりに語られたす。結局婚玄者は鎧戊車の開発に倢䞭なニュヌラスに愛想を぀かしお別の人ず結婚したのですが、その埌コミュが進むず解攟される芋聞録で「その頭脳や家柄もあり、『か぀お倚くの女性から結婚を求められた』ずいう話も、でたかせではなく事実である。珟に、圌の邞宅には自ら描いたか぀おの婚玄者の肖像画が今も倧切にしたっおある」ず曞かれおいるのを読んだ時は絶劙な味わいにノず唇を噛みしめたした。
 鎧戊車の蚭蚈図や矎しい颚景など、心動かされるものを絵に描いおいるニュヌラスが、婚玄者の肖像画を描いお今でもしたっおあるずいうのは、婚玄者のこずがちゃんず奜きだったんだな  ず察せられお奜きな芋聞録の文章のひず぀です。

■マリア

 マリアは、パヌティヌ加入埌に途䞭退堎するグラむアスずいう老兵の嚘です。グラむアスがマリアのもずを蚪れ、嚘がいるず分かった時、私は「グラむアスが子持ちずはな  」ず驚くストロヌルず䞀緒に驚くず同時に、劻を亡くした経隓がある子持ちの父芪 りヒョヌ始たったぜパラダむスがず倧盛り䞊がりしおいたした。
 その埌グラむアスが亡くなっおでんぐり返りしたのはいうたでもありたせんし、ストロヌルが「亡くなった父芪をグラむアスに重ねおたずころがあった」ず語った時には悲しめばいいのかテンションが䞊がればいいのか分からずぐじゃぐじゃになっおいたした。曎にその埌畳みかけるように子䟛を亡くした父芪のハむザメがパヌティヌ加入するずはこのリハクの目をもっおしおも  (芪子関係に初っ端から呑たれたくる顔)


 マリアずのコミュを通しお描かれるのは、“匱者の居堎所”の話です。コミュの前半は、マリア自身の居堎所に぀いお話されたす。

 マリアはロヌグ族ずむシュキア族の混血ずいうこずもあっお、元々奇異の目で芋られがちです。曎にグラむアスを亡くしおからは、ルむを蚎ずうずしたグラむアスを口さがない蚀葉で悪く蚀う人々たで珟れたす。
 唯䞀の血が繋がった家族を亡くしたマリアは、それたで身を寄せおいたグラむアスの内瞁の劻であるファビアンヌが経営しおいる酒堎を「自分の居堎所ではない」ず感じるようになり、䞻人公の旅に぀いお行っおいいかどうか尋ねたり、酒堎に居るこずを蚱されるために手䌝いを必死に頑匵っお空回りしたりしおしたいたす。
 しかし、そんなマリアにファビアンヌが「あなたは家族で、私の宝物だ」ず䌝えるこずで、マリアは圌女の経営する酒堎を自分の居堎所だず心から思えるようになりたす。

「マリア、お手䌝い、がんばるから  もう、めいわくかけないから  
かぞくじゃなくおも、ここにいお、いい  」
「マリア  そんなふうに思っおたの
いお、いいんだよ。手䌝いなんかしなくたっお、ここがマリアの家なんだから。
マリア。あんたは家族で、私の宝物さ。私じゃない人が産んでくれた、私の倧事な嚘だよ」

 たた、グラむアスずルむ暗殺䜜戊を共にした䞻人公たちずの䌚話で、グラむアスがしようずしおいたこずはマリアやマリアのような人たちを守るために必芁なこずだったのだずも理解したす。そしお、ファビアンヌずの話を通しお、気持ちは蚀わなければわからないから、話をするこずが必芁だずも気付きたす。


 自分の居堎所を芋぀けたマリアが次に目を向けたのは、日陰通りで“居堎所”を無くしおしたっおいる人たちです。圌女は、グラむアスがマリアのような人たちを守ろうずしたのず同様に、自分も皆を「倧䞈倫」にしたいず思い行動を始めたす。

 マリアが日陰通りの子䟛たちず仲良くなったり、貧しい人たちに炊き出しを行ったりするこずで、日陰通りの治安は少しず぀良くなっおいきたす。この掻動を通しお、マリアは皮族の違いで人が悪く蚀われたり、ホヌムレスを䞍気味だず思っお誰もが攟ったらかしにしたりしおいる理由を、「その人のこずを知らないからだ」ず話したす。

「  みんな、あの子のなにが、きらいなんだろう きたないっおいう倧人がいたけど、あらっおないだけだよ。
おはかで寝おるのは、寝るずころがないだけ。ゎミをあさるっおいうのも、おなかがぞっおるだけ  。
あの子のこず、みんな、なにも知らない。知りたくないみたい  」

 人は知らないものを怖がっお遠ざけようずするけれど、気持ちは蚀わなければ分からないのだから、察話しなければならない。マリアのコミュで語られるこの話は、旅をずおしお自分の目で知らない䞖界を知った䞻人公にも通ずるずころのある蚀葉だず思いたすし、実際に゚ト・リアで䌌た話をしおいるムツタリ族も居たす。ゲヌム内に限らず、珟実でも倧切な心がけのひず぀だず思いたす。

「ムツタリに察する偏芋は簡単には無くならないわ。でもそれっお、『分からないから䞍安』なんだず思うの。
だから私が、出来る限りその『わからない』を無くしたい。ムツタリも、それに魔道噚も危険な存圚じゃないっお䌝えたい」

 このようにマリアのコミュでは、居堎所があれば人は安心しお生きおいけるし人はどこだっお自分の居堎所にできるこず・盞手ず分かり合うためには蚀葉を亀わさなければならないこず・知らないこずを恐れお遠避けず知ろうずする努力をすべきだずいうこずが描かれおいたす。どれも圓たり前でありながら、圓たり前だからこそ倧切にするべき話だず感じたす。

 心が綺麗な幌女・䞻人公を「お兄ちゃん」ず呌ぶ・父芪が奜きなどの芁玠を芋おいるず、マリアからはペル゜ナ4の菜々子ず䌌たものを感じたす。しかし、ペル゜ナ4ずメタファヌの題材の違いから、圌女の立ち䜍眮は菜々子ずは少し違っおいたす。
 ペル゜ナ4における菜々子は、守らなければならない日垞の象城でした。これはペル゜ナ4が、日垞を䟵食する非日垞に䞻人公が立ち向かう物語だからこその立ち䜍眮です。

 それに察しおマリアは、䞻人公にずっおより良い囜ずより良い未来を䜜る理由たる存圚です。゚ンディングで、䞻人公がマリアを芋ながら「子どもたちが笑顔でいるのはうれしい。ゆっくりずしか倉わらない未来を担うのは、この子たちだ」ず考えおいるのを芋た時は、䞻人公っお  王様なんだ  ず圓たり前䜓操をしおしたいたした。これは、メタファヌの䞻人公が囜の未来を創っおゆく者だからこその立ち䜍眮だず感じたす。

■ベルギッタ

 ベルギッタは、魔道噚を売っおいる商人です。比范的序盀に䞻人公ず顔を合わせるコミュ盞手なのですが、あたりの矎人さに私は初めおベルギッタに出䌚った時から顔が良い キャラデザが倧倩才ず倧はしゃぎしおしたいたした。メタファヌは副島さんの最高キャラデザを倧量に济びられるゲヌムですが、個人的にベルギッタずレラの顔が(内面が倧奜きなのは倧前提ずしお)物凄く奜きです。綺麗で矎しい  。


 ベルギッタは魔道噚の商人ずしお高い地䜍を築いおいるのですが、元々はスラムで育った身寄りのない孀児でした。日々死んでいく仲間を芋お、これ以䞊奪われおたたるかずいう思いで地獄から今の地䜍たで這い䞊がった過去がありたす。この䞖は地獄で、生き延びたければ䜕にも頌らず生き延びなければならない。それが、コミュ圓初のベルギッタの考え方です。
 しかし、倚くの人の䞊に立っおもなお、ベルギッタは苊しみに苛たれおいたす。拟った犬を倧切に飌っおいるず知られるやいなや、その犬を奪われお惺教の郜合の良いように動けず脅されたす。

「  子どもの頃、私にも友がいた。汚泥の䞭でパンを分け合い、必死に呜を繋ぎあった仲間たちが。
みな  死んだよ。飢えたり、なぶり殺しに遭っおね。
仲間たちの冷たい死䜓に瞋りながら、私は決めたんだ。奪われるのではなく、奪う偎になっおやるず  。
なのに、地獄が終わらない  。這い䞊がっおも、そこにはたた別の地獄があるだけ  。
私はどこたで戊えばいい どこたで奪い尜くせば、䜕も奪われずに枈む」

 そしおベルギッタは、身を匕き裂かれそうな声で「次はお前が殺される。だったら私は、惺教の奎隷にでも䜕でもなっおやる」ず蚎えたす。この悲痛過ぎる「あなたは私にずっお倧切な人です」の告癜に、私はそうかベルギッタにずっお䞻人公を倧切に思うこずっお奪われるのが恐ろしいっおこずになるのか  ず気づき、ベルギッタを倧切に思う気持ちでいっぱいになりたした。ベルギッタずいいアロンゟずいい、メタファヌは綺麗な人がボコボコに心を折られお蟛そうにする姿がよく摂取できるのでお蟛くなるず同時に呜が助かりもしたす。

 ベルギッタはどこたでいっおも地獄でしかない䞖界に絶望しかけたすが、そんな䞖界でも前を向き続ける䞻人公に励たされ、自分なりの方法で惺教に察抗するず決めたす。䜕床も心を折られながら、それでも䞻人公の姿に光を芋お未来を諊めないベルギッタは、たさしく䞻人公の支揎者らしい人です。

 たた、ベルギッタは惺教が眪をベルギッタに着せお村焌きをした際に、家族を喪ったナヌゞフ族の子䟛に出䌚いたす。ベルギッタが仇だず信じお殺そうずする圌らに、ベルギッタは真摯に向き合い蚀葉をかけたす。

「眪を背負いながら、逃げ続けるのは苊しい。ひょっずしたら  殺すこずそのものよりも。
私の死に様を䜕床も思い返すだろう。血の臭いず、息づかいず、也いおいく目を  䜕床も䜕床も、だ。
誰も信甚できず、誰にも救いを求められず、絶望ずいう暗闇の䞭を這いずり回る日々が埅っおいる」
「平穏な日々や垌望も、たやすく消える  。それを知った今は、私のこずなど信じたくないだろう。
だが、䞀床だけ  もう䞀床だけ。己の呜に、人生に、救いを求めおみおほしい。
地獄から這い䞊がるには  たず『信じる勇気』を持たなければ」

 人の死を間近で経隓するのは恐ろしい。䞀床裏切られた埌に誰かを信じるのは怖い。これらはすべお、ベルギッタ自身の経隓をもずに語られおいる話でしょう。村を焌かれ家族を喪い人を殺めお地獄ぞ身を投じようずするナヌゞフ族の子䟛たちは、ずもすればベルギッタの目にはか぀お地獄にいた自分に重なっお芋えたのかもしれたせん。
 そしお、ベルギッタが䞻人公ずの亀流を通しお䞻人公が創る未来を信じる勇気を持ったからこそ、こういった蚀葉を子ども達にかけられるようになったのだず思いたす。この䞖は地獄だず認識し、他人の手を借りず1人で生き延びようずしおいたベルギッタが、この䞖の未来に光を芋お、䞻人公の手を借り、自分ず同じように地獄を進もうずしおいる人たちをすくい䞊げおより良い未来を䜜っおいこうずする姿が、コミュでは描かれたす。


 ベルギッタはその埌、保護した子䟛たちからアむデアを貰っお歊噚以倖の甚途に䜿える魔道噚の開発に着手したす。゚ンディングで䞃色に光る魔道噚を売り出したのを聞いた時は思わず笑っおしたいたした。ゲヌミング魔道噚だ
 そしお決戊前倜には、「打算無くしお、人に觊れるのは子どもの時以来だ」ず蚀っおコミュを始めた時ぶりに䞻人公ず握手を亀わしたす。メタファヌのコミュはどれも握手から始たるのですが、打算の握手から始たった関係が最埌は打算抜きの信頌関係に倉わるずいう挔出がずおも奜きです。


 ちなみに、惺教に奪われ殺されたず思っおいたベルギッタの飌い犬は、可愛さに絆されおそのたた攫われた先で飌われおおり、無事だったず明らかになりたす。良かったねむッヌ    。い぀かゲヌミングお散歩銖茪魔道噚を぀けお散歩するベルギッタの飌い犬が芋おみたいなの気持ちに包たれたす。

■キャれリナ

 メタファヌには倚くの察立候補者が登堎したすが、その䞭で唯䞀コミュが発生するのがキャれリナです。圌女はパリパス族の友人が手酷く扱われ亡くなったのを切欠に、パリパス族が苊したなくお䜏む䞖界を目指しお王に立候補したす。

 キャれリナの公玄の内容は、「金持ちの富を奪い、貧しい者に分配する」ずいうものです。治安ずか倫理ずかツッコミどころの倚い公玄ですが、悲しいかなむンタヌネットランドをさらえば普通にありそうな思想だな  ずも思いたす。キャれリナ自身に悪意は無く同胞を救いたい䞀心で動いおいるのですが、コミュが進むに぀れ圌女の公玄を曎に極端に捉えた䞀郚の支持者が暎走し、貎族ず芋れば善悪問わず金品を奪うずいう匷盗事件たで発生したす。極論を振りかざしお倧暎れする人たちがいる䞖界、X(蔑称)みたいだな  。

 先述したずおり、察立候補者たちはどこか聞き芚えのある極端な公玄を掲げおいるのですが、その䞭でもキャれリナは公玄を軌道修正するたでの過皋がコミュを通しお䞁寧に描かれおいたす。

 キャれリナのコミュで話される問題は、芁玄するず貧しい人々の貧困を解消するにはどうしたらいいかずいうものです。それに察しおキャれリナは、䞻人公ずやり取りするうちに気づいた自身が掲げおいた公玄の良くない点を暎埒化した支持者たちに指摘したす。

「䜕かを奪えば、次は奪われる   それに怯えお、奪い続けお生きおいくこずになるんだ
本圓に欲しいのは、䜕事にも脅かされない暮らしだろ 飢えにも、暎力にも、暩力にも奪われない生き方だろ
だがそれは、人から奪えば奪うほど遠ざかっおいくんだ」

 この挔説の力匷さからは、掲げおいた公玄がむちゃくちゃでも倚くの人から支持されおいた圌女の堂々ずした匷さを垣間芋るこずができたす。腕利きの賞金皌ぎで、戊えばその堎のパリパス族のうち誰にも負けないキャれリナが、戊っお解決するのではなく胞を匵っお自分の考えを䌝え説埗で解決するこのくだりが、私はキャれリナのコミュの䞭でも特に奜きです。

 その埌キャれリナは、パリパス族を集めお圌らが通うための孊校を䜜るこずを提案したす。読み曞きの胜力や、物䜜りの技術を身に着け、手に職を぀ける。貧困を解消するために必芁なのはお金をばらたいお䞎えるこずではなく、就劎支揎だずいうのがキャれリナの出した結論です。
 圓然パリパス族の䞭には手に職を぀けるこずを面倒くさがり、「お金をくれればいいのに」「お金を奪えばいい」ず蚀う人も出おきたす。それに察するキャれリナの答えも、個人的に倧奜きな答えです。

「誰かから貰った金で、あんたは䜕日安心できる
䜿い果たしたらどうする 『い぀か』『誰か』を埅぀の 飢えお死ぬたで」
「そんなの、くれなきゃ奪えばいい 金持ちから奪えっお、お前も蚀っおただろ」
「うん蚀った。でもそれは間違っおたんだ。  .ほんずにごめん。
奪えば奪われるだけ  恐怖ず憎しみが増える。䞍幞を誰かに抌し぀けるだけだっお、気づいたんだ。
みんなはそんな自分  誇れる   アタシは誇れないっお、そう思った。
だからさ、誰かから奪うんじゃなくお  欲しいものは自分で䜜り出そうよ この堎所から䞀緒に、自分の未来を描くんだ」

 たた、こうしたパリパス族ぞの就劎揎助が成功した裏には、今たでキャれリナが賞金皌ぎずしお掻動しおいた時に助けた人たちの存圚がありたす。キャれリナの「貧しいパリパス族を救いたい」ずいう思いが、圌女の”奪う”行為ではなく誰かに”䞎える”行為によっお報われおいるのが、このコミュの奜きなずころです。


■バヌドン

 バヌドンは、旅の途䞭で蚪れたマルティラずいう地方郜垂で階士団長を務めおいる人です。圌は街を治めおいる叞祭が凊刑された埌、垂民に掚されお街の統治者になりたす。

 バヌドンを通しお描かれるのは地方自治の話です。圌ずのコミュが始たった時、私はきっずどうぶ぀の森みたいな人助けほのがのク゚ストが始たるんだろうな♪ず思っおいたのですが、どんどん雲行きが怪しくなりマルティラが監芖瀟䌚ず化しおいくのを芋お泣いおしたいたした。このコミュでは、地方郜垂が民䞻化するたでの流れが描写されおいたす。

 䞀床街の統治に倱敗したバヌドンは、遞挙に萜遞し街を远われそうになるのですが、街を出ようずした盎前に怪物が街を襲おうずしおいるず知り、䞻人公ず共に怪物の蚎䌐に向かいたす。そうしおボロボロになりながら垰っおきた圌を芋お、街の人たちは「自分たちは街の統治や生掻の䞍安を統治者に抌し぀けるばかりだった。私たちの街のこずは、私たちが考えなければいけなかったのに」ず気が぀きたす。

「思えばずっず、私たちは人に預けおきたした。
自分たちの䞍安を、抌し぀ける人を探しおきたした  。
䞍安を肩代わりしおくれるバヌドンを遞び、けれど『街がよくならない』ず蚀っお圌を責めた  。
バヌドンが、街を思い通りにしたかったんじゃない。皆が、バヌドンを  そしお、この街を思い通りにしたかったんです。
自治、ずは  そういうものではないはずです」

 これはストヌリヌを進めおいけば分かるのですが、「民はずっず統治者に䞍安を抌し぀けおきた」「自身の䜏たう堎所をどう良くしおいくかは䞀人䞀人が考えなければならない」ずいうのは、そっくりそのたたメむンシナリオでも語られおいたす。
 地方自治は、時に民䞻䞻矩の孊校ず蚀われたす。これは、䜏民が地方自治ずいうミニマムな政治ぞの民䞻的な参加を通しお、ひいおは囜を支える民䞻䞻矩の圚り方を孊ぶずいう意味です。囜の政治に囜民が参加する意矩を描いたメむンシナリオず、地方自治に地方の䜏民が参加する意矩を描いたバヌドンのコミュで、語られる話の内容がこずさらリンクしおいるのは、こういった地方自治の圚り方をなぞっおいるのだず思いたす。

 元々マルティラの統治者であった叞祭のゞョアンナは、街の人々が迷信を信じ蟌み、統治者に灜いの原因を抌し぀けたせいで混血の子䟛を殺される悲劇に芋舞われたした。圌女は凊刑を受ける盎前に、䞻人公ぞ「歪んだ偏芋ず因習を払い、真実をもっおこの囜を導いおほしい」ず䌝えたす。マルティラの人々の意識が倉わっおいくこのコミュを芋おいるず、圌女が望んだ街の圚り方に、少しず぀ですが近づいおいけおいるのではないかず思えたす。

 バヌドンはその埌、再びマルティラの統治者ずなり、䜏民党員が力を合わせお街を良くしおいくよう努めたす。たた、決戊前倜には「王が囜民ひずりひずりの声を聞くのは困難だから、そのために各地方の統治者が地方を代衚しお䜏民の意芋を届けるべきではないか」ず話したす。地方政治の話を誰にでも分かりやすく話しおいる  。バヌドンのコミュ、テヌマがテヌマなのもあっお、最初から最埌たできっちり政治の話をしおいる  。

 

 たた、バヌドンはメむンシナリオでも「子ども奜き」ずいう面が時折匷調されたす。芋聞録にも「街の『子どもたち』を人䞀倍倧切に思っおいる」ず蚘茉されおいたす。
 子どもを倧切に思うず聞いお思い出されるのは、䞻人公からマリアぞのゆっくりずしか倉わっおいけない未来を担う子どもたちを倧切に思う気持ちです。囜ず街で芏暡こそ違えど、同じ統治者の立堎である䞻人公ずバヌドンが、同じく未来を担う子どもずいう存圚を倧切にしおいるずいう重なり合いが、ずおもいいなず思いたす。

 RPGにありがちな”王郜を旅立っおから初めお蚪れる地方郜垂”ずいう堎所を巡っお、遞挙を題材にするにあたっお倖せない地方政治の話を描いおいるこのコミュは、個人的にメむンシナリオのテヌマず合わせおずおも奜きな話です。


■アロンゟ

 アロンゟは、䞻人公が旅の途䞭で出䌚う悪人を暙的にする詐欺垫です。RPGでよくいる「君ずもっず早く出䌚っおいれば䜕か倉わったかもしれない」っお蚀いながら䞻人公を裏切る悲しい過去持ちのむケメン枠のキャラみたいな顔しおんなず思いながらコミュを進めおいたら、その”悲しい過去”に該圓する事件が䞻人公同䌎で起きるのでひっくり返りたした。「君ずもっず早く出䌚っおいれば䜕か倉わったかもしれない」ず蚀うタむプのキャラが、実際に䞻人公ず早めに出䌚っおいたので䜕ずかなる話はだいぶ新鮮でした。

 アロンゟは自分を拟っお育おおくれた優しい母芪を愛しおいお、母が䜏んでいる故郷が悪埳地䞻の統治に苊しんでいるのを芋かね、悪人からだたし取った金で故郷を買い戻そうずしおいたす。しかし、途䞭でその目論芋を芋抜かれ、故郷を村焌きされ母芪を殺されおしたい挙げ句の果おにその眪をなすり぀けられおしたいたす。蚘憶が正しければ確かこの話はコミュのランク3か4くらいで起こった話だったので、こんなに序盀からフルスロットルに絶望展開なこずあるず立ち尜くしおしたいたした。

 そんな事件を目の圓たりにしお塞ぎ蟌んだアロンゟずのコミュを継続するためには、ステヌタスのうち包容力が必芁になりたす。この胡散臭いむケメンフェむスに包容力ステが必芁なこず、あるんだ   。

 その埌なんずかアロンゟの自殺未遂を切り抜け()、アロンゟは故郷を苊しめおいた悪埳地䞻もたた曎に䞊の暩力者に脅されおいるずいう情報を掎み、地䞻の眪を晎らし䞻人公の手助けをしお故郷の村を再建するための寄付をする䞀䞖䞀代の蚈画を思い぀きたす。それが、地䞻の悪行の眪を自分が被り凊刑され、曎に自分を捕たえた英雄が䞻人公だずいうこずにしお䞻人公の支持を集め、自分が集めたお金を英雄の䞻人公に村ぞ寄付しおもらうずいうものです。圓然䞻人公はアロンゟの死を前提にした蚈画など聞かされおいなかったので困惑し、アロンゟが死んだ時はひどく悲しみたす。

 アロンゟは䞻人公の善性を奜たしく思っおおり、基本的に䞻人公が善人らしい遞択肢を遞べば奜感觊の反応を瀺すのですが、凊刑されようずするアロンゟを「やめおくれ」ず止める䞻人公の蚀葉を聞いお嬉しそうに笑う堎面を芋た時は勝手に死ぬなヌヌヌヌヌず暎れたくなりたした。その埌、いやいうおも詐欺垫だし  亡くなったお母さんはアロンゟに「生きお」っお蚀っおたし  本圓に死んではないでしょ  ず思いながら最埌のコミュを進めたら、アロンゟがマゞで死んだ䜓でコミュが完結した時は怅子から転げ萜ちそうになりたした。

 その埌の䟝頌で実は生きおいたず刀明した時は本圓に嬉しかったですし、お前マゞでクレバヌに抱いおやるから今倜空けずけよずたた暎れたくなりたした。
 真面目な話をするず、村焌きの眪を擊り぀けられたアロンゟに村人たちが「死んでしたえ」ず怒号をぶ぀ける䞭で母芪はそれでもアロンゟに「生きお」ず䌝えたのが、アロンゟが母を慕う理由が短いやり取りで十二分に䌝わっおくるくらい良くお倧奜きだったので、圌が母の蚀葉どおりに生きおくれたのがやっぱり嬉しかったです。

 アロンゟは䞻人公の支揎者の䞭で唯䞀”悪”偎の人で、嘘や隙しずいったこずに぀いお話したす。しかし、悪党盞手の詐欺をしおいるこずからも分かるように、悪党がのさばる珟状を嫌っおもいたす。そのため、䞻人公が王になればこの珟状もきっず良くなるだろうず信じ、光偎の䞻人公が担えない闇の郚分を担うこずで䞻人公を支持しおいたす。

「俺は悪党だ。だが、悪党は嫌いだ。
悪党にならざるを埗ない、この䞖の『悪の構造』も嫌いだ。
この薄汚れた䞖界を、ただ芋ぬ理想郷ぞず倉える『新しい王』のために、俺は䞖界を隙し、そしお手に入れるよ」

 嘘ず聞くず䞀芋悪いもののように思えたすが、嘘ず幻想は玙䞀重のものでもありたす。䜜䞭でルむに぀いお、「ルむにずっお幻想は嘘でしかない」ず話されおいるずころからもこのこずは察せられたす。

「君だっお倚くの嘘を぀いおきたはずだ。君が統べる䞖界も、嘘のない人なんおいやしない。
なぜなら、嘘は人を支える圹割があるからだ。  君の倧事にしおいる本だっお、同じだろう
誰だっお、珟実ず向き合わなきゃいけない時がある。そんなこず皆知っおいる。だが、その時たで、いやその時がきおもなお、人は逃げおしたう。
それは悪か いいや、違う。ただ『匱い』だけだ。その匱さこそ  人の面癜くお、愛しい郚分だ」

 アロンゟが人の匱さを愛しいず思う気持ちは、レラが囜の未来を䞻人公に蚗す時、「王は愚かさや匱さが悪埳ではない囜を創るべきだ」ず語った話にも通ずるずころがあるず感じたす。
 幻想ずいう嘘の力を信じ、幻想を真実にしようずする䞻人公が、嘘぀きのアロンゟを「友」ず呌んで深く信頌するたでが描かれたこのコミュが、私は倧奜きです。

 ちなみに、決戊前倜にアロンゟは裏衚のデザむンが同じコむンをくれるのですが、それを芋おすぐに「アロンゟからの裏衚の無い信頌を感じる」ず読み取れる䞻人公はアロンゟぞの理解床が高過ぎんか  の顔になりたした。

 たた、私はゞュナのコミュで二ディア族の本圓の姿に぀いお知った時「じゃあアロンゟも本圓の姿は小さい子どもみたいな姿なのかな」ず考えたのですが、それに぀いおも最埌の最埌にアロンゟぞ「本圓の姿が気になる」ず蚀う䞻人公ず「いずれたた」ず蚀っお吊定はしないアロンゟをお出しされお䜕なんだよこい぀らずなりたした。オタクがふらっず考えた想像を軜々ず超えおいくな。

 アロンゟはここに曞ききれないくらいずにかく可愛い奎で、フォロワヌたちの奜みにしおは倚分闇がちょっず足りたせんが比范的TLの趣味寄りな男なので、メタファヌをクリアしお以来フォロワ アロンゟのコミュ読んでずずっずゞタバタしおいたす。だけどこの蚘事はネタバレ感想蚘事なので未プレむのフォロワヌには届きたせん。無念。
 胡散臭いむケメン顔ですが、頌れば応えおくれお豪胆なずころもある䞻人公に「そういうずころが奜きだよ」ずストレヌトにぶ぀けおくるので可愛いや぀め  ずなりたす。そういうずころが奜きだよはこっちの台詞だが  。

■モア

 モアはアカデメむアずいう堎所で、アヌキタむプに関する話や䜜業を担っおくれる人です。ペル゜ナシリヌズでいうベルベットルヌム的な存圚だず感じたす。圌は自分がなぜアカデメむアに居るのか、自分は䜕者なのかなどずころどころ蚘憶が無く、䞻人公ずの䌚話によっお蚘憶を蟿っおいきたす。

 終盀に明かされるモアの正䜓は、圌が物語の冒頭でルむによっお殺された前代の王であり䞻人公の父芪であるずいうものです。私はこのこずに途䞭たで党く気付かなかったのですが、゚ルダの叀仙郷で「アヌキタむプに目芚めた時話しかけおきおいた謎の声は䞻人公の母芪だった」ず察し、その埌アカデメむアに行っおモアを芋た時に金髪  クレマヌル族  ゚ルダ族しか知らない旧䞖界をモデルにした小説の䜜者  .お前父芪かよず䞀気にそれたでの情報が繋がっお正䜓にたどり着いた時の衝撃は忘れられたせん。

 モア改め先代の王は、若い頃はすべおの皮族が差別無く手を取り合う䞖界を倢芋る倢想家でした。しかし、珟実の厳しさに心を折られ、晩幎は惺教府に実暩を奪われ傀儡の王になっおいたした。そんな圌が䞖界を改革するために発動したのが、党囜民の䞭から民意で王を決める王の魔法だったのだず明かされたす。

 王宮のダンゞョンを攻略する時にそういった経緯を知られる過去の映像を䞻人公は芋るのですが、それに察しおストロヌルが「過去の映像を芋せるより今呜を賭けお戊っおる息子にもっずかける蚀葉があるだろ」ず真っ圓なツッコミをしおいおフフ  ずなりたした。ストロヌルが子を愛する芪の関係にも民を守るこずを攟棄した統治者にも思うずころがある人だからそれはそう。
 反察に王家ぞ敬意を持っお接するヒュルケンベルグや、子を倱っお無気力になる芪の気持ちが分かるハむザメは前王に同情的だったのも良かったなず思いたす。

 モアはか぀お圌が倢芋おいたように、幻想には珟実を倉える力があるず思っおいたすが、同時に幻想で珟実を倉えるのを諊めおしたった人でもありたす。そういった「諊め」の象城であるモアず、䞻人公は終盀に䞀階打ちで戊うこずになりたす。䞻人公は、コミュのストヌリヌ䞭で萜ち蟌む仲間に時折「諊めるのか」ず発砎をかける堎面があるのですが、こういった䜕事も諊めない姿勢は、理想を諊めおしたった先代王ずの察比でもあるのだず思いたす。
 䞻人公の父芪に䜕かしら衝撃の真実や因瞁がある・父芪ず䞻人公が戊うなどの芁玠はRPGだずあるあるな展開なのもあっお、このあたりのモアの正䜓やモアず戊う展開は王道RPGしおるの感芚がずおも匷くワクワクしたした。たた、めちゃくちゃ匷いスキルなのは分かるけど普通の戊闘だず正盎持お䜙し気味だなず思っおいた、プリンスで習埗する「スキル䜿甚者の党ステヌタスを倧幅に䞊昇する」スキルや、「戊闘䞭䞀床だけプレスアむコンを増やす」スキルが、䜕よりも䞀階打ちの戊闘で非垞に圹立぀スキルだず気付いた時はここで䜿えっおこずですねず脳汁がじゅわじゅわ出たした。

 モアぱルダ族の里を蚪れた圓時、すべおの皮族が手を取り合う䞖界を理想ずしおいるこずを語っおおり、旧䞖界の話を幻想小説ずしお曞きずめたした。結果的に圌自身がその理想を叶えるこずができたせんでしたが、匷倧な王の魔法をすべおの民意をもっお䞖界を倉革させられるように発動させたずころから、圌の䞖界をより良くしたい思いは本物だったのだず思いたす。

 晩幎政治を攟棄し、荒れおいく瀟䌚を芋過ごしたこずは耒められたものではありたせんが、モアの諊めを圌がか぀お本に著した理想に感化された䞻人公の理想が超えおいき、モアの理想を䞻人公が叶えおいく未来が生たれ、モアが最埌に垌望をもっお息子を送り出したこずを心から良かったなず思いたす。

■ルむ

 支揎者ではありたせんが、今䜜のラスボスずしお序盀からずっず存圚感を攟っおいたのがルむです。ペル゜ナシリヌズでは、ラスボスずしお戊うのは神様ずいうのがお決たりだったのですが、今䜜では初めからずっずラスボスずしお認識されおいたルむがそのたた最埌たでボスをやるずいう流れになっおおり、これたた王道RPGだずなる展開です。

 序盀から䞻人公たちに倒すべき敵ずされおいるルむですが、本䜜では䜜戊の䞀環ずしお䞻人公たちがルむのもずに取り入る流れがありたす。そのため、ルむず䞻人公が接する機䌚が䞻人公ずラスボスずは思えないくらい倚く、その過皋もあっお圌はずっず存圚感を保ち続けおいたず感じたす。

 たた、ルむは裏で策を巡らせるよりも正面から実力でぶ぀かっおくるタむプの䞻人公陣営に、敵ずはいえ奜感觊を抱いおもいたす。ラむブ感溢れる䜜戊でも䜕ずかなりがちなのは、ルむがこういった気質の盞手をいいなず思う性栌だからずいうのもあるず思いたす。

 先代の王を殺害し、次代の王ずしお遞挙に立候補しおいるルむですが、その根底にあるのは野心や埩讐心ではなく自分の考える理想䞖界を䜜るずいう目暙です。その理想䞖界ずは、囜民党員を無理やりニンゲンにするずいうものです。そのためレラは、「ルむが想像する䞖界には囜䞭にニンゲンが溢れおいた」ず話しおいたす。

「たず人そのものを、芚悟ある姿ぞず正すしかあるたい。
前王の魔法が終わりを迎える日、私はこの動乱の数ヶ月で王笏のマグラを、すべお逆流させる。
乗り越えた者たちは新たなニンゲンぞ生たれ倉わるだろう。理䞍尜なき真に公平な䞖界  その最初の遞別だ」

 ルむは、新たなニンゲンずなった者を囜民にするず語り、たた䞻人公たちならば自分の囜の囜民になれるだろうずも評䟡したす。ルむが愚かな倧衆ずならず匷い心を持぀䞻人公たちを高く評䟡しおいるのもあっお、ルむず䞻人公たちは最埌たでお互いの理想に぀いお議論を亀わし合いたす。この䌚話も、候補者同士のディベヌトのようで奜きなずころです。

「圧倒的な理䞍尜、身勝手な蹂躙  これを二床ず繰り返させおはならない  その䞀念だけがこの身に灯った。
ゆえに呜に代えおも、この囜を氞䞖の公平の地にするため、人々みなが王笏に抌し぀けおきた䞍安を、すべお返しお問い返す。
自らの責任を他人に負わせる卑怯は、䞀切たかりならん そんな事が決しおせきぬ䞖界の創造。それこそ我が王の魔法だ」
「ルむ  お前が目指すその囜は、悪が蚱されない囜じゃない。悪ずいう抂念すら芋倱った、獣の囜だ  人の囜じゃない。
お前は結局、今でも囚われおるんだ  故郷が炎に包たれた倜にな。誰も信じおない  だから、䞖界ず決別する未来しか描けない。
自分自身の䞍安ず向き合えない限り、お前は  お前自身が吊定しおきたものたちず同じだ」

 ルむはクレマヌル族のふりをしおいたすが、䞻人公が身を寄せおいた゚ルダの叀仙郷で育った゚ルダ族です。圌もたた叀仙郷の焌き蚎ちに遭った䞀人で、先代王が語る理想の䞖界に぀いお耳にしお未来を倢芋ただけに焌き蚎ちでひどく絶望したずいう背景がありたす。鎧戊車で開かれたパヌティヌで、故郷の焌き蚎ちに憀るストロヌルに気を悪くせず「実りのある議論だった」ず蚀っおいたのも、ルむ自身にこういった背景があるからだず察せられたす。
 しかし、ストロヌルやルむは最埌の議論の䞭で、埩讐心を盞手ず戊う理由や王ずなる理由には挙げたせん。いく぀か前の項目でも曞きたしたが、王子に呪いをかけたのはルむではなかったずいう真実が途䞭で明らかになるの盞俟っお、王ずなる理由に過去の恚みが混ざっおいるのは適さないずいうこだわりが感じられたす。

「運呜ずは䞍思議だな。因瞁の地で最埌の察決を果たす盞手は、呪いを䌁んだ宿敵ではなく、むしろ被害者同士なわけか」
「別に䞍思議じゃねえよ。『前に進んだ』っおこずだ。
呪いは、解けたんだ。もう過去のための戊いじゃねえ」
「  .確かにな。新たな王を決めるための戊いだったな」

 叀仙郷で語られる、ニンゲンずは旧䞖界で元々生きおいた人間が倉貌した姿ずいう真盞ず合わせお考えるず、囜民をすべおニンゲン化させようずしおいるルむはか぀おの旧䞖界に戻る䞀歩を進めようずしおいるず考えられたす。
 ルむは䞻人公ず同じ幻想小説を愛読しおいたす。その䞊で䞻人公は、誰もが未来を諊めない䞖界を志し、ルむは幻想小説に描かれた旧䞖界ずいう過去に戻る䞖界を志しおいたす。䞻人公ずラスボスの理想の根底は同じであるものの異なる䞖界を描き、それが察立しおいるから戊うずいうのは、RPGの䞻人公ずラスボスずしおこれたた王道の展開です。

 ルむの理想は倚くの民衆に支持されおおり、実際にプレむダヌから芋おも党おが間違っおいるずは感じられたせん。その䞊で、䞻人公たちはそれでも自分たちがルむを王にするこずはできない理由を話したす。

「あんたは倢を信じられない。だから地道なこず、耇雑なこず、ゆっくりずしか倉わらないこずを信じられない。
それで『党郚諊めたす』っおだけじゃないの
あんたなんかに絶察負けない あんたなんか、次の䞖界に逃げ出したいだけの臆病者よ」

 䞻人公ずそのパヌティヌメンバヌ、そしお支揎者たちは(諊めの象城であり぀぀最埌には䞻人公ぞ未来の光を芋るモアを含めお)未来を諊めない人達で構成されおいるず先述したした。そしお、今囜にいる愚かな人や匱者を切り捚おお新しい䞖界を䜜ろうずするルむは、統治を攟棄した先代の王ずは異なる圢の未来を諊めた人間だず描写されたす。未来を諊めおいる人を、自分の囜の王にはできないずいうのは、メタファヌずいう䜜品のメッセヌゞどおり、珟実に持ち垰っお倧切にしたいず感じた考え方のひず぀です。䞻人公がモアずいう諊めの象城ず戊ったずころからも、本䜜ではより良い囜の未来を望むなら未来を諊めおはいけないし、諊めた人を統治者にはできないずいう思いが蟌められおいるず感じたす。

 ルむの掲げる思想は、党おが間違っおいるわけではなく、倚くの民からも支持されおいるものでした。しかし、幻想を”嘘”だず断じお未来を諊める遞択は、幻想を信じお珟実にする䞻人公たちからすれば間違っおいお、盞容れないものです。今䜜で描かれた幻想の物語から感じた気持ちを、ゲヌムのプレむダヌに珟実ぞ持ち垰っおほしいずいうメタファヌのメッセヌゞから芋おも、圌が打ち倒すべきラスボスであるこずには意矩があるず思いたす。

 優等皮族ではなく䞻人公ず同じ皮族・同じ境遇で、察立する理想を最初から最埌たで掲げ、栌を萜ずさないたた䞻人公ず戊いきったルむは、ラスボスずしお良質なキャラクタヌだったず思いたす。


最埌に

 メタファヌリファンタゞオの感想は以䞊になりたす。䜕床も曞きたしたが、「幻想を珟実にしようずする諊めない心を描いたこの䜜品から感じ取ったものを、あなたも珟実に持ち垰っお珟実を倉えおいっおほしい」ずいうメッセヌゞ性が非垞に分かりやすい䜜品でした。遞挙や政治ずいった題材がここたで盎接的にファンタゞヌRPGを謳ったゲヌムで扱われおいるのはなんだか珍しく、感想を蚀語化するのに戞惑うずきも倚くありたしたが、綺麗事を貫く䞻人公たちの姿勢から感じ取ったものから、珟実をより良くしおほしいずいうメッセヌゞはペル゜ナからも感じおいたものではあったので、それを䞭心のテヌマに据えお描こうずすればこうなるのはそうだよね、ず玍埗できる範囲でした。

 王道RPGずいうずおり、掟手な目新しさがあるわけではないのですが、䜜品を通しお䌝えたいこずがはっきりずしおいお心の真ん䞭に響く良い物語だったので、この話を読むこずが出来お良かったず思えたした。メタファヌは䞻人公たちが綺麗事を貫く話ですが、綺麗事を貫くこずや綺麗事を実珟する困難さにもしっかりず向き合い、囜が䞀朝䞀倕で良くなるわけではなく、それでも前向きに未来ぞ進んでいく様が描かれおいるのも良かったです。
 物語だけでなく、玔粋にゲヌムずしおも楜しかったので個人的には倧満足です。冒頭にも曞きたしたが、寝食を忘れそうになるほど倢䞭になっお遊べるゲヌムはやっぱり良いものです。

 副島さんのキャラデザ及びむラストも最高祭りでした。欲を蚀えば副島さんのむラストがこれだけ矎の極みなので、3Dモデルももっず矎麗にしおくれおもいいよ  ず感じたした。ルむ様はアップが倚かったり最終戊でいっぱい目立぀のもあっお、ひずきわ3Dが綺麗だったな  。

 ただただ話したいずころも沢山ありたすが、どうしおも曞きたいずころだけさらったこの蚘事だけで文字数が4䞇字を普通に超えおいるので、ここで䞀区切りずしたす。
 沢山の王道が詰たっおいお真っ圓に面癜かったので、色んな人が遊んでくれたらいいなず思えるゲヌムでした。ここたで読んでくださっおありがずうございたした。


 

 


いいなず思ったら応揎しよう

ゲヌムが奜きです
メタファヌリファンタゞオで王道を駆け抜けおきたネタバレ感想そら
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