猛禽類医学研究所 齊藤慶輔

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猛禽類医学研究所 齊藤慶輔
@raptor_biomed
猛禽類医学研究所は北海道釧路市を拠点に希少猛禽類の保全活動を行っている野生動物専門の動物病院です。Xは代表の齊藤慶輔が管理しています。 TV出演: プロフェッショナル仕事の流儀、Switchインタビュー、情熱大陸、ダーウィンが来た!、ワイルドライフなど 役職:日本獣医生命科学大学 客員教授、希少野生動植物種保存推進員
北海道釧路市irbj.netJoined February 2012

猛禽類医学研究所 齊藤慶輔’s posts

山積みにされた大きな袋。これらは全部、風力発電用の風車に衝突して死んだオジロワシだ。温室効果ガスを出さない発電方法として、エコの代名詞的に取り上げられることもある風力発電。その裏で絶滅の危機に瀕した猛禽類が次々と死んでいる現実を直視しなければ、野生動物との共生は永遠に実現しない。
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3時間半にも及ぶ外科手術に耐えたオジロワシ。斜めに割れた大腿骨がピンとワイヤーによって繋ぎ止められた。術後、酸素が流れるICUに移されたが、再び目を閉じて寝ている状態だ。今晩は一つの山、この鳥の生きようとする力に任せるしかない。
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後遺症で野生に帰れなくなった猛禽類のために長年魚を寄付してくださっている漁師さんが知床の羅臼町にいらっしゃいます。その方が、2022年に知床のオホーツク海で発生した遊覧船沈没事故に関して、広大な海岸を自ら捜索し多数の遺留品を発見されています。少しでも活動を応援したいと思い、情報を共有
【拡散希望】 一人でも多くの方に釧路湿原の現状を知ってもらいたい!そして全国に存在する良好な自然環境に次々とソーラーパネルが設置されていることに危機感を持ってもらいたい。
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防鹿柵に長時間引っかかり、重度の筋炎とハエウジ症により衰弱していたタンチョウの幼鳥。ほんの少し身体の状態と気力が回復し、バケツに入れた水を認識できるようになった。まだまだ気を許せる状況ではないが、わずかな改善もスタッフにとっては嬉しい変化だ。
一昨日、道北で収容されたオジロワシ。右翼の上腕骨が体外に飛び出して乾燥し、周囲の筋組織も腐敗しかけていることから断翼がまぬがれない状態。長いこと食べられていなかったと思われ、極度の飢餓状態だった。新鮮な魚を目の前に差し出すと、最初は少しためらっていたものの、飲み込むようになった。
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全国の皆さまからたくさんの励ましを戴いていた交通事故のエゾフクロウが本日未明、静かに息を引き取りました。ギリギリの状態でも必死で持ちこたえ、昨日の手術も乗り越えたこのフクロウに『よく頑張ったね』と心の中で声をかけました。
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忘れられない光景がある。 『一週間以上、同じ場所に立っているワシがいる』との連絡を受けて駆けつけると、森の中で翼を広げ、杖のように自分の身体を支えるオオワシがいた。目前には狩猟後に放置されたシカの死体があった。急性鉛中毒。。死が訪れるのをじっと待つオオワシの姿に恐怖すら覚えた。
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一人でも多くの方に釧路湿原の悲惨な現状を知っていただくため、皆さんのリポストをよろしくお願いいたします! #拡散希望 #リポスト #シェア #ご協力お願いします
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猛禽類医学研究所 齊藤慶輔
@raptor_biomed
釧路湿原南部の太陽光発電施設群。 この場所は、今まさに多数の太陽光発電所が追加で建設されることが検討されています。たとえ一つ一つの施設の規模が小さくても、現存する太陽光発電所の隙間を埋めるように新たなソーラーパネルが設置されることによる、“累積的な影響”が懸念されます。
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一人でも多くの方に釧路湿原の現状を知ってもらいたい!そして全国に存在する良好な自然環境に次々とソーラーパネルが設置されていることに危機感を持ってもらいたい。
厚岸で収容されたオジロワシは翼の骨を折る重傷を負っていた。受傷してから日数が経過しており、骨は不整癒合しかけている。かなり痩せていることから、食べ物を得るにも苦労していたのだろう。本来であれば人を警戒し、攻撃してきてもおかしくないにもかかわらず、ケージの扉を開けると「ゴハン?ゴハ
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一羽のシマフクロウが交通事故で死亡した。20年以上前、ヒナの時に足環を着けたメス。生まれ故郷から離れてペアとなった彼女の生活を、何年も前から見守ってきた。数年前には2羽のヒナが生まれ、健康診断をさせてくれた。カエルを求めて路面に降りる危険があったため、国などの協力を得て、近くの道路
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昨日死亡してしまった列車事故のオオワシ。生きているときの姿を見るとやはり身につまされる。 獣医師になってもうだいぶ経つ者として、“そんなヤワでいいのか!”という気持ちと“まだそんな気持ちになれて良かった”という気持ちが交差する。
数年前、交通事故で上クチバシを根元から失ったオジロワシ。 獣医師、歯科医師、矯正歯科医師、歯科技工士の異業種コラボによる義嘴作製プロジェクト。今日、ようやく一つの成果に繋がった! 大島先生、遠井先生、古谷さん、ご協力どうもありがとうございました!
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昨年販売させていただきましたチャリティーカレンダーの売り上げで、入院中もしくは野生に帰れない猛禽たち約70羽にお腹いっぱい活魚のお年玉をあげました!皆さまのご協力に心から感謝申し上げます。
交通事故で上の嘴(くちばし)を骨ごと失ったオジロワシ。獣医師、歯科医師、歯科技工士による異業種チームを作り、2年以上かけて義嘴の作成に取り組んできた。これまでは差し出した餌を義嘴で受け取って食べていたが、今日初めて皿上の餌を自力で食べ始めた!嘴の使い方を思い出したのか凄い食欲だ!
ひたすらワシを乾かす二人。 長期入院しているオジロワシを入浴させたあと、ドライヤーで身体を乾かしています。だんだん羽毛がフワフワになってきました。ワシは時々小さな声を上げるものの、大人しくしている所を見ると気持ちいいと思ってくれているのかも知れません。