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Raspberry Pi財団、Raspberry Pi CM4の動作温度範囲をマイナス40℃まで拡張したモデルを発表NEW

Raspberry Pi財団は、Raspberry Pi Compute Module 4(CM4)の動作温度範囲を拡張した新モデルを発表し、ラインアップに追加した。

Raspberry Piはもともと教育用途で開発されたが、現在では大半が産業用途や組み込み用途向けになっており、遠隔地での長期間の無人稼働や、極端な温度や圧力にさらされる過酷な環境下での完璧な動作が求められている。冬の屋外の気温が従来モデルの動作温度下限であるマイナス20℃を下回る地域があるほか、特定の屋内用途でも非常に低い温度で正確に作動することが求められていた。

新モデルはこうしたニーズに応えるために開発された。従来モデルの動作温度範囲は下限がマイナス20℃で上限が85℃だったが、新モデルでは下限がマイナス40℃まで拡張された。上限温度は85℃のままとなっている。

同モデルは拡張温度範囲に対応しているSamsung製SDRAMおよびeMMCを搭載し、その他の部品も新しい温度範囲での動作に適合している。SoCは従来モデルと同じで、Armの64bit CPU「Cortex-A72」(4コア/1.5GHz)ベースのBroadcom「BCM2711」だ。H.265(HEVC)やH.264に対応している点や、各種インターフェース(HDMI/DSI/CSI)を用意している点も変わっていない。

従来モデルと同様に、Bluetooth 5.0 BLEに加え、Wi-FiプロトコルIEEE 802.11b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)に対応し、SDRAMは1/2/4/8GB、ストレージのeMMCは0(非搭載)/8/16/32GBから選択可能で、無線通信機能の有無も選択できる。

新モデルはRaspberry Pi認定販売店から購入できるほか、最小注文数によっては受注生産にも対応する。Raspberry Pi CM4は、少なくとも2034年1月までは供給継続予定となっている。

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