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共同通信
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【カブール共同】アフガニスタン教育省は20日、首都カブールで新学年開始の式典を開いた。イスラム主義組織タリバン暫定政権は中学生以上の女子教育を停止したまま。カブールのマディナさん(13)は同学年の弟(12)と共に初等教育の6年間を終えたが、弟は進学、自分は女子というだけで学校に行けない。自らの境遇をうつろな目で「不幸」と話した。
父親(40)によると、マディナさんは初等教育最後のテストで学級トップの成績だった。弟のアフマドさんも「女の子が才能を失わないように、政府は女子教育を再開してほしい」と願う。
マディナさんの夢は医師になることだ。「生きるか死ぬかは神の手にあるけど、医師は人を助けることができる」からだ。親族の男性が医師で、毎日病院に向かう姿を見て憧れるようになった。
英語と絵を描く授業が得意だった。今後、近所の塾のような教室で数学、英語、絵画の勉強を続ける。卒業資格は取れないが「教育が再開されたらすぐに学業に戻れるよう準備できる」と語る。
父親によると、アフガンでは初等教育に入る年齢は厳格には決まっておらず、きょうだいの年齢は1歳違うが同じ年に通学を始め、日本の中学と高校に当たる中等教育にも同時に進むはずだった。父親は「娘には才能がある。進学できず悲しい」と、一刻も早い女子教育再開を望んだ。
タリバン暫定政権は2021年8月の復権以降、男女別授業の徹底が難しいなどとして女子中等教育を停止。国連教育科学文化機関(ユネスコ)によると、少なくとも140万人が学校に通えずにいる。暫定政権は22年12月に大学の女子教育も停止した。
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