釧路 “転校はいじめが原因” 保護者が市に近く賠償求め提訴

3年前、釧路市の中学校で女子生徒がいじめを受け、その後、転校を余儀なくされた問題で、生徒の保護者が市に対して近く損害賠償を求める訴えを起こすことになりました。

3年前、釧路市の市立中学校の1年生だった女子生徒は同じ部活動の生徒から悪口を言われるなどして不登校になり、その後、転校を余儀なくされました。
市の教育委員会はおととし、いじめの「重大事態」と認定して第三者委員会で調査が進められています。
生徒の保護者によりますと、委員会から調査結果について説明があったということで、それによりますと▼同じ部活動の生徒が悪口を言うなどした2件をいじめと認定している一方、▼転校については、学級内でのSNSのトラブルが主な原因でいじめとの因果関係は認められないとしています。
そのうえで、学校や教育委員会はいじめとしての認知が遅れ、対応が適切でなかったと指摘しているということです。
この報告書について生徒の保護者は、転校を余儀なくされたのはいじめが原因で精神的損害を被ったなどとして市に対して近く、損害賠償を求める訴えを起こす考えを明らかにしました。
保護者は「調査報告書には事実と違う内容が書かれている。今後このようなことが起きないように、裁判を通して事実関係を明らかにしたい」と話しています。

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