武川佑さん「アイヌ民族への差別許さない立場で書いた」 大藪春彦賞贈賞式

 第27回大藪春彦賞(選考委員会主催)の贈賞式が7日、東京都内で開かれ、小説「円(まど)かなる大地」(講談社)の武川佑さん(43)に賞状とトロフィー、副賞300万円が贈られた。
 「円かなる大地」は、16世紀半ばの北海道と北東北が舞台。アイヌ民族と和人の争いに終止符を打つため、蠣崎(かきざき)氏当主の姫が仲間とともに、主筋に当たる出羽国の安東氏に和睦の仲介を求めるロードノベル。大沢在昌選考委員は「日本の物語の世界では、アイヌ(民族)は善、和人は悪とされがち」とした上で「この作品は冷静にそれぞれの事情が描かれ、歴史を背景にした骨太な冒険小説に仕上がっている」とたたえた。...
無料登録すると記事の続きを読めます
無料会員、デジタルコース、紙面コースの方は
記事に戻る
大藪春彦賞に武川佑さん
本|文学の関連記事
<書評>「雪夢往来」木内昇著
<書評>「雪夢往来」木内昇著
<訪問>「円(まど)かなる大地」を書いた 武川佑(たけかわ・ゆう)さん
<訪問>「円かなる大地」を書いた武川佑さん
本屋大賞2025 気になる候補作、読んでみました!<デジタル発>
本屋大賞2025 気になる候補作、読んでみました!<デジタル発>
<北海道の新刊>「近現代詩」など