「ミアさん遅れてすみませんこれクエストの薬草です」
「なんだい、いつもより遅かったじゃあ無いかアイク」
「そうなんですよ……最近邪魔する人が増えて来てるんです」
アイクは少し疲れ椅子に座り込む
「そうかいまぁ冒険者は無事帰って来れれば十分さ」
そう言うとミアは薬草を受け取り
「さて報酬さ何が食いたい?」
「じゃあ……肉と野菜の炒め物で」
「あいよ少し待ってな」
ミアはそう言うと厨房に戻ると1人の店員がアイクに近づく
「またお前来たニャ!何でいつもいつもお前働かないのニャ」
アイクは店員を見ると苦笑いしながら
「アーニャさん私何回も言っているんですが……私ここの従業員じゃあ無いですよ」
「ミャーには関係無いニャ!ただオメーがここで働きもせずに宿を借りてカーチャンのまかないを食べる何ておかしいニャ!」
「いや……ですから私はミアさんのクエストをタダで受ける代わりに宿と一食を貰っているだけですから」
「そんなのズルいニャ!ミャーだって採集くらいちょちょいのちょいニャ!何でオメーだけ特別扱いするなんてズルいニャ!」
アーニャはアイクにズルいと文句言っているとミアさんがアーニャにげんこつを食らう
「んギャー!」
「喋って無いで働けこのバカ娘!」
「ヒドイニャー!ミア母ちゃん」
アーニャはそう言いながらもミアの怒った顔を見ると急いで店員の仕事をする
「まったく本当に困ったバカ娘だよ」
ミアはアイクの前に肉と野菜の炒め物の皿を出すとアイクは出された料理を食べる
「ムム」
アイクはフォークを止めた
「新作ですか?」
「相変わらず舌は良いようだね……でっどうだい味は?」
「本当美味しいです……ですが疲れた体にはもう少し塩を多くした方が良いかも知れませんね」
「そうかい参考にするよ」
ミアはそう言うと厨房に戻りアイクは食事をすると隣の冒険者達の話声が聞こえる
「聞いたか疾風がまた闇派閥を壊滅させたって」
「聞いた聞いた……今ガネーシャファミリアが捜索してるって話だ……それに懸賞金がとんでもない無い事になっているって」
アイクは食べていたフォークを止める
(リュー姉さん……)
その後少し料理がしょぱく感じる
アイクは食事を終えると借りている宿に入ると1人簡単な料理を作り机の上に置く
「…………あれから数ヶ月たったか」
アイクはまだ悲しみに囚われ悲しみを誤魔化すかのようにアストレアファミリアで初めて作った料理を作り皆が好きだった酒をグラスに注ぎ近くに置く
「……」
ただ悲しくなり空しくなりいつものように作った物を捨てる為に皿を持ち外に出ると疲れ切ったアーニャが居た
「オミャー何してるニャ?」
「夜食で作ったけど食べきれなかった分を野良猫にでもあげようかと」
「ニャ!?それ捨てるのかニャ?」
「えっそうですけど……」
「なら代わりにミャーが食べてあげるニャほれさっさと寄越すニャ」
アーニャは寄越せとばかりに手を伸ばす
(どうせ捨てる物だし良いか)
アイクはアーニャの手に皿を渡すとアーニャは勢いよく直ぐに食べ終わる
「……足りないニャ」
少ししょんぼりすると
「……宿にまだ食べ物が残っていますので作りましょうか?」
「えっ……良いのかニャ?」
「えぇ構いませんよつい昔のクセで多めに買ってしまったので」
それはアストレアファミリアで夜食を作る時人数分購入してしまうクセ普段はそんなミスはしないが悲しくなってしまったのでつい多く買ってしまう
「……ワインもありますが飲みますか?」
「ウッニャ!良いのかニャ?」
「構いませんよついクセで買ってしまった物で」
その後アーニャはアイクの宿に行くとアイクの荷物に驚く
「ウッニャーー物凄い荷物ニャしかも殆どが武器……オミャーが使っているのかニャ?」
それは上手く飾り付けをしており整備もしっかりとされていた為の疑問だった
「いえ殆ど私がお世話になったファミリアの物です」
アイクの言葉を聞いたアーニャは少し申し訳無さそうにする
「もしかしてそのファミリアは……」
「1人を残して全員死にました……残った1人は今は仲間の敵討ちの為に今も戦っています」
「そうニャ」
アーニャは少し落ち込むが
「別に気にしてませんよオラリアでは良くある話ですし」
アイクは料理を作りアーニャの前に出す
「それより是非食べて見て下さい」
アーニャは出された料理を食べると
「美味しいニャ」
「それは良かった……ワイン飲みますか?」
「飲むニャ!」
その後アーニャは出された料理を食べ尽くしワインも飲み干した
「……まさか全部食べれるとは…………」
「美味しかったニャ~」
アーニャはそう言うとアイクのベットに横になると
「アーニャさん!」
「ん~ニャ~」
アーニャは直ぐに熟睡したアイクはアーニャの部屋に連れて行こうとするがアーニャの部屋を知らずかといって廊下に放り出す訳にも行かなかった
「…………ハァー」
アイクはそう言うと椅子に座り
「朝……アーニャさんを起こ……さないと」
アイクはそう言うと深い眠りについた
翌朝アイクは朝日と共に起きるとまだベットで寝ているアーニャの為に簡単な朝食を作るとアーニャの体を揺さぶる
「アーニャさん起きて下さい、アーニャさん朝ですよアーニャさん」
するとアーニャは少しずつ目があき始める
「ウニャ……兄様?……」
アーニャは寝ぼけながら起き始めると
「……私……貴方より年下なのですが?」
「……オメー誰ニャ?」
アーニャは何故か警戒態勢を取っていたアイクは何故と思いアーニャを見ると
「ミャーはお前見たいな獣人は知らないニャ!」
その言葉でまた寝言で魔法で詠唱し獣人になっている事に気がつくがアーニャは問答無用にアイクの顔を引っ掻ける攻撃する
「しまった……」
アーニャは警戒態勢を取り攻撃態勢を取るとアイクは
「まっ待ってくださいアーニャさん!」
「何故ミャーの名前を知ってるニャオミャー敵ニャ!」
「極端過ぎますよアーニャさん!私ですアイクです!」
「オミャーバカニャアイクはオミャー見たいな獣人じゃあ無いニャ!ただのヒューマンニャ!」
(アーニャさんには魔法教えて無かったな……てっそんな場合じゃあ無い!)
アイクは必死でアーニャの攻撃を掻い潜りながら魔法の詠唱を始める
「【私は求む、私の不完全な肉体よ血が歌い血が叫ぶ】」
「詠唱!やらせないニャ!」
アーニャはアイクに全力で攻撃するがアイク本人は浅い切り傷を負いながら詠唱する
「【私は全てが不完全去れどその全てが私、去れど今はどうかどうか一つになることを許して欲しい、今は一つの種族に】……【ヒューマン】」
アイクは魔法詠唱を終え完成すると同時にアーニャの殴りがきれいに腹に入ってしまう
「がっ……アーニャ……………さん」
アイクは魔法詠唱をおえアイクの体に白と黒のモヤが全身を包み込むと普段のアイクの姿に戻った
「んニャーー!!アイクニャ!」
アーニャは驚き混乱する様子を見て喋ろうとするが意識が途切れかける
「死ぬニャ!死んじゃダメニャ!アイク!ミアかーちゃんに怒られるニャ!」
「……心配……するところ……そこ…です…………か?」
そこでアイクの意識が完全に途切れるのであった