青森明の星短期大学 来年度以降は学生募集停止 定員割れ続く
1963年に青森市に開学し、これまで7800人余りの卒業生を輩出してきた青森明の星短期大学が、来月入学する学生を最後に募集を停止することを発表しました。
これは、大学を設置する「学校法人明の星学園」の島村新理事長と青森明の星短期大学の花田慎学長らが21日、会見を開いて明らかにしました。
大学側によりますと、少子化や4年制大学志向の高まりなどで2021年度から定員割れが続き、今後も回復の見通しがたたないことから、去年12月に開いた理事会で、来月入学する学生を最後に募集を停止することを決めたということです。
青森明の星短期大学は1963年に開学し、これまでに7800人余りの卒業生を輩出してきました。
かつては英語科や音楽科もありましたが、現在は子ども福祉未来学科のみの単科大学で、保育専攻とコミュニティ福祉専攻の2つの専攻があります。
青森市のキャンパスに加え、5年前、むつ市に下北キャンパスが開設されましたが、来月入学する学生を含めた在校生が卒業したあと、閉校することにしています。
島村新理事長は「学生を集めるのが難しく、経営にも関わる問題でやむを得ず判断した。在学生に対する教育を保証するとともに、卒業生を大切にできるよう、教職員一同で取り組みたい」と話していました。
【むつ市長「募集停止は非常に残念」】
青森明の星短期大学の下北キャンパスがある、むつ市の山本知也市長は「むつ下北地区で初の高等教育機関であり、令和2年4月の開校からこれまで地域にとってかけがえのない学びの場でありました。募集停止については非常に残念に思いますが、現在通っている学生の皆さんを社会に送り出すまで、引き続き大切に育てていただきたい」とコメントを出しました。