とある双子の百合カプ誕生までの1ヶ月

七彩 陽

第0話 プロローグ

 勉強机に2人分の教科書とノートが並んでいる横で、自分と同じ顔の女の子と見つめ合う。


「どう? 気持ちよかった?」


「そ、そんなこと……」


 恥ずかしさのあまり、目を逸らす。


「キスくらいどうってこと……ない。初めてじゃないし」


「え、彩音あやね。キスしたことあるの?」


 両親や朱音あかねと小さい頃にしたキスだとは、恥ずかしくて言えない。わたしは、強がって言った。


「当たり前でしょ? もう18だよ。キスの一つや二つ」


「いつの間に……」


 朱音あかねはショックを受けているよう。俯いた。


「いや、お姉ちゃん。本当はね……んんッ」


 真実を伝えようとすれば、口を塞がれた。もちろん朱音の口で。


「んんッ……」


 舌が口の中に入ってきて、初めての快感に包まれる。快感と同時に息が出来なくて苦しもがいていると、解放された。


「ディープなのは初めてなようね」


「ぶ、分析しなくて良いから」


 顔を真っ赤にして、朱音の肩に項垂れていると、次は手が制服のシャツの中に入って来た。


「ヒャッ、何してんの!?」


「もしかして、こっちを先に触らせたんじゃ……」


「な、もう、やめてよ」


「白状するまでやめない」


 器用にブラのホックまで外され、胸を触られる。


「ちょ、くすぐったいから。くすぐったいからやめて」


 朱音の手から逃げるようにして後ろに下がれば、勝ち誇った顔で見られた。


「こっちも初めてみたいね」


 白状するまでもない。触るだけで分かるようだ。


 むしろ、朱音の方が経験者だったり?


「そんな訳ないでしょ。勉強しただけよ」


「べ、勉強って?」


 チラリと机の上の教科書に目をやる。


「そっちじゃなくて、こっち」


 朱音は、ベッドの下の箱の中から3枚のDVDを取り出した。しかも、ものすごくエロそうなレズ作品。


「え、こんなのどうしたの!? しかも、3枚!?」


「へへへ、お父さんが持ってるの拝借しちゃった」


「てへ、じゃないよ。勉強したってことは……観たん……やんな?」


「観たよ。まさかお父さんにこっちの趣味もあるとはね。有難い」


 朱音はDVDを拝んだ。


「って、なに拝んでんねん!」


「ん? 彩音も観る?」


「観るわけないやろ!」


 戸惑いと羞恥のせいで、つい関西訛りになってしまう。


 朱音は拝むのをやめて、わたしをじっと見た。


「な、なんや?」


「キスの続き、気にならへん?」


「ならへん、ならへん! 姉妹でこんなこと、やっぱやめよ」


 わたしは2段ベッドの下の段に逃げた。


「ベッドに逃げるなんてやる気満々やん」


「あ……」


「やっぱ、彩音好きやわ。逃さへんよ」


 朱音もベッドに乗って来た。ベッドなんて狭いので、朱音を突き飛ばさない限りは逃げ場はない。


 押し倒されそうになったところで、ノックの音が聞こえた。


 トントントン。


「チッ」


 朱音は舌打ちをしてから、ベッドからおりた。同時に母が入って来た。


「あら、彩音。大学受かったからって、期末試験の勉強サボっちゃアカンよ」


「はーい」


 わたしだけ怒られるのは腑に落ちないながらも、ブラのホックが外れた状態で母の前に出るのは、何だか嫌だった。


「あ、そういえばお姉ちゃん! DVD!」


 ガバッとベッドの下の段から顔を出せば、朱音がDVDを堂々と本棚に入れているところだった。


「ん? 何?」


「いや、何でも……」


 堂々としている方が怪しまれないらしい。


 母は、全くもって気付いていないよう。机の上の教科書を端によけながら、ケーキとジュースを置いている。


「これ、おばあちゃんが買って来てくれたんやって。めっちゃ美味しいから、勉強なんて後にし」


「お母さん……さっき勉強サボるなって言ったやん」


「そうやった?」


 笑いながら母は部屋から出て行った——。


 静かになった部屋に朱音と2人。


「お姉ちゃん」


「彩音」


 さっきの続きが始まるかと思い、覚悟を決めれば。


「さぁ、食べよ」


「う、うん」


「何? 彩音、まさか期待してたの?」


「ま、まさか」


 誤魔化すようにフォークを手に取った。すると、朱音に耳元で囁かれた。


「毎日ほぼ一緒の生活してんねんで。いつでも出来るから安心し」





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 ご機嫌よう、七彩 陽です。

 皆様の百合作品を拝読し、自分も書きたくなって昨日の夜から執筆中ですw


 あ、TSの方もちゃんと書き進めてますよ。


 まぁ、せっかく書くのだからコンテストも応募したいな……ということで、5万字に向けて超ハイスピードで書いてます。終わるかな……。


 読んで頂けると泣いて喜びます!


 宜しくお願いします(^-^)

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