新しいものづくりがわかるメディア

RSS


Arduinoスケッチをカスタマイズして機能追加も可能——デジタルウォッチ開発キット「DIGIduino」

Arduino UNOに搭載されている8ビットマイコン「ATMega328P」ベースのデジタルウォッチ開発キット「DIGIduino」が、Kickstarterに登場して出資を募っている。

DIGIduinoの最大の特徴は、ユーザー自身がArduinoスケッチをプログラミングしてカスタマイズ可能な点だ。デジタルウォッチの駆動をつかさどる「DIGIduino Movement」には、デフォルトではベーシックな時計表示プログラムを組み込み済みだが、ユーザー自身がプログラムしたスケッチをアップロードできるので、月齢表示やTRPG用ダイスロールに使える乱数生成、キッチンタイマーなどのオリジナル機能を追加できる。

DIGIduino

マイコンATMega328Pとリアルタイムクロック(RTC)チップの他に、プッシュボタンを側面に4個、数字表示部には赤色7セグメント4桁ディスプレイを搭載。電源にはボタン電池(CR2032)を使用している。ケースは3Dプリント製で、リワードにはケース用STLファイルが含まれるので、好みの色や素材で3Dプリントすることも可能だ。

DIGIduino

開発者のJames氏は、自身のYouTubeチャンネル「The Printable Watch」でDIGIduinoの設計/開発過程を公開しており、コミュニティーからフィードバックを受けて改良を重ねてきた。手作業ではんだ付けしたPCBを使用した試作品が動作する様子を収めた動画も公開中だ。

DIGIduino
DIGIduino

DIGIduinoのキャンペーン価格は、DIGIduino Movementが32ポンド(約6200円)、DIGIduino Movement、ガラス風防、裏ぶた用ねじ、シリコンバンドのセットが44ポンド(約8500円)だ。3Dプリンターを持っていないパッカー向けに、3Dプリント製ケースやプログラミングに必要なシールドとケーブルなどを同梱したフルキットも65ポンド(約1万3000円)で用意されている。日本への送料は13ポンド(約2500円)で、出荷は2025年7月を予定している。

DIGIduinoは2025年4月1日までクラウドファンディング中だ。目標額2000ポンド(約39万円)に対し、2025年3月19日時点で目標額を上回る約8900ポンド(約172万円)を集めている。

関連情報

おすすめ記事

 

コメント

ニュース

編集部のおすすめ

連載・シリーズ

注目のキーワード

もっと見る