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Raspberry Pi 3を活用してフロッピーディスクの自動バックアップ装置を自作

古いフロッピーディスク(FD)複製機を改造し、FDをイメージファイル化して自動的にバックアップ保存できるようにするプロジェクトをRaspberry Pi公式ブログが紹介した。

磁気テープやFDなどの磁気メディアは一般的に時間とともに劣化するほか、適切に保管されていないとほこりや汚れで故障する可能性がある。そのため、データを保持するには別のメディア形式でアーカイブする必要があるが、アーカイブ作業は手間も時間もかかる。

Floppy Disk Archiver

レトロコンピューターと電子機器関連のYouTubeチャンネルを運営しているGraham TinkersことGraham Hooley氏(以下、Graham氏)は、ホッパーに積み重ねた3.5インチFDを自動的に1枚ずつ読み取り、そのイメージファイルをバックアップする装置を作成した。

既存のFD複製機にRaspberry Pi 3を接続しており、YouTubeで公開された動画では複製機の筐体を開けてRaspberry Pi 3を接続する様子が収録されている。

Floppy Disk Archiver

Graham氏は、FDの磁気データそのものを読み取る小型デバイス「KryoFlux」や「Greaseweazle」を紹介するYouTube動画にインスパイアされて、この装置を作成した。KryoFluxやGreaseweazleをFDドライブとPCなどとの間に接続すると、ソフトウェアを使ってFDからデータを吸い出し、エミュレーターで利用できる形式のバイナリイメージに変換できる。

Floppy Disk Archiver

Graham氏のバックアップ装置はRaspberry Pi 3、Greaseweazle、FDドライブを接続しており、FDのディスクイメージをUSBドライブにバックアップできるほか、Raspberry Pi Camera Module 2を使用してFDのラベル面の写真を撮影して、その画像データも保存できる。

Floppy Disk Archiver

Graham氏はこの装置を使って、自身が所有する800枚ものCommodore Amiga用3.5インチFDをアーカイブしたとのことだ。また、背面にある37極D-subコネクターを再利用して5.25インチや8インチのFDドライブも接続できるようにしたので、Amiga以外のレトロコンピューター用のディスクにも対応しているという。

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