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2025年3月14日金曜日

Re:異世界ファンタジー@20代からのゲームブック117 FT新聞 No.4433

FT新聞編集長の水波流です。
本日は、Reシリーズ・丹野佑氏による『20代からのゲームブック』
元は丹野氏が20代のとき、約3年に渡って書き綴られた名コラムの再録です。
(2014年2月5日 FT新聞No.391〜2016年11月23日 FT新聞No.1412)

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(編註:この記事は、過去の人気記事を再配信するReシリーズです。文中のコメントは全て当時のものとなっております)

 おはようございます。丹野です。
 2月も半ばを過ぎて、すっかり春めいてきたような気がします。
 鳥の声なんかも聞こえるようになってきて、よく注意してみれば生き物の姿も見かけるようになりそうですね。
 とはいえ、こういう季節の変わり目は気温も上下しやすいもの。
 「毎年よ彼岸の入りに寒いのは」と、詠んだのは正岡子規ですが、しばらくは寒かったり暖かくなったりが続きそうですね。


■異世界へ「行く」ファンタジー?
 前回、前々回と「ファンタジー」と聞いて思い浮かぶ風景が「ゲームのような世界」に変わって来ている、という話をしました。
 これに対して、読者さんからの感想で「これによく似た話を最近みかけた」ということで、下記のようなリンクを教えてもらいました。

 「異世界ファンタジー」の定義が変わっている? - Togetterまとめ
 http://togetter.com/li/932513

 要するに、「異世界ファンタジー」と言ったとき、それは「異世界に行く」ファンタジー作品であると考える人が一定数いる、というお話です。
 「異世界に行く」ファンタジーというのは、特に近年多く見られるようになった、現実世界の人間が異世界に行くタイプの作品です。「ナルニア国物語」「はてしない物語」、近年のヒット作では「ゼロの使い魔」などがありますね。
 ちなみに、丹野は「異世界ファンタジー=異世界を舞台にしている作品」であり、登場人物の世界移動は関係ない、という考え方でいました。


■言葉として……
 さて、なぜこのような考え方をするようになったのかと言えば、おそらく言葉の定義上の問題が大きいでしょう。
 前回まででお話したように、「ファンタジー」と言った時点で、その作品はいわゆる異世界、ゲームで描かれるような「ファンタジー世界」が連想されるとすれば、「ドラゴンランス」「ロードス島戦記」のようなファンタジー世界を舞台にした作品には、わざわざ「『異世界』ファンタジー」などとつけなくてもいいわけです。
 また、異世界のみで完結している作品では、「異世界」という言葉は登場しません。もちろん、登場人物たちにとってはそここそが自分たちの世界なわけですからね。
 というわけで、「異世界ファンタジー」という言葉は、その作品だけを観た場合にはまず出てこない言葉、といえます。

 また、「現実世界を舞台としたファンタジー」をあまりファンタジー作品として認識していない、ということは考えられますね。
 たとえばスタジオジブリの映画は多くが現実世界を舞台にしています。「天空の城ラピュタ」も「魔女の宅急便」も時代ものですし、「となりのトトロ」は近過去、「千と千尋の神隠し」は現代劇です。
 これらはすべてファンタジー的な要素を含んでいますが、一方で青春モノだったり、ビルドゥングスロマンだったりと、物語の骨子として別の要素を必ず含んでいます。
 そのため、異世界を舞台にしていないからファンタジーではない、と考える向きはありそうです。


■言葉は変わるもの
 これらの言葉の意味の変化を特別嘆いているわけではありません。
 言葉の意味は時代と共に変化していくものですし、十年後にはまたファンタジーに違ったニュアンスが含まれてくるかも知れません。
 もちろん、元来ファンタジーというのはジャンルとしては非常に広大で、多くの作品にファンタジー的要素を見つけることができます。
 今回はひとまず、議論に決着をつけるようなことはせず、紹介するにとどめておこうと思います。


■余談
 いわゆる「中世ヨーロッパ風ファンタジー」の典型的なイメージは「指輪物語」、という人は多いと思うのですが、これを引き合いに出すのは非常にややこしいので本文中では避けました。
 というのも、トールキンによれば、指輪物語が描いているのは中世ではなく古代であり、ヨーロッパ風ではなくヨーロッパ(から北アフリカ)とのこと。
 ちなみに「スターウォーズ」も「遠い昔、遥かかなたの銀河系」のお話なので、それを異世界とするかどうかは意見が分かれそうです。


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