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2025年3月12日水曜日

第2回【戦場の風】ゲームブックリプレイ FT新聞 No.4431

第2回【戦場の風】ゲームブックリプレイ

※ここから先はゲームブック【戦場の風】のネタバレを含んでいます。ご注意ください。


ぜろです。
はじまりました「戦場の風」リプレイ。
ロング・ナリク王からの依頼は、今まさに敗色濃厚の戦場にあり、なおも戦い続けようとするコーデリア王女を引き留め、戦場から離脱させるというもの。
しかし負け確の戦でも、なおも戦い続けようとする王女を説得するのは、簡単ではないでしょう。
戦場である金牛の丘にほど近い、我が軍の駐屯地で一夜を明かした主人公グレゴリーは、緊急事態に起こされます。
ドラッツェン軍が誇る決戦兵器たる怪物、ウォードレイクが攻めてきたのです。
戦うことを選択しましたが、はたしてどうなってしまうのか。


【グレゴリー 技術点9 体力点22 運点8】
【持ち物】
・剣
・荷物袋
・食料1
・馬


●アタック01-3 グレゴリー、ウォードレイクと戦う

眼前に巨大な存在が立ちはだかっている。
軍馬の倍以上はあろうかという巨躯だ。体表は分厚い鱗に覆われ、鈍い銀色に輝いている。
赤い瞳が俺たちをにらみつけ、身のすくむような咆哮を上げた。訓練された軍馬でさえ恐怖を感じてしまう。そんな咆哮だ。
そして、ウォードレイクは突進してきた!

ここで選択肢だ。

・ウォードレイクに向けて突進し、正面から戦う
・敵の突進をやり過ごすために側面に回る

正面から激突は、ない。さすがにない。俺も兵たちもそこまで馬鹿じゃない。
ならば、こんなのは選択肢ですらない。側面に回るの一択だ。

だが、どうやらウォードレイクは、俺に狙いを定めたようだ。
側面に回り距離を取ろうとしたものの、ウォードレイクは翼をはためかせ、飛びあがった!
上空から俺を襲うつもりのようだ。

・周囲を走り回り着地を待つ
・武器を構えて反撃を狙う
・今のうちに背を向けて走り出す

参ったな。どれを選んでも、あまり良い未来が待っているように見えない。

着地を待つ?
ウォードレイクの滞空時間はどれくらいだ?

反撃を狙う?
硬い鱗のどこを狙えば良いのか。
向こうの攻撃の勢いを狙ったカウンターしかないかもしれない。恐ろしく危険だ。

逃げるのは一番マシな決断な気がする。
しかし今は、戦うことを選択した俺なのだ。今回はこれを選ぶことはしない。

ここにはウォードレイクのイラストが掲載されている。
それを見ると、ウォードレイクの背に兵士が乗っているのが見える。
軍馬のように操っている存在がいるのだ。
ならば、騎兵を倒すことこそが勝利への道だと思うのだが、それができる選択肢はどれだろう。

反撃狙いかな。
ウォードレイクそのものを狙うのではなくて、乗っている兵士を落とすことができれば、あるいは。

そんな方針を一瞬で決め、俺は反撃のタイミングを待ち受けた。
ここで運だめしの指示がある。

やはり簡単に反撃はさせてくれないようだ。
俺の目論見は騎兵を落とすことだったが、成功した場合にはウォードレイクの目を狙い、ひるませることができるようだ。
しかしその結果進む先は、先刻のウォードレイクと対峙するシーンになっている。
つまりは、この運だめしの結果、吉が出たとしても、状況は好転しないということだ。

俺は運だめしをした。
俺の運点は8点。やや低い。
サイコロを2個振って、8以下が出れば成功だ。

俺はサイコロを振った。出目の合計は、11だった。
俺の反撃は失敗し、俺はウォードレイクに引き裂かれた。ゲームオーバー。


●アタック02-1 しかし、まわりこまれた

まさかの、最序盤からの強敵の出現。
ほぼなすすべなくゲームオーバー。
これは、この先の旅路の困難さを予感させるスタートだ。

では、次のキャラクターを投入しよう。

【フィル 技術点8 体力点16 運点11】
【持ち物】
・剣
・荷物袋
・食料1
・馬

技術点=やや低い
体力点=やや低い
運点=かなり高い

次の挑戦者フィルは、グレゴリーよりもだいぶ頼りなさげなキャラクターだ。
とはいえ、今のところステイタスで運命が左右されたのは、運だめしくらいだ。
今度は運が強いキャラクターなので、また違った展開が期待できるかもしれない。

最近この、ゲームオーバーで新キャラ投入というムーブをあまりやっていなかったので、なんだか久しぶりな感じだ。

では、セカンドチャレンジャー、フィルの冒険を始める。

国王からの命令という名の頼み事を聞いて、コーデリア王女が戦う戦場「金牛の丘」へ馬を走らせる俺。
金牛の丘ほど近く、街道に駐屯する一隊のもとで一夜を明かす。
そして朝方、ドラッツェンが誇るウォードレイクが、部隊に襲いかかる。
混乱する部隊に、俺は助言を与える。

・ウォードレイクを迎え撃つべき
・襲撃を受ける前に逃げるべき

ここなんだよね。
正直、逃げるべきとも思う。
けれど逃げた場合に、防衛ラインを突破されてしまうのは怖い。
とはいえ、ウォードレイクは1匹だけだ。
1匹なら、部隊を率いて進軍するのとはわけが違う。
最初から逃げることを、想定してもいいかもしれない。

そんなことを考えながら、今回も迎え撃つことを選んでしまった。
強敵と戦う貴重な機会だ。まだまだ試していないこともある。
まずはいろんな戦い方を模索してみよう。

・ウォードレイクに向けて突進し、正面から戦う
・敵の突進をやり過ごすために側面に回る

そうは言っても最初のこのポイントは、側面に回る以外にはありえない。
正面から戦って勝ち目がないのは火を見るより明らかだ。
俺は側面に回り込む。

ウォードレイクは翼をはためかせ、飛びあがる。
上空から俺を襲うつもりのようだ。

・周囲を走り回り着地を待つ
・武器を構えて反撃を狙う
・今のうちに背を向けて走り出す

前回は反撃を狙ったが、有利な展望はなかった。
となると、着地を待つか、走り出すかだが。

ウォードレイクが着地したとて、有利にはならない。
そもそもウォードレイクの滞空能力がわからない。いつまでも滞空できるのなら、待つだけ無駄だ。

なら、今のうちに背を向けて走り出す、かな。
これは、逃げるというよりも、その場に留まって狙われるのを避けるためという意図だ。
しかしこの選択肢は危険だ。
ゲームブックにはたまにあるのだ。選択したプレイヤーの意思と、行動したキャラクターの意思が異なっていることが。
今回は、どうだろうか。
背を向けて走ったからといって、逃げ出すつもりはないぞ、俺は。

「君は馬首を巡らし、ウォードレイクに背を向けて逃げ出した」

あ。逃げた。
くそうやっぱりか。

そして俺は、滑空してきたウォードレイクに、うしろからぱっくりといただかれてしまった。
俺の敗因は、後ろに目がついていなかったことだな。

俺は逃げるつもりはなかった。しかしそれを選択した俺は逃げ出していた。
狙い撃ちにされないようにその場に留まらない選択をしたつもりだった。
しかし、背を向けていたのでは、そもそもウォードレイクの行動を視認できない。
失敗に失敗を重ねてしまった。

ゲームオーバー。


●アタック03-1 リー、踏んづけられる

こうなったら、ウォードレイクと、とことん戦い抜いてやるぜ!
俺はリー。血の気の多い3人目の挑戦者だ。

【リー 技術点7 体力点22 運点8】

技術点=低い
体力点=かなり高い
運点=やや低い

これまでの挑戦者に比べても、圧倒的に弱い。
このステイタスで、なんでそんなに強気なんだリーよ。
だりぃよ、と誤読してしまいそうだリーよ。

さあ、駐屯地にてウォードレイクを迎え撃とう。
ウォードレイクの突進に対応し、側面に回り込むぞ。
空中に飛びあがったら、周囲を走り回りながら着地を待つぞ。

ここで俺は知った。
さっきの俺がやろうとしていたかく乱は、こっちの選択肢の方だったことを。

そしてさらに知った。
走り回る馬を俯瞰的に観察できるウォードレイクには、かく乱はあまり意味がないことを。
位置を特定し、空中を滑空して接近するウォードレイクは、馬より速い。

俺は、着地してきたウォードレイクに、馬ごと踏みつぶされた。

ゲームオーバー。


●アタック04-1 ウォーレン、撤退する

俺は、ついに、ようやく悟った。

このウォードレイクには、勝てない。

ここでウォードレイクと戦ってはいけないと。

遅いよ!

そんな4人目の挑戦者、ウォーレンとは俺のことだ。

【ウォーレン 技術点12 体力点19 運点12】

技術点=最強!
体力点=平均的
運点=最大!

方針転換をしたここで、心強いキャラクターが誕生した。
このステイタスに見合った活躍の場を与えたい!

さて、ところで読者のみなさんは、この「ウォーレン」なる名前に聞き覚えはないだろうか。
まあ、そう言われたところで簡単にはピンとこないと思う。
実際、プレイしていた俺が忘れていたくらいだから。

導入で、王が語っていた。
今回の戦いで戦死したという、ロング・ナリクで当代一の聖騎士と言われる人物。
それが、ウォーレンであった。

ランダムの名前決定表で決めた名前が、まさかのドンピシャまるかぶり。

ちなみに、俺が使っている名前決定表は、自作である。
表にある名前の数は、ざっと450。その中から、サイコロを振ってランダムに決定する。
だから、ここでかぶるのはものすごい確率だ。

そして俺は、この事実に全く気づかなかった。
プレイも4回目ともなると、導入なんて軽く読み飛ばしているからね。
度重なるプレイで、導入なんて大過去だ。

それにウォードレイク相手にウォーウォーいってるものだから、ウォーレンという名前はより意識から消えやすかったといえよう。

言い訳を重ねたが、とにかく俺は、当代一の聖騎士ウォーレンのことを完全に忘れており、4人目の挑戦者ウォーレンとして、戦いに身を投じるのだった。
きっと同姓同名だったから、聖騎士ウォーレンにあこがれる気持ちは、より強く持つようになっていたのだろう。

先に言っておくと、こんな回に限って、その後の展開で聖騎士のほうのウォーレンの名前が再登場してくるのだ。
まさかそんなことになるなんて、思いもよらなかったよ。

さあ、そんな俺、ウォーレンは、街道を守備する部隊とともに朝を迎える。
早朝のウォードレイクの襲撃から再開しよう。

・ウォードレイクを迎え撃つべき
・襲撃を受ける前に逃げるべき

すでに何度も見てきたこの選択肢。
ここで俺は、これまで選ばなかった選択をする。

そう。逃げるんだよオォォ!!!

と、さすがにジョセフ・ジョースターのような言い方はしない。
冷静に、提案する。それが逃げ上手というものだ。

無駄に命を散らすのは蛮勇だ。
騎竜1匹にこの地を蹂躙されるより、一旦撤退した方が良い。
単騎なら、この先の地まで攻略される可能性は低い。

ここまで自分が繰り返し失敗してきたことを完全に棚に上げて説得する。
すると兵たちは、俺の意見をあっさり首肯した。
これまでのルートでは、迎え撃とうと自らを鼓舞していたというのに。
君らには自分の意見ってものがないのか。

などとメタな説教をかましている場合ではない。
ウォードレイクはすぐそこまで迫っているのだ。

・素早くこの場を脱して逃げる
・兵たちの先に立って彼らに逃げ道を示す
・ウォードレイクに向かい、囮になる

「囮になる」はない。
たぶんそれやったら、あの、ゲームオーバーしかない袋小路の選択肢に放り込まれる。

それに、素早く逃げるのも、ない。
たしかに俺、馬乗ってるから可能だけど、それはさすがに主人公ムーブではない。

つまりこれ、三択のように見えて、実質は選択肢にすらなっていない。
馬があるから先導にはもってこいだ。やはりここは先頭で先導せんと。

「こっちだ」

俺は走る。行く手には森。
通常なら、何が待ち受けているかわからない森に踏み込むのは危険な行為だろう。
だが、後ろから迫る危険が大きすぎる。それに比べれば未知への恐怖などものの数ではない。
それに、森ならウォードレイクの巨大は活動しにくかろう。

「森に飛び込め!」

俺の意図を察した隊長が叫ぶ。
いたんだ隊長。その割にはここまで大事な意思決定、全部俺がやってきたんだが。

森に入ったことで、敵側の足は鈍ったようだ。
こうなると、少し余裕が出てきた。

「我々はこのまま撤退を続ける。あなたは、あなたの任務を遂行してくれ」

隊長が急に存在感を増してきた。

「これは、せめてもの礼に」

隊長が俺に渡してきたのは、小さな宝石だ。
それはガーネットだった。
戦場で、なんでこんな宝石を、と思いかけたが気がついた。
これは、お守りだ。

ガーネットが示すのは、強い意思。勝負運。必勝の力。
自らのお守りを手放してまで、俺の任務の達成を願っているのだ。

これは、ありがたくもらっておくしかないな。

俺は、これから撤退戦に入るであろう部隊と別れ、ひとり戦地の丘へと足を向けた。

次回、主戦場、金牛の丘へ


【ウォーレン 技術点12 体力点19 運点12】
【持ち物】
・剣
・荷物袋
・食料1
・馬
・ガーネット


■登場人物
グレゴリー ロング・ナリク軍の一員で若き騎兵。主人公。
フィル ロング・ナリク軍の一員で若き騎兵。主人公。
リー ロング・ナリク軍の一員で若き騎兵。主人公。
ウォーレン ロング・ナリク軍の一員で若き騎兵。主人公。
ロング・ナリク王 おうさま。コーデリア王女の父。
コーデリア ロング・ナリクの王女。15歳で初陣。戦場の指揮を執る。
ジャルベッタ ドラッツェン軍の指揮官。冷酷無比との噂。



■作品情報
作品名:戦場の風
著者:丹野佑
編集:エディットなかの
発行所・発行元:FT書房
購入はこちら
https://www.amazon.co.jp/dp/B00SSZ9D5C

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