売れない大阪・関西万博チケット。大阪人の本音は?「万博? ユニバのほうがええやん!」「前売りしか売らへんかったこと自体、大阪人気質をわかってへん」
4月13日から開催される大阪・関西万博だが、雲行きが怪しい。とにかく現地・大阪の人たちの関心が薄いのだ。いったいなぜ? 大阪のあちこちを歩いて、彼ら彼女らの今の心境を聞いてみたら、万博と大阪人の微妙な"すれ違い"が見えてきた! 【写真】一番人気のミャクミャクグッズ * * * ■次々と苦難に直面 開幕まで残り1ヵ月を切ったのに、どうにも大阪・関西万博が盛り上がらない。 大阪府と大阪市がここ毎年行なっている万博来場意向を尋ねるアンケートによれば、「行こうと思っている」人の割合は2021年は51.9%だったが、翌22年は41.2%まで下がり、24年12月の最新調査では34.9%となってしまった。 前売り券の販売状況もあまり芳しくない。日本国際博覧会協会(万博協会)は、販売目標を2300万枚と見込んでおり、そのうち1400万枚を前売り券としてさばく計画だった。 「ところが、これまでに売れたのは800万枚ほど。そのうち700万枚は協賛企業の購入分で、一般の前売りチケット購入は100万枚ほどにとどまっています。万博の黒字化に必要な販売枚数は1840万枚とされているので、このまま販売不振が続けば、収支が大幅な赤字になる恐れがあります」(地元紙記者) しかもここにきて、万博PRアンバサダーを務めるダウンタウン・浜田雅功氏が体調不良による長期休養を決定。相方の松本人志氏も活動休止中とあって、万博協会としては"人寄せ"の大事なアクターを失ってしまった。 「さらに3月10日には万博の目玉である大屋根リングの護岸約600mが海水で浸食されていたことも発覚した。これだけバッドニュースが続けば、入場チケット販売が伸び悩むのは仕方のないことなのかもしれません」 なぜ、万博人気は低調なのか? 開催地・大阪の街中を歩いて聞いてみた。 ■人体解剖模型を思い出す まず向かったのは大阪・ミナミの心斎橋商店街。このエリアにはかに道楽の巨大カニ、くいだおれ太郎、ビリケンさんなど、大阪を代表するド派手なオブジェが並ぶ。この一帯なら、万博公式キャラクターのミャクミャクのぬいぐるみやグッズが店頭に陳列されていてもおかしくない。 ただ、これだけの繁華街なのに、肝心のミャクミャクの姿が見当たらない。やむなく商店街をさらに突き進むと、やっと見つかった! ミャクミャクグッズを置いていたのは大阪土産ならなんでもそろうという店「なにわ名物いちびり庵」。早速ミャクミャクグッズの人気ぶりを聞いた。