売れない大阪・関西万博チケット。大阪人の本音は?「万博? ユニバのほうがええやん!」「前売りしか売らへんかったこと自体、大阪人気質をわかってへん」
「個性的なキャラのせいなのか、あまり売れてはいませんね。なので、ミャクミャクグッズは店の奥にひっそりと陳列していました。 ただ、さすがに万博開幕が目前とあって、3月に入って思い切ってミャクミャクを店の中央にディスプレーしてみたんです。すると、ようやくですが、じわじわと販売額が上向くようになりました。手のひらサイズの『ミャクミャクマスコットキーチェーン』(2750円)が売れています。 とはいえ、売り上げ順位は当店で扱う6つのキャラ商品のうち、最下位にとどまっています」(福原弘子店長) 実際、本誌記者がいる間にミャクミャク関連グッズを買った人はいなかった。 心斎橋商店街で買い物中の大阪在住・20代OLも万博への関心の薄さをこう表現する。 「万博に行く予定はないです。どんな展示があるのかよくわからない上に、早割一日券でも6700円と高い。会場内での飲食もうどん1杯が3000円とかになるって聞くし。 だったら、関西在住者割引を使えば7000円ほどで入場できるユニバに行ったほうがよっぽど楽しめるし、そっちでええやんって。私だけやない。周囲の友達、みんなそう言っていますよ」 ちなみに、夢洲(ゆめしま)の万博会場とUSJ(ユニバーサルスタジオジャパン)はタクシーなら十数分ほどの近距離にある。 大阪ではなく兵庫だが、甲子園球場にも行ってみた。オープン戦の真っ最中で球場にはお祭り好きの虎ファンがたくさん集まっている。 だが、ここでも万博人気は低調だった。阪神側スタンドに陣取っていた小学生連れのお父さんもこう言う。 「行きません。だって、チケットを買うのに住所や電話番号などの個人情報を入力して万博IDの取得が必要なんでしょ? 万博を見物するのにどうして個人情報をさらさんとあかんの」 ちなみに、万博IDを入手しなくてもコンビニや旅行代理店でチケットは購入可能だ。 ミャクミャクを「赤と青の色が学校の保健室にあった人体解剖模型を思い出させてどうにも苦手」という別の60代男性はこう話す。