売れない大阪・関西万博チケット。大阪人の本音は?「万博? ユニバのほうがええやん!」「前売りしか売らへんかったこと自体、大阪人気質をわかってへん」
「万博協賛企業に勤める友人からもらった前売り券で万博に行くつもりです。なんでもその会社で前売り券の配布希望者を募ったんですが、あまりに少なくて強制的に1人当たり4枚を割り当てられたそうなんです。友人は夫婦ふたり世帯。『2枚余るからおまえにやるよ』と、タダでもらいました。正直に言うと、もらったタダ券がなければ行かないと思います」 万博会場駅となる夢洲駅から2駅目のトレードセンター前駅にある「エキスポ2025オフィシャルストア大阪南港ATC店」に行ってみると、ミャクミャクのキーホルダーとポスターを買っていた70代の老夫婦がいた。この夫婦は大阪ではややマイノリティな"万博楽しみ勢"だ。ふたりに話を聞いてみた。 「万博には当然、行きますよ。もう前売り券も買ったし。そうそう、発行予定の500円記念硬貨もぜひ手に入れたい。 万博ラブの理由? シンプルです。せっかく近場で万博が開かれるんですから、楽しみたいと思っているだけ。『大阪ヘルスケアパビリオン』とか『ガスパビリオン』にはぜひ行ってみたいですね」(夫) 「万博情報が少ないというけど、府政だよりとかにパビリオン情報などがちゃんと載っていますよ。それを見ては家族で『早く行ってみたいね』と盛り上がっているんです」(妻) オフィシャルストアの店員によれば、「夢洲駅の1月開業をきっかけに日に日に来店者が増加し、グッズの売れ行きも好調に推移している」とのこと。 ちなみに、万博協会の広報に、現状への危機感や今後の打開策などについて質問を送ったが、期限までに回答は得られなかった。 果たして大阪・関西万博は成功を収めることができるのだろうか? 取材・文・撮影/ボールルーム 写真/共同通信社