宜野湾市内の中学校で3月初旬、生徒が給食に市販の下剤を混入し、クラスメートの1人に食べさせていたことが21日、関係者への取材で分かった。
下剤が入った給食を食べたクラスメートは体調不良を訴え、保健室で静養。学校を一時休んだものの生命に別条はなく、登校を再開した。
事案発覚後、生徒は同級生との間にトラブルがあったことを動機に上げている。下剤はドラッグストアで購入していた。市教委の佐伯進指導部長は本紙取材に「この事案は重大なこととして市教委も把握しており、学校とともに対応している。警察とも連携をしている」と述べた。
市教委と学校は今月中旬にクラスを対象とした保護者説明会を開催した。出席した保護者は「混入したのが下剤だっただけに大事件だ。救急搬送をしてないし、親への説明も不十分。全保護者を対象とした説明会の実施の希望が出ても、(市教委などは)『開かない』との回答だった」と不満を募らせた。