石丸伸二氏に“恥を知れ”と批判された市議の妻が自死していた… 「毎日、おびえながら過ごしていた」「留守番電話に“殺すぞ”とメッセージが」
石丸氏を一躍有名にした「恥を知れ!」
【全2回(前編/後編)の前編】 1月、地域政党「再生の道」を旗揚げした石丸伸二氏(42)。政策を掲げぬ特異な方針を示しつつ、参院選を視野に入れると大見得を切る。一方、彼に舌鋒鋭く批判され憔悴(しょうすい)した市議は死去し、今年、その妻が自死を遂げていた。一体、何があったのか――。 【写真を見る】石丸氏に5000万円を貸し付けたという大物実業家とは? ***
石丸氏を一躍有名たらしめた発言の一つに「恥を知れ! 恥を」というものがある。 「これは、彼が広島県安芸高田市の市長だった2022年6月、市議の武岡隆文氏(66)=当時=が議場で居眠りしていた件を念頭に、議会で発したセリフです。市議会を旧態依然たる抵抗勢力と見なしていた彼は、テレビドラマのヒーローよろしく、たびたびこうした過激な言葉で市議らに批判を浴びせていた。結果、ネットで耳目を集めることに成功。昨夏の東京都知事選に打って出るに至ったのです」(全国紙記者) 石丸氏は都知事選でSNSを駆使し、一大ブームを巻き起こす。165万超もの得票は蓮舫氏をしのぎ、小池百合子氏に次ぐ2位。来たる6月の東京都議選では、自ら率いる地域政党「再生の道」から最大60人の候補者を擁立するもくろみという。 「SNS選挙の寵児としての勢いはなお健在。今月も意気揚々とネットメディアに出演しています。“日本や世界の根本的な問題に新しい視点を提供”するとうたう動画メディア『ReHacQ』の企画ではドバイに赴き、満面の笑みでスカイダイビングに挑む様子を披露している」(同)
“どう始末してやろうかと思い、うまく使うことにした”
だが一方で、著名人に教育関連の話を聞くユーチューブチャンネル「トマホークTomahawk」に出演した際の発言が物議を醸してもいる。 「動画の公開日は3月2日。そこで石丸氏は、武岡氏の居眠りを批判した理由について“これを許してはいけないから、どう始末してやろうかと思い、うまく使うことにした”と述べ、出演者と一緒に笑い飛ばしたのです。ただ、思い返せば武岡氏は、石丸氏のターゲットとなったことで誹謗中傷にさらされた上、すでに亡くなった人。彼は故人に向けて“始末”という言葉を使い、議場での一件を“うまく”利用したと得意気に語ったわけです」(前出の記者)
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