屋久島珍道中(1)〜リアル機内にお医者様はいませんか編〜
こちらの記事の続編です。
病気で三途の川を渡りかけた女性M様から「屋久島が俺を呼んでいる。最後の旅は坂爪さんと」とご連絡をいただき、屋久島に来た。伊丹空港でM様と合流した時、M様は瀕死の状態であった。M様はシングルマザーで、高校一年生になる息子がいる。先月末、病気の発作で生死の境を彷徨い、屋久島は無理かと諦めかけたが、息子から「ふざけるな!絶対に行け!」とケツを叩かれた。これが最後の別れになるかもしれないから、家を出る時に「お別れのハグする?」と聞いたが、息子はそれを断った。息子はもう大丈夫、一人でも生きていけると思って家を出てきたとM様は言った。
発作が出た際にして欲しいこととして欲しくないことはあるかと尋ねたら、M様は「心臓マッサージとかはしないで欲しい。緊急隊の人が来たら絶対されちゃうんですけどね」と言った。生きて辿り着けることを願いながら飛行機に乗ったら、二席前の乗客が体調を崩し、機内に「急病人の方がいます。お客様の中に看護婦の方やお医者様など医療関係者の方はおりませんか」とアナウンスが流れた。俺たちがそうなるかなとは思っていたけれど、俺たち以外の方がそうなるとは思ってもいなかった。症状は軽く、着陸後に救急車が来てくれるから安心してくださいということになった。
M様は中国地方在住で、伊丹空港までは妹に車で送ってもらった。妹は、病気のことも屋久島に行くことも、屋久島に坂爪圭吾と行くことも知らない。さすがに黙ってはいけないと思って、M様は私のことを妹に説明した。説明すればするほど胡散臭くなる。妹から「やめとけ」と言われるかなと思ったが、妹は、坂爪圭吾の説明を聞き終わったあとに「孤独な人なんだね」と言った。その言葉を聞いた時に、M様は、あ、わかってもらったと思った。さみしくない人間はいるのだろうか。
屋久島は天候が厳しく、遅延や欠航が多いため、上陸が難しいと言われている。しかし、我々は五分程度の遅れで無事に着陸することができた。レンタカー屋さんも気を利かしてくれて、営業時間を過ぎているのに我々のために店を開けてくれていた。時刻は夜の七時前。屋久島のスーパーは夜七時には閉まるために、我々は大衆レストランを目指した。しかし、そこが激混みだったために、屋久島一日目の晩御飯はモスバーガーになった。
最後の旅ということで屋久島に来たが、せっかくなら完全復活の旅にしよう、屋久島は水も空気も素晴らしいからメディテーションにも最高だ、あるヨギの自叙伝という本を読んだことがあるか、クリヤヨガは奇跡を起こす、奇跡の屋久島デイズを共に過ごそう、あ、パチンコ屋だ、屋久島にもパチンコ屋があるのか、パチンコやったことがないなら一緒にパチンコをするのもありだね、パチンコと瞑想の屋久島の日々だ、ていうか星が綺麗だね、尋常じゃないくらい星が綺麗だ、屋久島はコンビニもないから街の明かりが極端に少なく、沖縄よりも星が綺麗に見えるらしいよ、そんなことを話しながら屋久島空港から車を四十分程度走らせた場所にあるホテルにチェックインをした。
ら、奇跡が起きた。
(つづけ・・・)
おおまかな予定
3月20日(木・祝日)鹿児島県屋久島界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)
連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z
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