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『コロンブス』で物議のミセス、キャンペーン参加見送りは妥当? 日本コカ・コーラの判断に疑問を覚えるワケ長浜淳之介のトレンドアンテナ(2/4 ページ)

ユニバーサル ミュージックが、日本コカ・コーラのキャンペーンについてMrs.GREEN APPLEの参加を見送ると発表した。楽曲『コロンブス』のミュージックビデオが公開停止となってから1カ月以上が経過したタイミングであり、なぜ今なのか。そして、その判断は果たして正しいのだろうか。

「迷惑をかけて申し訳ない」の一方で「楽曲に問題はない」

 Mrs.GREEN APPLEは2013年に結成。2015年にメジャーデビューを果たし、日本レコード大賞を受賞したり、NHK紅白歌合戦へ出場したりと、今や国民的なバンドとなっている。中心メンバーで作詞・作曲を手掛けるボーカルの大森元貴氏は、世界的にヒットしたアニメーション映画『ONE PIECE FILM RED』の劇中歌『私は最強』の提供者でもあり、音楽業界での評価の高さがうかがえる。

 大森氏は、普段からコカ・コーラをよく飲んでおり「僕の体はコカ・コーラでできている」と公言するほど、コカ・コーラ愛の持ち主だという。そういう経緯もあって、日本コカ・コーラもCMソングをMrs.GREEN APPLEに任せたと思われる。


コカ・コーラからはじまる音楽体験を提供

 ちなみにMrs.GREEN APPLEがCoke STUDIOのキャンペーンソングを手掛けるのは、2023年に続いてのこと。昨年は『Magic』という楽曲をリリースしている。このようなコカ・コーラとMrs.GREEN APPLEの浅からぬ縁を、ファンももちろんよく知っている。コカ・コーラに親近感を持っているファンも多かっただけに、今になってキャンペーンへの参加見送りを発表したことに「まさか」の思いが強いのではないだろうか。

 この件についてユニバーサル ミュージックに問い合わせると「日本コカ・コーラさんに聞いてもらいたい。どういう事情なのかは守秘義務がある」としつつ「当社における『コロンブス』のミュージックビデオを公開する前の確認が不十分であり、皆さまにご迷惑をお掛けして本当に申し訳ない。ただ、楽曲に問題があるとは思っていない」とも語った。

 7月25日には、Mrs.GREEN APPLEの公式YouTubeチャンネルで『コロンブス』のライブ映像が公開。7月31日現在で、300万回以上の再生数を記録しており「人気急上昇中の音楽」分野で1位となっていた。


Coke STUDIOキャンペーン対象商品(出所:日本コカ・コーラ公式Webサイト)

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