厚生労働省は19日、刑事事件で有罪判決を受けるなどした医師と歯科医師計29人の処分を決めた。医道審議会の答申を受け、3人を免許取り消し、計17人を業務停止3年~2カ月とした。4月2日に発効する。他に2人が戒告、7人が厳重注意となった。
沖縄市の産婦人科院「あいレディースクリニック」院長(56)は、医師免許取り消しとなった。2018年6月から20年1月の間、緊急帝王切開手術をしたかのように装い、投与する薬剤を水増しした虚偽のレセプトなどで診療報酬の支払いを請求し、全国健康保険協会から計約375万円をだまし取った他、20年8月には院内で女性にわいせつ行為をし、那覇地裁沖縄支部で有罪判決を受けた。