第4怪 違和感 ソフィア
(おかしいですわ……)
それはソフィアに生じた僅かな疑義。もう何度目かになる
(試してみますか。もし死んだら地獄で謝罪しますわ)
全力で地面を蹴って奴の間合いに入るやいなや、ルナエルの能力を発動し喉を目掛けて長剣を突き立てる。契約天使ルナエルの能力は聖なる加護により速度と切れ味を限界まで上昇させること。本気で殺す気の一撃だ。もし避けたとしても、追尾の斬撃が待つ。
まさに避けられぬ死の二連撃。それを
「どういうつもりですわっ!?」
増悪の籠った声を絞り出していた。
「何がだ?」
「わたくしに手を抜いていることですっ!」
ソフィアの叫びに初めて
「はっ! お前に――この俺様が手加減ッ⁉ 舐めてんのかッ⁉」
怒号を上げる
「あとはあんただけよ!」
怪人の黒服の女が
あとは悠々と船まで退避するだけで、ソフィアたちの勝利だ。
「くそがっ! 役立たずどもめぇっ! 応援が来るまで持たせることもできねぇのかっ!」
悪態をついて、ソフィアから間をとると、サーベルを鞘に納める。
多勢に無勢、どうやら
「彼女たちももう船に乗っているはずです。総員この場から完全離脱します。いいですわね?」
このミッションの白夜のリーダーと思われる黒服の女に念を押すと、
「ええ、私たちも退避――」
夜空を縦横無尽に走る稲光。
「みずちぃ~、会いたかったぜぇ~」
野太い男の声とともに天から落下する稲光。電撃が周囲に舞い上がる中、白服を着た全身に無数傷のある金髪の野獣のような男が両手を腰に当てつつ、薄気味の悪い笑みを浮かべて佇立していた。
次の瞬間、火柱が上がってポケットに手を突っ込んだ坊主の男がたっている。
ほぼ同時にアスファルトの地面に氷の花が咲いて中から、白髪の女が姿を現して右手で腰に手を当てる。
次いで光の筋となって白服たちが空から降ってくると、後ろで手を組んで隊列をくんで佇立していたのだ。
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