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  • 2025年3月19日

時刻表 創刊100年 東京・神田神保町の書店で「きっぷ鉄」後藤茂文記者が取材した

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鉄道の時刻表。オンラインの普及で出版物としての発行部数は年々減少していますが、大正時代に創刊された国内で最も歴史のある鉄道の時刻表がきょう(3月19日)発売の号で創刊100年を迎え、東京・神田神保町の書店でも店頭に並びました。
首都圏局の「きっぷ鉄」後藤茂文記者が取材に行きました。

創刊100年を迎えた「JTB時刻表」

創刊100年を迎えたのは「JTB時刻表」。東京・千代田区の書店では、特設コーナーに時刻表が並べられ、開店直後から訪れた鉄道の愛好家らが次々に買い求めていました。

この時刻表は大正14年(1925年)に販売が始まった「汽車時間表」が前身で、それまで漢数字で縦書きで書かれていたダイヤを今のような算用数字の横書きで表記し、全国に普及しました。
戦後は国鉄監修の時刻表として全国の駅や企業などでも使われ、ピーク時の昭和61年(1986年)には、月間でおよそ200万部が発行されました。

編集長“需要がある限り出し続けたい”

時刻表をめぐっては、昭和62年(1987年)に国鉄の民営化に伴ってJRの公式時刻表も新たに発刊されたほか、近年はオンラインで検索できるサイトやアプリが普及したことで発行部数が年々減少していますが、紙媒体の時刻表を支持する声も根強く、現在も春のダイヤ改正時の号がおよそ6万部発行されています。

JTB時刻表 梶原美礼 編集長
「100年を迎えて店頭に並べられ、うれしいです。コロナ禍で継続が難しい時期もありましたが、需要があるかぎり電子媒体も含めて時刻表を出し続けたい」

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