厚生労働省は19日、刑事事件で有罪判決を受けるなどした医師と歯科医師計29人の処分を決めた。医道審議会の答申を受け、3人を免許取り消し、計17人を業務停止3年~2カ月とした。4月2日に発効する。他に2人が戒告、7人が厳重注意となった。
業務停止3年の金子庄一郎医師(63)=東京都港区=は東京・池袋で2015年8月、駐車場を出る際にてんかん発作を起こして歩道を暴走、1人を死亡させ4人にけがを負わせた。自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)の罪で懲役5年の判決が確定した。
免許取り消しでは、東京都足立区の兼坂秀一歯科医師(71)と、沖縄県沖縄市の北條英史医師(56)が、それぞれ診療報酬の水増し請求による詐欺罪などで有罪判決を受けた。広島市の漆原貴医師(65)は、児童買春・ポルノ禁止法違反などの罪で有罪となった。