介護報酬3億円を過大請求 熊本・人吉の医療法人を行政処分
毎日新聞
2025/3/19 20:04(最終更新 3/19 20:04)
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熊本県は19日、介護報酬を約4年間で計約3億100万円分過大請求していたとして、人吉市の医療法人蘇春堂(そしゅんどう)(清水治樹理事長)に新規利用者の受け入れ停止と介護報酬支払額を3割カットする(6カ月)行政処分をしたと発表した。18日付。
県高齢者支援課によると、同医療法人が運営する人吉市の球磨病院介護医療院(定員88人)で、2020年8月~24年9月、実際には介護に従事していない事務職員を介護職員と偽った人員配置の届け出や勤務表を県に提出していた。24年3月に外部からの情報提供があり発覚。今後、返還を求める。
同事業所は「募集していたが人手が集まらなかった」などと弁明。不正を認めているという。
県は、同事業所が立ち入り宣告後に書類を偽造していたとして「故意により高い報酬を得る目的があった」と指摘した。【山口桂子】
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