人吉の介護保険施設 介護報酬3億円余りを不正受給

人吉市の介護保険施設が、勤務実態がない事務職員を介護職員と見せかけたうその勤務表を県に提出し、3億円余りの介護報酬を不正に多く受け取っていたことがわかりました。

県によりますと、介護報酬を不正に受け取っていたのは、人吉市上青井町の「球磨病院介護医療院」を運営する「医療法人蘇春堂」です。

「球磨病院介護医療院」は医療と介護が必要な高齢者にサービスを提供していますが、介護職員としての勤務実態がない事務職員を介護職員としたうその勤務表を県に提出して、必要な基準を満たしているように見せかけていたということです。

その結果、去年9月までのおよそ4年間で、およそ3億100万円の介護報酬を県内外の市町村や利用者から不正に多く受け取っていたことがわかったということです。

このため、県は今月25日から半年間、新規利用者の受け入れ停止と介護報酬を3割減額する行政処分を18日付けで行いました。

「球磨病院介護医療院」は、NHKの取材に対して「県の処分を真摯に受け止めています。不正に受け取った介護報酬の返還について市町村と話し合いを進めています」とコメントしています。

熊本のニュース