日高川町の和佐、江川、山野、三百瀬の4小学校が4月に統合し、新しく川辺東小学校が誕生する。統合校舎として活用される和佐小学校の改修も終盤で、新小学校は全校児童約130人でスタート。4校とも明治時代に開校され、いずれも1世紀半の歴史に幕を下ろすことになる。
児童数減少による統合。今年度の各校の児童数は和佐が47人、江川が35人、山野が21人、三百瀬が23人。新小学校は川辺西小学校校区の玄子、早藤、蛇尾地区も複合校区となる。
和佐は1876年(明治9)に開校。149年の歴史で、今年度末までの卒業生は2714人。同校の100年史によると、大正時代初期から昭和の初めにかけて児童数が200人を超え、ピークは1920年度(大正9)の280人だった。江川は151年前の1874年(明治7)に開校。1901年度(明治34)までの資料が紛失されたため全卒業人数は不明だが、その後に1072人の卒業生を送り出している。山野は1875年(明治8)に創立し、2053人の卒業生、三百瀬も同じ75年に開校となり、閉校までに1861人が卒業する。
統合校となる和佐小学校の改修工事も終盤。校舎の内外装のリニューアル、ランチルームを家庭科室にするなどの教室の配置変更、体育館外壁の塗り替えなどが完了し、駐車場の整備工事などを残すだけとなった。
閉校式は和佐と三百瀬が3月26日、江川と山野が27日で、開校式は4月4日午前9時半から行われる。
町は小中学校の統合による再編を進めており、昨年4月には川原河、寒川第一、笠松の美山地区の3校が統合し、美山小学校が誕生。26年4月には丹生、早蘇、中津、美山の4中学校が統合し、央和中学校が誕生する。