岩手県大船渡市の大規模林野火災の影響で休校していた市立綾里小で19日、卒業式が開かれ、6年生12人が晴れやかな表情で旅立ちの日を迎えた。一時は全校児童69人が避難生活を余儀なくされ、他校を間借りしていたが元の校舎に戻り、当初の予定より1日遅れの開催となった。
卒業生たちは名前が呼ばれると「はい」と力強く返事をし、一人ずつ卒業証書を受け取った。渡辺信子校長は式辞で「(東日本大震災が起きた)14年前のあの日から復興の道を歩み続けてきた綾里にとって、皆さんの一歩踏み出す姿が希望そのものであり、支えてくれた方々への感謝を伝える姿になる」と話した。