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北海道じゃらんハッキング被害 関係ない人物の名前が悪用 悪用された本人に取材「ネット上で誹謗中傷の的」

旅行情報誌「北海道じゃらん」のホームページが19日のあさから閲覧できない状態となりました。サイバー攻撃を仕掛けたとして名前を悪用された本人を取材しました。

山上暢記者)
「北海道じゃらんのサイトの中のページをクリックしてみると、サイバー攻撃を実施したと書かれていて北海道じゃらんとは全く関係ないであろう男性の画像が表示されています」。

突如として閲覧できなくなった「北海道じゃらん」のホームページ。旅行情報が掲載されているはずのページに載っていたのは男性の顔写真です。その下には、ロンドンの大学に通う「堀口英利」という人物が研究目的で改ざんしたと書かれています。
リクルート北海道支社「北海道じゃらん」を運営するリクルートによりますと、この状態は午前7時頃から確認されました。不正アクセスが行われたことを認めたものの、その原因は調査中だということです。
さらに一部のユーザーの元には午前7時頃からあるメールが出回りました。そこにはじゃらんに登録した自分の名前や住所、電話番号などが書かれていて、個人情報が流出した恐れがあります。

メールを受け取った女性)
「これが本当なら、早急に何かしらの対応をしてほしい。ちゃんと説明をしてほしい」。

このメールの送り主も「堀口英利」を名乗っています。この人物が関係しているのか。本人を直接、取材しました。



名前を悪用された堀口英利さん
名前を悪用された堀口英利さん

ロンドンの大学に通う堀口英利さん)
(Q:北海道じゃらんと関係は?)「全くございません」。
(Q:サイバー攻撃を仕掛けたということは?)「もちろんございません。強い憤りを感じるとともに過去にも同様の被害が発生していたのでまた起きたのかという感情を抱きました」。

堀口さんによりますと、自分の名前を騙った同様のサイバー攻撃が1月中旬ごろから30件ほど確認されているといいます。なぜ、堀口さんの名前が使われているのでしょうか。
2年ほど前、当時の「Twitter」でのやりとりに端を発し、ネット上で誹謗中傷の的になってしまったという堀口さん。ロンドンの大学で使用しているメールアドレスを悪用され、イギリスの観光名所・大英博物館などに爆破予告のメールが送られてしまったことも。その影響で、2年間の停学処分を余儀なくされたといいます。堀口さんは今回のサイバー攻撃もこうした誹謗中傷の延長線上にあるとみています。

ロンドンの大学に通う堀口英利さん)
「堀口という人間はいまネットで何をやってもいい相手、どんな叩き方をしてもいい相手。大勢の人の娯楽としていじめ誹謗中傷をやっている。公共のおもちゃといってもいいかもしれない。社会として公共として補償・カバーをしてほしい」。

「北海道じゃらん」のホームページは現在メンテナンス中としていて、リクルートによりますと復旧のめどは立っていないということです。

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