今回の調査の結果、該当ユーザーの行動は確率論的に十分起こりうる範囲内であり、不正な操作が行われたとは言えないことが確認されました。
1. オリパの確率的な偏りと分散の影響
オリパの景品のポイント配分には大きな偏り(分散)があり、確率論的に大きなリターンを得ることは十分にあり得ることが確認されています。
例えば、ワンピースガチャのケースで試算したところ、20万ポイントを元手に5200回引ける確率は約34% あり、還元率が110%の場合、約61%の確率で+100万ポイント以上のアド(利益)を得ることが可能です。
そのため、該当ユーザーが200万ポイント以上持っているという状況も、確率論的に異常な結果ではないことが分かります。
2. 短時間に連続で引く行動について
1分間に5回ほど連続で引くことは手動でも十分可能であり、異常な速度ではないことを確認しました。
ステージング環境(最小サーバー構成)でも4秒に1回程度のペースで引けるため、本番環境のスペックではそれ以上の速度が出ることが自然です。
したがって、自動ツールを使ったかどうかに関わらず、ガチャの抽選結果自体には影響を与えない ため、抽選ロジックが意図的に操作されたとは言えません。
3. 期待値が100%を超えるオリパでの戦略的行動
還元率が100%を超えている場合、最適な戦略は「できるだけ多く引くこと」 です。
ユーザーは、当たりの出方を把握しながら引けるため、お得なタイミングでやめやすくなる 傾向があります。
実際に5200回以上引いたユーザーの約61%が**+100万ポイント以上の利益を得られる** ため、今回のケースも同様の結果になった可能性が高いと考えられます。
4. 抽選ロジックへの影響について
もし仮にツールを使用して短時間に連続で引いていたとしても、抽選ロジック自体に影響を与えることはできない ため、「特定の方法でTOPを出やすくする」といった操作は不可能です。
抽選は完全にランダムで行われており、特定のユーザーが有利になるような仕組みは確認されていません。
5. 他のユーザーとの比較
同じオリパを引いている他のユーザーと比較したところ、該当ユーザーだけが突出した異常値を示しているわけではなく、確率論の範囲内で説明可能な結果でした。
最終的な結論
今回のケースは、期待値が100%を超えるオリパを最適戦略で回したユーザーによる、確率論的に十分起こりうる結果 であり、不正があったとは断言できません。